『カフェ ミスト』を身近に。ラテとはひと味違うその楽しみ方とは
約30種もあるスターバックスの定番ドリンクメニューのなかで、目にしたことはあってもどんなコーヒーなのかわからなくてオーダーしたことがない、という声も多い『カフェ ミスト』。実は、スターバックス好きならば見逃したくない魅力がいっぱいのメニューなのです。そこで今回は、知られざるビバレッジ、『カフェ ミスト』についてご紹介していきます
コーヒースペシャリストが語る『カフェ ミスト』と『スターバックス ラテ』の違い
日本のスターバックスで取り扱っているコーヒー豆の品質管理やコーヒーの味わいを表現するコピー開発など、コーヒーに関するスペシャリスト。自身も『カフェ ミスト』の大ファンだというコーヒースペシャリストの蔵森府子(くらもりもとこ)さんに、『カフェ ミスト』の味わいや魅力、楽しみ方を聞きました。
「『カフェミスト』とは、コーヒーとミルクを合わせたシンプルなドリンクメニュー。レシピは、その日の『ドリップ コーヒー』とスチームミルクを1対1で合わせ、トップにフォームミルクをのせて仕上げます。『ドリップ コーヒー』の種類は毎日替わるので、日によって味わいの違いを楽しめるのが特徴です」(蔵森さん)
ベースの『ドリップ コーヒー』は、定番と季節限定を含んだ店頭で販売しているコーヒー豆から日替わりで提供されています。「『ドリップ コーヒー』が替わっても、ミルクとの配分は変わらないので、コーヒーそのものの味わいの違いが楽しめるメニュー。例えば、私が手にしているダークローストでコクが強い『カフェベロナ®』の日もあれば、ミディアムローストでフルーティーな味わいの『ケニア』、オレンジやカスタードのような甘みを感じる季節限定の『スターバックス® コスタリカ』の日も。毎日オーダーしても味わいに発見がある、スターバックスのメニューのなかでも珍しいスタイルですね」(蔵森さん)
『カフェ ミスト』と『スターバックス ラテ』を解説
では、同じミルク入りのドリンクメニュー、『スターバックス ラテ』とはどう違うのでしょうか?
「『スターバックス ラテ』は、エスプレッソをベースにたっぷりのスチームミルクを注ぎ、最後にフォームミルクをのせています。ベースのエスプレッソは、定番の『エスプレッソ ロースト』と『ディカフェ』、そして季節のコーヒー(※シーズンによってはご用意していないこともあります)からチョイスできます。ちょうど今のシーズンは、定番のコーヒー豆としても人気が高く、さらに中目黒の「スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京」で焙煎された『エチオピア』を使用している『ロースタリー 東京 ラテ』を、4月12日まで(一部販売終了している店舗があります。)ラインナップしていますのでぜひお試しくださいね」(蔵森さん)
コーヒースペシャリスト蔵森さんの好きなカフェミストの楽しみ方をご紹介
ミルクのチョイスが豊富なのもスターバックスの魅力。『カフェ ミスト』のアレンジにコツはあるのでしょうか?
「はい、通常のミルク、低脂肪や無脂肪ミルクの他に、さらに植物性ミルクを使った豆乳やアーモンドミルク、オーツミルクからも選べるので、気分によって自由に選んでいただけます。それとコーヒーとミルクの割合も、基本の1対1のほかに、ミルクを多めにオーダーすることも、少なめにすることもできるので、その日の気分に合わせてぜひお試しくださいね」(蔵森さん)
蔵森さんがとくに好きなアレンジは?
「フォームミルクの上にブラウンシュガーを乗せるのが好きですね。スプーンで泡と一緒にすくってジャリっとしたシュガーの食感を楽しんだり、混ぜて甘みと一緒に楽しむのもおいしい。すごくシンプルなのですが、お気に入りのアレンジです。それとお客さまのアレンジを見ておいしそう、と思ったのは、コクが深いタイプの『ドリップ コーヒー』の日に有料カスタマイズのホイップクリームをトッピングしたアイデア。デザート感が増すので午後のコーヒータイムにもぴったりです。
あとは、『カフェ ミスト』とスイーツのペアリングをするのもおすすめ。例えば、生地に発酵バターを使った濃厚な味わいの『チョコレートチャンクスコーン』は、『カフェ べロナ®』との相性が抜群です。口の中でチョコレートを溶かしながら、バターとカカオ、ミルクが合わさり豊かに広がる風味を味わってみてください」(蔵森さん)
その日の気分に寄り添ってくれる『カフェミスト』を楽しんで
まだまだそのおいしさと魅力が知られていない『カフェ ミスト』ですが、ベースの『ドリップ コーヒー』の違いやミルクの合わせ方、トッピングなどをカスタマイズすることで、単なるミルク入りコーヒーではなく、さまざまな楽しみ方ができる奥行きのあるメニューであることがわかります。
まだ未体験の人はぜひ、次にスターバックスに行く時に試してみてください。より自分らしいコーヒーが見つかるヒントになるかもしれません。