Planet Positiveにつなぐ未来への道のり

<こちらの文書は、英語の原文より翻訳しました>

環境に配慮したオペレーションや再生可能な農法、環境にやさしいメニューへの新たな投資を行い、リソースポジティブな未来づくりを実現する - スターバックスの描く未来を改めて確認

今年初め、スターバックスは自ら排出するCO2、水使用量、廃棄物量の削減を通じて、リソースポジティブカンパニーになるという、長期的なコミットメントを発表しました。

そして本日、スターバックスの社長兼CEOであるケビン・ジョンソンは、すでに発表しているCO2、水使用量、廃棄量をそれぞれ半減するという2030年までの目標を立てていますが、2020年に開催したインベスターデイにおいて、スターバックスのPlanet Positiveで描く未来について、そのコミットメントを改めて確認しました。

  • CO2:スターバックスの直接オペレーションとバリュー&サプライチェーンにおけるCO2の排出量を50%削減します
  • 水:グローバルオペレーションやパッケージ、農業サプライチェーンで使用する水の50%を節約または補給します
  • 廃棄物:サーキュラーエコノミーへの広範なシフトを推進し、店舗や製造所からの廃棄物の埋め立てを50%削減します

これらのグローバルな目標は、科学的な根拠と、スターバックスのミッションとバリュー、そして包括的に市場調査やトライアル実施による検証に基づいています。1月以降、スターバックスは植物性由来メニューの拡張や、より環境にやさしいカップやリッドに仕様を切り替えて廃棄物量をコントロールするといった、より良い方法を見つけながらサステナブルな企業となるための取り組みを進めています。そしてまた、ソリューションを見出すために、他の企業との協力も行っています。

スターバックスのCEOであるケビン・ジョンソンは、「Planet Positiveへのイニシアチブは、当社の長期的なビジネス戦略において中心的な役割を担っています。また、お客様の求めていることに直接応えるものでもあります。私たちは、より循環型な経済を目指しており、非常に意欲的かつ透明性高く、説明責任を持ちながら歩みを進めています」と述べています。

今回確定した2030年の目標は、環境負荷を低減するだけでなく、農業の実践から店舗の電力供給方法、環境に配慮したメニューに至るまで、サプライチェーン全体を強化するものです。

多様な再生可能エネルギーポートフォリオ

スターバックスは2015年以降、米国、カナダ、EMEAの9,000店舗以上の直営店において、100%再生可能エネルギーを調達しています。スターバックスは、米国内の再生可能エネルギーへの取り組みを急速に拡大しており、エネルギーを使用する店舗の近くのグリーンエネルギーを供給することをサポートしています。

Photo by Patrick T. Fallon

本日スターバックスは、カリフォルニア州における同社初の次世代型ソーラー・ストアを含む、国内での新たな投資を発表しました。

-バージニア州の太陽光発電所とスターバックス初の仮想電力購入契約(VPPA)を締結し、2022年までに米国内の自社運営の焙煎・飲料生産拠点の電力消費量の50%を相殺する意向を発表しました。

-ニューヨーク州では最大23件のコミュニティ・ソーラー・プロジェクトに約9,700万ドルを投資し、24,000世帯以上の一般家庭、中小企業、非営利団体、教会、大学、スターバックス店舗に太陽光エネルギーを供給します。

-カリフォルニア州では、締結している仮想電力購入契約(VPPA)と仮想ストレージ契約(VSA)を2021年に稼働させ、同州にある550以上の店舗に太陽光発電とユーティリティスケールのバッテリーによる再生可能エネルギーの供給をはじめます。

- 地元のワシントン州南西部では、新しい風力発電プロジェクトの開発を支援しました。タービン38基、出力137メガワットのこの風力発電所は、スターバックスの約140店舗とケントにある焙煎所、そしてワシントン州の多くの地域に再生可能エネルギー供給を生み出しています。

スターバックスは、このように再生可能エネルギーにおける戦略を次なる章に移行しています。規模を活かしながらエネルギー分野でのイノベーションを推進し、気候変動問題への取り組みに対応していきます。

持続可能なコーヒー

スターバックスは、10年間で1億本のコーヒーの木を育てるというコミットメントの一環として、過去5年間で、さび病に耐性のある約5,000万本のコーヒーの木を農家に寄贈しました。また、昨年は、グアテマラ、メキシコ、ペルー、ルワンダ、ケニアで、新しいミルへの投資を通じて、コーヒー加工時の水使用量を最大80%削減するパイロットを開始しました。

Michael Hanson Photography

スターバックスは本日さらに、世界のコーヒー生産者の持続可能で収益性の高い未来を確保するため、「Global Farmer Fund」を1億ドルに増額し、このプログラムに5,000万ドルを追加投資することで、さらなる支援を行うことを発表しました。コーヒー生産者はこの基金を利用して、生産性と持続可能性をさらに高めるために、農園や農法を改修・強化することができます。

スターバックスは、リソースポジティブな未来に向けて、グリーンコーヒーにおけるCO2と水のフットプリントを削減するための進歩を求め続けます。

サステナブルな方法で生産された乳製品

スターバックスは、コーヒーと同様に、販売する製品が高い品質と倫理基準のもとで生産されることを目指しています。この責任を認識し、スターバックスはサプライヤーと協力して業界レベルの変化に対応する機会を模索しています。

その一環として本日、スターバックスは、酪農産業がより持続可能な未来に向けて前進することを支援するため、2つの発表を行いました。

温室効果ガスの排出量を正味ゼロにし、農場の水質を改善することを目指す米国の酪農業界のパートナーシップである「Dairy Net Zero Initiative」を支援する意向を発表しました。この取り組みは、スターバックスのサプライチェーンに参加する酪農家が、飼料生産から糞尿処理、牛の世話、農場のエネルギー効率化まで、環境にやさしく経済的に実現可能な方法や技術を利用できるようにすることを目的としています。

「スターバックスは、未来の世代のために、より持続可能な地球を創造するというコミットメントを共有しており、乳製品からのCO2を正味ゼロにするためのパートナーとして期待しています」と、米国乳製品イノベーションセンター会長のマイク・ハダドは述べています。「このパートナーシップは、持続可能な食生活において乳製品が果たす重要な役割を強化するものであり、スターバックスがNet Zero Initiativeに参加することで、国内のあらゆる規模の酪農場で新技術の実現と発展、そして規模を拡大することができます」。

スターバックスは「Farm Powered Strategic Alliance」にも創設メンバーとして参加し、スターバックスのサプライチェーンで発生する食品廃棄物を農場の嫌気性消化装置を介して再生可能エネルギーに再利用します。このプロセスでは、低炭素肥料が生産され、ホストファームが再生農業を支援するために使用し、低炭素社会への貢献を果たしています。

アメリカでオートミルクを導入

植物由来の新しいドリンクやフードを世界各地のメニューに導入し続けています。米国内の各地域でご好評いただいたことから、2021年春に米国内の全店舗でオートミルクを発売します。植物由来の食品に対するお客様の関心は急速に高まっており、「The Good Food Institute」によると、50億ドル規模の業界は過去2年間で約29%成長したと報告されています。

Joshua Trujillo

Planet Positive に関するその他のニュースや記事は、こちらをご覧ください。