つくる人も飲む人も。コーヒーに関わるすべての人を幸せに。スターバックスのC.A.F.E.プラクティス　

2020年2月28日

＜こちらの文書は、英語の原文より翻訳しました。＞

エシカルな調達を支えるスターバックスの「C.A.F.E.プラクティス」

スターバックスは、世界のコーヒー豆のうち、5％を購入しています。30ヶ国40万人以上の生産者が関わっており、生産者やその家族の未来は、私たちスターバックスの未来と強く結びついています。だからこそ、私たちはエシカルな調達を必要不可欠なものとして考え、「Coffee and Farmer Equity (C.A.F.E)プラクティス」という独自の認証プログラムをつくり、取り組みを進めてきました。

2004年に開始したこのプログラムは、国際環境NGO「コンサベーション・インターナショナル（以下CI）」との連携によって開発されました。

公正で透明性がある取り引きであることはもちろん、生産者とそのコミュニティ、自然環境、スターバックス、そしてお客様、みんなが幸せであり続けることをめざしてC.A.F.E.プラクティスはつくられました。

C.A.F.E.プラクティスは、以下の4つの軸の200以上の指標から成り、各項目は第三者機関により評価されます。

１．経済的な透明性

・サプライヤー（コーヒーの買い手）は、生産者へ支払った証拠を提出する

・コーヒー豆がどの生産者からきているか、生産者の氏名、そのコーヒーにいくら支払われたかが分かる

２．社会的責任

・農園主は働く労働者の権利を守り、安全で公正で、人道的な職場環境を促進するための対策を実践すること

・最低賃金以上を定期的に支払う

・いかなる形の児童労働も禁止する

３．環境面でのリーダーシップ

・コーヒー栽培や加工において、水質や土壌、生物多様性の保護、化学農薬の利用削減、水やエネルギーの使用量削減など、持続可能な農業の実践を推奨

・（2004年以降）天然林の農地転換、使ってはいけない殺虫剤の使用を禁止

・日陰をつくるための樹木（シェードツリー）や豪雨の際に土壌の侵食を防ぐ被覆植物の維持など、C.A.F.E.プラクティスに定められた方法を取り入れ、生産者が気候変動の影響に順応できるよう手助けする

４．品質基準

・すべてのコーヒー豆は、スターバックスの品質基準を満たさなければならない

・スターバックスは、最高品質のアラビカ種コーヒーのみを調達し、焙煎して販売する

・スターバックスは、品質が高くC.A.F.E.プラクティスを満たすコーヒー豆について、生産者の採算性を上げるため、商業的市場価格に加え、プレミアムを上乗せした価格を支払う

定期的に評価を行い継続的に改善。その積み重ねが生産地との絆に

実際に、このプログラムはどのようなしくみで実施されているのでしょうか。

まず、スターバックスは、取引を行うサプライヤー（コーヒー豆の買い手）に対し、C.A.F.E.プラクティスの実行を、書面により約束することを求めています。

C.A.F.E.プラクティスの200以上の指標について、第三者機関が定期的に生産地を訪れ、農園や加工施設、倉庫を詳細に点検し、レポートをスターバックスに提出しています。

そして農園とそのサプライヤーは、レポートの内容を確認し、計画を立てて改善していきます。ここに、一度限りの認定システムではなく、継続的な改善プログラムであるC.A.F.E.プラクティス最大の特徴があります。私たちは、持続的に高品質なコーヒーを生産するために、そして生産者コミュニティにポジティブな影響をもたらすためには、常に取り組むべきことがあると信じています。だからこそ、スターバックスでは、CIとともに、このプログラムを継続的に運用するとともに、また私たちのプログラムが、生産地に本当によい影響を与えたのか計測していこうとしています。

スターバックスは、C.A.F.E.プラクティスに基づいて、エシカルな調達100％を現実のものにするために、これからも取り組み続けます。

C.A.F.E. Practices: Starbucks Approach to Ethically Sourcing Coffeeへのリンク