コーヒーストーリーvol.21 コーヒーの未来のためにできること「サステナブルなアイスコーヒーの楽しみ方」


みなさん、はじめまして。東北エリア・エリアコーヒーマスターを務めている佐藤沙知子です。私が住んでいる杜の都・仙台は間もなく初夏を迎えます。街のけやき並木も新緑が映えて、爽やかなアイスコーヒーが似合う季節になりました。 コーヒーの楽しみ方は様々ですが、今日は私たちがおいしいコーヒーを飲み続けられる未来につながるような『ちょっといいこと』の選択肢をみなさんにご紹介します。

アイスコーヒーのサステナブルな楽しみ方

今回はスターバックスのグラスドリップコーヒーメーカーとオリジナルステンレスコーンフィルターを使用してアイスコーヒーを抽出します(アイスコーヒーのいれ方はこちら)。ステンレスコーンフィルターはペーパーフィルター不要でコーヒーの風味をダイレクトに抽出できる、グラスドリップコーヒーメーカー専用のオリジナルステンレスフィルターです。繰り返し使用できるこのフィルターを『選択』し使用することで資源削減になり、地球環境を想う『ちょっといいこと』に参加していることになりますよね。

サステナブルなコーヒーの未来に取り組む「スターバックス® ペルー チュンキ」

さっそくステンレスコーンフィルターを使用してアイスコーヒーをいれてみましょう。ここで紹介する、6月1日発売開始の夏のシーズナルコーヒー『スターバックス® ペルー チュンキ』はアイスコーヒーにぴったりな味わいです。

レモングラスを思わせる爽やかな風味と明るい酸味、ココアのような甘みが感じられます。ステンレスコーンフィルターを使用することで、コーヒープレスでいれたコーヒーのようにしっかりと風味を味わうことができます。私にとってこのコーヒー豆は風薫る高原のイメージ。清涼感を感じつつもなめらかなコクを楽しめるアイスコーヒーです。チョコレートと相性が抜群なので、お気に入りのチョコレートに合わせるのもおすすめですよ!

実はこの「チュンキ」というのはこのコーヒーを生産しているコミュニティの名前です。彼らはサステナブルなコーヒーの未来に向けて、様々な取組みを行っており、その取り組みの一つに『水の使用量の削減』があります。

コーヒー豆は果実の種なので、種を取り出すために果肉を取り除く必要があります。この工程は「加工」と呼ばれ、従来では加工の際に大量の水を必要としていました。

しかし現在ペルーの生産者は革新的な果肉除去機を使用することで、果肉除去における水の使用量を最大80%削減することに取り組んでいます。

それはただ水の節約につながるだけでなく、彼らの生活用水を確保することにもつながります。

エシカルクイズ【私たちができるちょっといいこと】

さて、ここでクイズです。『コーヒーのサステナブルな未来のために、私たちができることはどんなことでしょう?』

正解は…もちろんひとつではありません。私たち一人ひとりがおいしいコーヒーを飲み続けられる未来を作るために行動すること全てが正解です。

まずは簡単なことからはじめてみましょう。手軽にできる『ちょっといいこと』を2つ紹介します。

ひとつめ。冒頭で紹介したようなエコなステンレスコーンフィルターを使用するなど『資源削減ができる行動』を選択し、ゴミを減らすことで二酸化炭素排出量を抑えるアクションをする。これは、地球温暖化を防ぎ環境を守ることにつながります。

ふたつめ。スターバックスのコーヒーを選択してみるのはどうでしょうか?

スターバックスには『C.A.F.E.プラクティス』というコーヒーをエシカル(みんなにとって正しいやり方)に調達するためのガイドラインがあり、これは高い品質基準、適正な価格、地域社会・環境面への配慮、この4つの基準を満たす内容になっています。

このガイドラインを経て購買されているコーヒー豆のパッケージには環境NGOのコンサベーション・インターナショナル(CI)の認証マークという、「エシカル」に栽培されたという印が付けられています。つまりこのマークのコーヒーを選択することもサステナブルなコーヒーの未来のためにできることのひとつ。とても簡単で気軽に参加できますよね。

ちなみに今回アイスコーヒーで使用したコーヒー豆、スターバックス® ペルー チュンキにもこのCI認証マークが付いています。

私たちの選択がサステナブルな未来を創る

最後になりますが、みなさんは『2050年問題』という言葉を耳にしたことはありますか?

地球温暖化により、2050年にはアラビカ種のコーヒー栽培に適した土地が現在の50%程度に減少してしまうことを意味しています。つまり生産量が大きく減ってしまうのです。

スターバックスで購買しているコーヒー豆は全てアラビカ種で、2022年現在の定番コーヒーは17種類。もしかすると、いま定番コーヒーとしてお届けしているコーヒーのいくつかは、2050年に姿を消してしまっているかもしれません。

このままだとコーヒーはとても希少なものとなり、誰もが気軽に飲めるものではなくなってしまいますね…。でも私たちはたくさんの選択肢の中から地球環境に『ちょっといいこと』を選択し、おいしいコーヒーを飲み続けられる未来を創ることができます。 おいしいコーヒーを飲みながらできる『ちょっといいこと』、一緒に始めてみませんか?

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「借りるカップ」どう広げる?店長が考えるリユースの未来