スターバックスがグローバルでGreener Storesへの取り組みを発表


2018年9月13日

<こちらの文書は、英語の原文より翻訳しました。>

LEED®認証取得店舗を世界で最も多く展開するスターバックスが、2025年までに世界で10,000店舗の「Greener Stores」を設計し、建設、運営することを発表

SCS Global Services、世界自然保護基金(WWF)などの専門機関とともに、オープンソース化された新しいフレームワーク「Starbucks Greener Stores」を構築

サステナビリティのエキスパートとして認定されているスターバックスのパートナー(従業員)が積極的に推進するStarbucks Greener Storesは持続可能な事業運営を行うだけでなく、向こう10年にわたって5,000万ドルの光熱費節減にも貢献

カリフォルニア州サンフランシスコ (2018年9月13日) – 本日、スターバックスコーヒーカンパニー(NASDAQ: SBUX)は、「Starbucks Greener Stores」のフレームワークと、2025年までに全世界で10,000店舗の「Greener Stores」を設計、建設および運営するというコミットメントを発表しました。「Starbucks Greener Stores」のフレームワークは包括的な環境性能基準をベースに作られ、スターバックスの直営店舗の設計、建設および運営にいたるまで、環境に配慮した店舗づくりの新たな基準となります。これから1年で、スターバックスは認定プログラムを構築し、この基準に基づいて米国およびカナダにある既存の直営店舗すべての監査を実施。既存店、新規出店および改装店舗を含め2025年までに世界中で10,000店舗に広げることを目指します。また、このフレームワークをオープンソース化することにより、広く小売業全体に役立てます。

スターバックスの 社長兼最高経営責任者(CEO)であるケビン・ジョンソンさんは、「サステナブルなコーヒーをサステナブルな形で提供することが私たちの目標です。環境に配慮した店舗づくりは環境への責任を果たすことだけでなく、費用効率の向上にもつながります。グリーンエプロンを身に着けたパートナーのエネルギーと情熱に背中を押され、環境への負荷とコストの軽減につながるGreener Storesの形を模索してきました」 

カリフォルニア州サンフランシスコで開催されたグローバル気候行動サミットで発表されたこの「Starbucks Greener Stores」のフレームワークにより、向こう10年間でスターバックスはさらに5,000万ドルの光熱費を節減できると見込んでいます。スターバックスはこれまで10年にわたって実践してきたサステナブルな店舗づくりの取り組みを通じて、年間およそ3,000万ドルの事業コストに匹敵する光熱費削減を進めてきました。

また、今回のコミットメントによりスターバックスは、“Partners for Sustainability”という環境に関心のあるパートナーのコミュニティや、“Greener Apron”というアリゾナ州立大学との自主認証プログラムを通じた環境保護活動に加え、世界中の33万人のパートナーがサステナビリティについての理解を深め、より積極的に活動に参加できるよう働きかけていきます。

「Starbucks Greener Stores」のフレームワークは世界自然保護基金(WWF)などの専門家とともに設計するもので、スターバックス独自のサステナブルなコーヒー調達ガイドライン「C.A.F.E.プラクティス」の第三者認証機関でもあるSCS Global Servicesがその監査と認証を行います。この取り組みには、その他の小売ブランドも参加できるよう、オープンソース化する予定です。

米国WWFのR&Dディレクターのエリン・サイモンさんは、「このフレームワークは、地球上の資源の長期的な健全性を確保するために、スターバックスの店舗とその役割を総合的に検証しながら環境への責任を果たすためのスターバックスの次なるステップでもあります。このように企業が立ち上がり、リーダーシップを発揮しようとすると、同様の企業が他にも出てきて、前向きなインパクトにつながります」と語ります。

「環境への影響を重視した、革新的かつ多面的でしっかりとしたGreener Storesプログラムを大規模に実施し、その認証を自主的に行うことによって、リーダーシップ、誠実性そして透明性をもって気候変動に対処していこうというスターバックスの想いはSCSのコアバリューとも合致しています」と、SCS Global Servicesのヴァイスプレジデント、スタンレー・マスラムさんは言います。

スターバックスは10年以上にわたって、環境に配慮した店舗づくりと運営のしくみの構築と実施に取り組んできました。2001年、スターバックスは米国グリーンビルディング協会®(USGBC)と共同で店舗向けLEED®認証のしくみを開発し、2005年にはLEED®認証1号店をオープンしました。現在、スターバックスは世界の20か国で1,500(米国50州とプエルトリコを含む)のLEED®認証店舗を運営しており、これは世界の小売ブランドとしては最多となります。 建設や設計のみならず、長期的な視野で環境に配慮した事業運営を目指す、店舗づくりのフレームワークを発表することによって、スターバックスは持続可能な未来への投資を続けます。LEED認証プログラムとサステナブルな運営をもとにした、この「Starbucks Greener Stores」の枠組みは、包括的なモデルとして幅広い環境項目に対応できるだけでなく、そのデザインは普遍的でありながら小売業に最も適したものとなっています。

「Starbucks Greener Stores」の主な項目は下記のとおりです。

  • エネルギー効率と水の保全: 従来の店舗設計に比べ、30%の節水と25%の省エネを最終的に実現する技術と手法を活用する
  • 再生可能エネルギー: 各国の太陽光・風力発電プロジェクトへの投資を通じて、100%再生可能エネルギーで店舗の電力をまかなう
  • 健全な店舗環境: 照明、騒音、空気の質および室温を含め、パートナーとお客様の健康を促す快適なエクスペリエンスを構築するための店舗の設計と運営を行う
  • 責任のある素材: 責任ある、かつ持続可能な形で調達した素材や商品を店舗で使用する
  • 廃棄物の転換: 廃棄物を減らすような店舗の設計と営業を実施する
  • パートナーの積極的な参加: サステナビリティの文化を創り出し、パートナーの理解や積極的な行動を促す

今回の発表は、下記を含むこれまで30年にわたってビジネスのすべての側面において持続可能性を目指してきたスターバックスの実績に基づいています。

  • 99パーセントのコーヒーでエシカルな調達を達成
  • 世界中で使用する使い捨てプラスチックストローを2020年までに廃止することを約束
  • 100%リサイクル可能かつコンポスト処理可能なホットカップの開発と導入のために1,000万ドル投資することを約束
  • 英国の950店舗すべてにおいて5ペンスのペーパーカップへのチャージ制度を導入し、再利用の促進を目指す
  • 世界中の直営店舗において、リユーザブルカップやタンブラーを持って来店したお客様すべてに割引価格でのドリンク販売
  • 再生紙を10%含むカップでの提供により、包装ごみを削減する
  • パリで開催された国連気候変動交渉にて、コンサベーション・インターナショナルとともにサステナブルコーヒーチャレンジを開始
  • スターバックスのコーヒーサプライチェーンを支援するために、全米企業で初となるサステナビリティ債を導入
  • 再生可能エネルギーを購入し、現在スターバックスが世界で使用する電気の60%以上、および米国・カナダにおいては直営店舗で使用する電気の100%で活用
  • 直営店舗において、2008年から2017年の間に水の使用量を30%削減
  • フードロス対策として、その日に販売できなかったフードをスターバックス® フードシェア プログラムにより寄付し、これまで1,000万食を地域に還元