森と、町と、一歩ずつ歩む、スターバックスの試み
森のスターバックスプロジェクト、スタート。
2026年7月、群馬県みなかみ町で「森のスターバックスプロジェクト」をスタートしました。私たちが森でなにをしようとしているのか、プロジェクトの概要をご紹介します。

「森のスターバックス」とは?
コーヒーという自然の恵みをお届けする私たちが、豊かな地球を守るためにもっと出来ることはないか。そんな想いから生まれた森のスターバックスには、壁も天井もありません。そこにあるのはウッドデッキだけ。たくさんの可能性を秘めたこの場所を探究のフィールドとして、より良い未来に向けて様々な試みを行っていきます。
そのひとつは、森を手入れする過程で生まれる間伐材を店舗づくりの資材として活かす可能性を探ること。そのために制作したウッドデッキは、異なる樹種・防腐剤の組み合わせで耐久性を検証しています。ほかにも、抽出後のコーヒーかすをたい肥にしたり、森で芽生えた稚樹をスターバックスの店舗で育てて再び森に還す活動など、パートナー(従業員)たちが地球環境について学びながら取り組んでいます。私たちの問いかけに自然がどう応えてくれるかを観察する、それはなんだか地球の声を聴いているような感覚です。この森を「地球と話すサードプレイス」として、対話を重ねながら、未来のためにできることをひとつひとつ探っていきたいと思います。

なぜ、みなかみ町に?
コーヒーが縁をつなぎ、みなかみ町に「森のスターバックス」が生まれました。コーヒーの約98%は水であり、関東圏では約80%の店舗がみなかみ町にも源流を持つ利根川の水を使用しています。日本の第1号店である銀座松屋通り店で最初にいれた一杯も、みなかみの水源の恵みを受けています。飛騨高山での「JIMOTO Made」をきっかけに、みなかみ町が多様な森林保全活動を行っていること知りました。町の皆様と対話を重ねる中で、間伐材の活用を通じて、この豊かな森、そして共生する人をともに育ませていただきたいという想いから、2025年4月に同町と連携協定を締結しました。森の荒廃は、日本各地の森が直面している深刻な課題です。このみなかみ町から、森を守る試みを模索していきたいと思います。

木を切ることは、いいことなの?
「木を切る=環境破壊」と思われがちですが、放置された里山では木の間引き(間伐)が必要です。木が混み合うと太陽の光が届かず、森が暗くなり、地面の草や微生物が育ちません。適度に間伐を行うことで林内に光が差し込み、元気でふかふかな土壌が甦ります。この土がスポンジのように雨水を蓄え、ミネラル豊富な美しい水を作り出す天然の浄水器となって、森と豊かな生態系を守っているのです。森のスターバックスでは、現在樹木だけで約70種類もの植物が育まれています。昨年からの竹林整備や間伐の結果、地面に陽の光が届き、たくさんの新たな芽吹きを迎えました。

森開きのイベントを開催
2026年7月6日、みなかみ町の方々やパートナーとともに「森のスターバックスプロジェクト」のスタートを記念した森開きのイベントを開催しました。地域の皆さんと進めてきた森林整備の成果をお披露目し、ウッドデッキで自然を感じながらコーヒーを味わうなど、特別な時間となりました。森と人、人と人がつながり、森の未来を守る活動のキックオフとして大切な一日となりました。

これからの「森のスターバックス」
このプロジェクトをきっかけに、群馬県内の店舗では、みなかみ町の水を使ったコーヒーセミナー「みなかみの森とコーヒー編」もスタートしました。また、みなかみ町役場の職員を対象に、「森林整備と水源」などの勉強会を森のスターバックスで開催し、100名を超える方にご参加いただきました。森を起点に様々な探究を進めながら、少しずつですが森のために出来ることを増やし、森のスターバックスから豊かな自然の魅力を改めて発信していきたいと思います。
mini column
地元の方とパートナーが語る、みなかみ町のイチ推しスポットをご紹介!
里山散策や手作り体験で
みなかみ町を満喫!
西坂 文秀さん(たくみの里/代表取締役)
[在住歴10年]
もちろん、330ヘクタールもの広大な農村を丸ごと楽しめる里山テーマパーク「たくみの里」です。春は、新緑と残雪の谷川岳が映る水田風景、秋は茜色に染まる山並みや紅葉が望めます。レンタサイクルでの野仏巡りや、たくみの里内にある工房「たくみの家」での手作り体験など楽しみ方も充実!私自身も心癒やされる里山風景とあたたかな地域の方々との素敵な交流に魅了され、はや10年が経ちました。みなかみ町で、心あたたまる安らぎの時間を過ごしてみませんか。

雄大で神秘的な自然に
身も心も包まれます。
中島 あづささん(谷川岳エコツーリズム推進協議会)
[在住歴39年]
利根川源流にある「奥利根湖」でのカヌー体験をはじめ、谷川岳の主脈に位置する万太郎山の美しい稜線、自宅の庭から見上げる星空など、魅力的なスポットがたくさんあります。中でも5月末の奥利根湖は、鏡のような水面に澄んだ青空と残雪の山々が映り込み、日常を忘れる神秘的な美しさです。広い湖にカヌーで浮かんで静かに自然を感じる時間は最高のリフレッシュになるはず。ぜひ、皆さんだけのお気に入りのみなかみスポットを見つけてみてください!

歩く速度を緩めて
魅力を探してみませんか。
秋池 栄作(高崎大八木店 ストアマネージャー)
藤原に広がる「上ノ原入会の森」は、まるで絵本の中の世界。入会(いりあい)とは、地域の人々が自然の恵みを大切に守りながら利用・管理することです。晴れの日だけでなく、雨の日は雫が葉を打つ音や濡れた木々の色、土の匂いが心地よく五感を満たしてくれます。この場所を愛する地元の方に案内してもらうことで、ひとりでは気づけない魅力に出合えました。歩く速度を少し緩めて、音や香りを感じながら自分だけの「好き」と出合っていただけたら嬉しいです。

美味しいお水と和菓子の
マリアージュは最高です!
鈴木 蕗乃(前橋六供町店 ストアマネージャー)
みなかみ町には、豊かな自然と、おいしいお水で育った、地域ならではのおいしい食材や、スイーツなどもたくさんあります。私のお気に入りは、湯宿温泉で出合った栗蒸し饅頭です。優しい甘さのあんこは、スターバックスのコーヒー「スマトラ」との相性も抜群です!また豊かな自然に育まれたみなかみの水は、コーヒーはもちろん、お米や出汁の旨味も引き立ててくれます。訪れた際は、みなかみのおいしいお水や食の魅力を存分に味わってみてください。
