コーヒーストーリー vol.16 「一人一人の思いやりが未来をつくる」


みなさん、はじめまして。
西近畿・四国エリア エリアコーヒーマスターの角島秋美です。

寒いこの季節、みなさんはどのようにコーヒータイムをお過ごしですか?

コーヒーだけでなくチョコレートもおいしくなるこの季節、私はお気に入りのチョコレートを買い込んで、あたたかいコーヒーと一緒にほっとひと息つく時間が大好きです!

そこで、今日はチョコレートと合わせてほしいコーヒー「カフェ ベロナ®」をご紹介します。

実はこのコーヒー、スターバックス創業の地、シアトルのレストランで、チョコレートのデザートに合わせるコーヒーとして生まれました。

このブレンドコーヒーがたちまち人気になり、現在はスターバックスの定番のコーヒーとして、年間を通じて店頭に並んでいます。「カフェ ベロナ®」という名称は「ロミオとジュリエット」の舞台となったイタリアの都市「ヴェローナ」に由来し、パッケージには愛のシンボルとしてバラが描かれています。チョコレートと相性が良く、真実の愛をモチーフにしたロマンスあふれるコーヒー「カフェ ベロナ®」はバレンタイン時期にもぴったりです!

私の好きな楽しみ方は、1日のご褒美に、あたたかい部屋でゆっくり過ごしながら、このコーヒーとトリュフチョコレートを合わせる方法です。濃厚で何層にもなっているトリュフチョコレートはカフェ ベロナ®と合わせることで、口溶けの良さ、カカオのほろ苦さとコクのある甘みなどそれぞれのもつ味わいの変化を楽しめます。

なめらかに溶け合い、口いっぱいに広がる芳しい香りで思わず笑顔になれますよ。

私たちの身近にあり、心を豊かにしてくれるコーヒーとチョコレート。どちらも街のいたる所で目にし、簡単に手に入れることができますよね。それぞれの原料であるコーヒーチェリーとカカオ豆はとても共通点が多い農作物で、赤道に近い、熱帯・亜熱帯地域と呼ばれる、気温が高く降雨量の多い地域で栽培されています。ですが、「コーヒーベルト」、「カカオベルト」とも呼ばれるこの地域で近年、気候変動の影響で大きな問題を抱えています。

ここで、クイズです。

気候変動などの地球環境変化により、2050年までにアラビカ種のコーヒー栽培に適した土地が減少すると言われています。何%?

①80%

②50%

③15%

コーヒーが簡単に飲めなくなる未来がくるとは、なかなか想像がつかないかもしれません…

正解は
②50% です。

この問題が現実になると、私たちがコーヒーを飲めなくなるだけではなく、生産者の人々も仕事を失い、生活ができなくなるかもしれません。私はこの問題を知った時、想像以上の影響にとてもショックを受けたのと、自分が生活している地球環境に無関心だったなと気づかされました。

スターバックスはこの問題と向き合い、これからもおいしいコーヒーがある未来を守るために、資源を使うより、生み出し、還元していく「リソースポジティブ」の実現に向け取り組んでいます。例えば、 コーヒー栽培・加工に使用する水やエネルギー量の削減、化学農薬の利用削減、病気に強い品種の開発を行っています。
これらの自社農園での研究成果を世界中のコーヒー生産者に無償で公開することで、環境を守ること、サステナブルな栽培ができることを目指しています。

Agronomist Carlos Mario Rodr’guez visits with neighborhood farmers to talk about donated seeds and the future of sustainable coffee near Hacienda Alsacia, Starbuck's coffee farm in Costa Rica on February 27, 2018.

コーヒーの未来を守るために、私たち一人一人ができることもたくさんあります。

コーヒーの危機・環境問題を多くの人に知っていただくこと、エシカルに調達された商品を選ぶこと、マイ タンブラーやマグカップを利用してコーヒーを楽しんでいただく等・・・一人一人の小さな思いやりが未来をつくり、自然環境や生産者の暮らしを守ることができます。

コーヒーとチョコレートでほっとひと息つく大好きな時間をこれから先も大切な人たちと過ごせるように、今自分にできることから始めてみようと思います。そして、ここまで読んでくださったみなさんと一緒に、未来のためにできる小さな思いやりを考えることができたら嬉しいです。

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熊本県益城町で5年ぶりの笑顔の再会。地域をつなぐ、くまいるカフェ