スターバックス、ラクスマン・ナラシムハン氏を次期CEOに


<こちらの文書は、9月1日に米国スターバックスより発信された英語の原文より翻訳しました。>

ハワード・シュルツは2023年4月1日まで暫定CEOを務めたのち、スターバックス取締役を続けながら2023年末までナラシムハン氏のアドバイザーとなります。

シアトル(2022年9月1日) – スターバックス(NASDAQ: SBUX)は本日付けでラクスマン・ナラシムハン氏が次期CEO兼取締役に就任することを発表しました。ラクスマン氏はロンドンからシアトル地区への転居ののち2022年10月1日に次期CEOとして入社し、ハワード・シュルツ暫定CEOとの引継ぎを経て、2023年4月1日付で正式にCEO兼取締役に就任します。

ラクスマン氏は、30年にわたって消費者向けブランドのリード、およびブランドに関するアドバイスに携わってきました。オペレーションの深い専門性で知られるラクスマン氏は、目標を持ったブランドを構築することにおける高い実績には定評があります。それぞれの会社の歴史を軸に、有能な人材を集め、消費者を中心に据えたデジタルイノベーションを進めることによって未来の大きな目標を達成することに成功してきました。直近ではFTST-12にランキングされる消費者向けのヘルスケア、衛生、栄養商品の多国籍企業であるReckitt社のCEOとして、重要な戦略的変革と持続可能な成長をリードしました。

スターバックス取締役会長であるメロディー・ホブソンは、「ラクスマン氏はインスピレーションを与えるようなリーダーです。消費者向けのグローバルビジネスで戦略的変革をリードした深い実地経験を持つラクスマン氏は、スターバックスの成長を加速し、目の前にある機会を活かす上で理想的な人材です。私たちの文化や価値観に対する理解に加え、彼のブランドビルダー、イノベーションのチャンピオン、そして実践的なリーダーとしての手腕は、これから50年スターバックスが前進し、すべてのステークホルダーへ価値を創出していくにあたり、真の違いを生み出してくれることでしょう。取締役会を代表し、ラクスマン氏をスターバックス次期CEOとして歓迎できることを楽しみにしています。」と語ります。

引継ぎの期間中、ラクスマン氏はハワードをはじめとしたマネジメントチーム、パートナー、お客様との時間を通じて会社の業務に深く参加し、スターバックスのブランド、文化、そして再創造プランへの理解を深めます。まず初めにスターバックスの店舗研修、工場やコーヒー農園を訪問し、世界中のパートナーやスターバックスの長期的なビジネスパートナーとの親交も深めます。

ハワードはこの引継ぎ期間中は引き続き暫定CEOを続けますが、その後はスターバックスの取締役を継続することとなります。今後も会社の再創造プランに深く携わりながら、ラクスマン氏のアドバイザーを続けます。

ハワードは、「拠点を移したいというラクスマン氏の意思を知ったとき、彼こそがスターバックスを次の章に導くにふさわしいリーダーであるとはっきりとわかりました。パートナーを軸にしたアプローチと、人材育成の高い実績、成熟した市場と新規市場の双方を成長させることができるその手腕を活かして、この仕事を形にし、会社を前進させられるのは彼しかいません。彼の人となりを知れば知るほど、人類への投資に対する情熱、パートナーとお客様、そしてコミュニティへのコミットメントに対する情熱を共有できる人だということが分かってきました。スターバックスのレガシーを活かしながら、より大きな幸福の新時代を築いていくなかで、彼がもたらしてくれる視点は強力な財産になってくれることでしょう。これから何か月も、何年もパートナーシップを組んでいくことができることをとても楽しみにしています。」と語ります。

ラクスマン氏は、「つながりや思いやりの気持ちを通じてより温かな人をつくることへのスターバックスのコミットメントは、これまで長年スターバックスを異質の存在にしただけでなく、コーヒーを通じた人と人とのつながりの形に革命をもたらし、世界中で尊敬される比類なきブランドを築き上げてきました。再創造プランを推進し、パートナーやお客様のエクスペリエンスへの投資を行い、現在の変化し続ける需要に応え、さらに力強い未来に向けて準備を進めていくというこのような大切な時期に、この象徴的な会社に入社できることを考えると、とても謙虚な気持ちになります。これまでの取り組みを軸にして会社を成長とインパクトの次の章に導くために共に手を携えていくうえで、ハワードや取締役会、リーダーシップチームの皆さんと仕事をし、スターバックスのパートナーの声を聴き、たくさん学んでいけることを楽しみにしています」と語ります。

ラクスマン氏は、PepsiCoにおいて、グローバル・チーフ・コマーシャルオフィサーなど数々の役職を歴任し、会社の長期戦略やデジタルの基盤構築の責任を担ってきました。同社のラテンアメリカ、欧州、サハラ砂漠以南のアフリカ事業担当のCEO、またその前はPepsiCo Latin AmericaのCEO、PepsiCo Americas FoodsのCFOも務めました。PepsiCoの前は、McKinsey & Companyのシニアパートナーとして、米国やアジア、インドの消費者、リテール、テクノロジー事業を中心に、同社のリテールの未来への構想づくりをリードしました。

ラクスマン氏はブルッキングス研究所理事、外交問題評議会会員、Verizon社の取締役でもあり、また英国首相直轄のより良い復興・成長のための計画(Build Back Better)のメンバーも務めました。インドUniversity of PuneのCollege of Engineeringで機械工学学士号、University of Pennsylvaniaの Lauder InstituteでGerman and International Studiesの修士号、University of Pennsylvania のWharton SchoolでファイナンスのMBAを取得しています。