スターバックスのロゴに描かれた「サイレン」とは?50年の歴史をひもとく
2021/03/16

Who is the lady?
ホッとひと息つくコーヒーブレイクや、ラテを片手に出勤する朝。
仲間とフラペチーノ®で乾杯するひととき。
そんな時間のそばで、カップからいつもこちらを見守る魅惑的な女性がいます。

スターバックスのロゴマークは、50年の歴史の中で何度か姿を変えてきましたが、変わらずそこにいるのが彼女。今やスターバックスの象徴となった彼女の名は「サイレン」。その物語をひもときます。
「スターバックスにとって彼女は、パートナー(従業員)と並ぶ最大のシンボルです。」
スターバックス クリエイティブディレクター、スティーブ・マレー氏はそう語ります。

スターバックスのロゴ「サイレン」の由来と神話の物語
50年前、スターバックスはサイレンと出会いました。
創業の1971年、ロゴマークを探していた創業者たちの目にとまったのは、古い海洋書に描かれた微笑む木版画の人魚。
二つの尾をもつ海の精の神秘的な存在感に、創業メンバーはたちまち心を奪われました。
ギリシャ神話に登場するサイレンは、美しい歌声で船乗りを誘い、心を奪ったとされる人魚。
その物語になぞらえ、「コーヒーの香りで人々を魅了したい」という思いをロゴに込めたのです。

スターバックス1号店の扉が開くと、港町シアトルのパイクプレイスマーケットで、サイレンは海と街をつなぐ象徴として受け入れられ、親しまれる存在となっていきました。
1971年3月30日――。
その日から、サイレンと共に航海する50年の旅が始まりました。

サイレンとスターバックスが歩んだ50年の歴史
サイレンと歩む航海は世界中へ広がり、今では80か国以上におよぶ壮大なジャーニーとなりました。
その道のりの中で、カップに描かれたサイレンの姿は少しずつ形を変えてきました。


世界中のスターバックスの壁画やコーヒー豆のパッケージ、タンブラーの片隅で、サイレンは自由に歌い、さまざまな姿で描かれてきましたが、その本質は少しも変わっていません。
今日も街角で漂うコーヒーの香りとともに、50年たった今もなお人々を魅了し、癒しの海原へと誘い続けています。


50周年を祝う「スターバックス® アニバーサリー ブレンド」とサイレン
サイレンと迎える50回目の春。
3月17日、創業50周年を記念して「スターバックス® アニバーサリー ブレンド」が発売されます。
パッケージには、未来をまっすぐに見つめる穏やかな表情のサイレン。
世界中で育まれたあたたかなつながりを思い、感謝がにじむやさしい笑顔で特別な季節を祝っています。
高品質のコーヒー、そしてお客様との心通う瞬間を探し求める旅は、サイレンと共にこれからも続きます。
