AMU TOKYO – 変化する時代に考える、若者の未来と生き方


2019年6月18日、東京・中目黒の「スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京」の4階にある「AMU(アム)インスピレーション ラウンジ」で、初めてのAMU セッションを開催しました。スターバックスが大切にしている、自分と社会の未来に向かって、自信を高め、道を切り拓く若者を応援する「Youth Leadership」をテーマに、変化していく時代で、若者の未来や生き方について、多彩な立場の人たちが語り合いました。

人々が集まり、コーヒーを飲みながら、気軽に話し、新しい未来を創造する。そんな思いで生まれた「AMU インスピレーション ラウンジ」。1本では弱い糸も、重ね、編み、何層にも織りなすことで強く、美しい、見たこともない存在になっていくように、AMU セッションでは、人の才能を編み、新しい世界を生み出していきます。

セッションには、チェンジウェーブ代表取締役社長の佐々木裕子さんをモデレーターに、高校生やイノベーター、大学副学長など5人のメインスピーカーが参加。二重の円になるように、参加者は座ります。まず、佐々木さんが「変革屋をやっています。一滴から波紋が広がっていくようなセッションって、変革屋冥利に尽きます。どんな人と一緒に編もうかと思い、想像した時、この人たちが集まったら、きっと素敵な波ができるんじゃないかな」と切り出し、バトンを、隠岐島前高校3年の山口結衣さんにつなぎました。

「変化や進化が激しい時代に、私はその変化していくものに対して、悔しさや羨ましさがあって。変化していく時代をどう受け止めていけばいいのかなって。それを、みんなで話し合いたいです」。

山口さんの問いかけから、セッションがスタートしました。倉敷市出身で、高校から隠岐島に“島留学”中の山口さん。島留学や学校のプログラムの中での悩みや葛藤を投げかけました。

その問いかけから、参加者は自由に意見を言い合います。企業での勤務、経営職を経て、現在は無職の篠田真貴子さんは「変化しないものもたくさんあって、それって気づきにくいと思う。昔から人間は変化や新しさを追い求めてきて、そのこと自体が普遍的で面白い」と持論を展開。スーパーイノベーターの沼田尚志さんは、16歳の時に難病にかかり、3年間植物人間状態に。目が覚めると、首から下が動かず、その後、リハビリを重ね、これまでにあらゆる仕事に携わってきました。その経験を振り返りながら、「別に変化を受け入れなくても、立ち向かわなくてもいい。人とは違う別のこと、別の道を探せばいい」と考えを披露しました。

11分51秒間。最初のクロストークから活発な意見交換が続き、変化を受け入れるタイプか、その逆か、参加者は経験や考えをもとに、山口さんへのアドバイスやそれぞれの生き方、トークの中で気づいたアイデアを語っていきました。

山口さんは後輩の活躍や最先端と言われていた自分の時代が変わっていくことを日々の生活で体感し、「停滞している」と感じることがあるといいます。「変化を受け入れる立場、そうじゃない立場。年齢などいろいろあると思うけど、その境目ってどうやったらなくなるのか」と前半のトークからの気づき、さらなる疑問を口にしました。

東京学芸大の副学長、松田恵示さんは、山口さんの発言を受け、変化に対する人のタイプはさまざまと話し、「攻めて突き抜けようとするタイプと、受け継いで突き抜けようとするタイプがあって、ダブルで自分の居場所を作っておくと、片方で潰れても、もう片方あるって自信がもてる。どっちにしてもつながり方のタイプの違いだからね」と助言しました。

その後も、議論は尽きず、メインスピーカーに加えて、参加者をさらに広げて、コーヒーを飲みながら、トークを深めていきます。席を移動して、自由に。そこから、また新たなつながりが生まれ、刺激を受け合います。まさに編んでいきます。

セッションも終わりに近づき、スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京で働く、石塚綾子さんが振り返りました。ステンレスストローを開発し、普及に奔走する石塚さんは「悩みをなるべくたくさんの人と共有し、話し合って、自分や他人の意見、いろんな価値観の人がいるってことを蓄積することが、結衣ちゃん(山口さん)の価値観の形成につながっていく」とエール。松田さんは「結衣ちゃん(山口さん)が投げてくれた問いが、同心円状に広がっていった。それを、それぞれの人が引き受けて、語り出す。楽しくって。もっと変化してやるって気持ちになりました」とセッションの体験を満足そうに語りました。

沼田さんは、18歳の山口さんの可能性に期待し、信用と信頼の話を紹介しました。「信用は信じて用いる、信頼は信じて頼ると書く。信用は過去の実績が重要で、その人が良い仕事をしてきたかっていうのがすごく重要。信じて頼るって書く信頼は、この人は逃げないだろうなっていう未来の希望です。僕は今、信用より信頼を積んだ方がいいと思う。できるだけ多くの人を最初に信頼するように努めるといいことあるかなと思います」。

約50人に囲まれ、未来に向かって、道を切り開く若者の代表として、メインスピーカーとして、セッションの中心で、たくさん意見や思いを語った山口さん。こうセッションを締めくくってくれました。

「自分の問いに対してこんなにも多くの人が考えてくれるのがすごく嬉しくて、楽しくて、普段の生活では考えていなかったことがどんどん飛び交ってきて、少し頭がパンク気味です。いま悩んでいる時期をもらっている環境自体にも、本当にありがたいなと思えて。きっと自分みたいに悩んでいる人たちもいると思う。今回、ここで編まれたものをちゃんと島に持って帰って、その人たちと、この続きを編んでいきたい。今日はありがとうございました」。

セッション終了後も、それぞれロースタリー 東京を巡りながら、トークは続きました。コーヒーの力を借りて、カジュアルに話が始まり、新しい未来を創る。「AMU インスピレーション ラウンジ」で行われた初のセッションは、その思いが具現化され、さまざまな立場の人たちの意見が編まれ、新たなアイデアや気づきが生まれました。今後もテーマを変えて、セッションは続きます。社会に前向きな影響をもたらすアクションを、「AMU インスピレーション ラウンジ」から生み出していきます!


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