失敗も成功もふたりで分かち合える。双子姉妹が歩んだストーリー


多様性を尊重するスターバックスにはさまざまなパートナー(従業員)が存在しますが、その中から今回クローズアップするのは、双子の藤井さん姉妹です。学生時代にスターバックスでともにアルバイトを始め、卒業後、異業種の企業へ揃って入社するも、同時に退職。再び一緒にスターバックスへ舞い戻り、今はストアマネージャー(店長)として活躍するふたり。キャリアまでもが酷似している、双子姉妹のストーリーに迫ります。

「やっぱり一緒にスターバックスに戻ろう」と決意

姉のあかねさん

藤井あかねさんと千恵さんは双子の姉妹。卒業を控えた高校3年生のとき、奈良にできたスターバックスのオープニングスタッフとして同時採用され、大学を卒業するまでアルバイトとして勤務しました。

「憧れのカフェが近所にできたということで、仲のいい妹を誘って働き始めたのですが、そこでの経験を通じて、チームで仕事をする醍醐味を知りました。パートナーのみならず、地域の方々ともコミュニケーションを取りながら、一からお店を作り上げていくのがとても楽しかった」(あかねさん)

「私のような右も左もわからない学生もいれば、お子さんを育てる主婦の方もいるし、夢を追いながら働くフリーターの方もいる。そんな立場の異なるパートナーが、同じモチベーションを保ちながらひとりひとりがOur Mission & Valuesを体現している最高の職場でした。多様性を受け入れることと、個性を生かしながら働くことの大切さをアルバイト時代に学んだ気がします」(千恵さん)

早番の姉と遅番の妹を同一人物と思ったお客さまから、「朝から晩までよく働くねぇ」と声をかけられたことも度々。双子姉妹は、その後の人生においても、そっくりなキャリアを歩んでいきます。

妹の千恵さん

大学を卒業した姉妹はまず、同じ会社に新卒入社しました。「双子って、同じタイミングに同じ鼻歌を歌い出したりすることがよくあるんですけど、会社選びも一緒。特に示し合わせたわけではなく、それぞれが選別していくうちに、同じ会社に行き着いた感じでした」(千恵さん)

しかし、7ヶ月後にふたりは退職。両者一致で「やっぱりスターバックスに戻ろう」と決意します。まずはアルバイトとしてスターバックスに復帰。その後、社内採用(社員登用)の試験に揃って挑むことになりました。

「社内採用は狭き門。『どちらかが落ちても落ち込まないでね』と先輩方から心配され、『大丈夫です』と店では気丈に振る舞っていたけど、家に帰ってから『絶対落ち込むよ』と姉にこぼしたことも(笑)。姉妹なので、そういう本音トークもしやすかったし、お互いに面談の練習とかをできたのもよかったですね」(千恵さん)

「私たち姉妹はともにサーフィンが趣味。『採用試験が終わったら、ふたりでバリへ行こう』という目標を糧に、お互い励まし合い、猛勉強しました」(あかねさん)

結果は見事、揃って合格。バリでサーフィンを満喫したのち、ふたりは正社員として働き始めたのでした。

悩める妹を救った、姉のアドバイス

数年前のツーショット

現在は別々の店舗でストアマネージャーを務めるふたり。双子で同じ会社で働くと、「失敗を共有して、お互いにアドバイスをできる」(あかねさん)というメリットがあるほか、家にいるときにはわからない、お互いの長所を発見できることもあるとか。

「コミュニティ コネクション(パートナー自らが発案して行う地域活動)を行ったとき、妹がまるで何かが憑依したかのように、地域のお子さんたちに感情表現豊かに絵本を読み聞かせている姿を見て、『千恵にはこんな才能があるんや』と感心した記憶があります」(あかねさん)

「姉のいる店に、うちの店の新人パートナーを連れて行って、トレーニングしてもらう機会があったのですが、姉は大学時代に一緒に働いていたときとはまるで別人のように成長していたからビックリ。パートナーの価値観や強みを理解しながら、的確にフォローしている姿を見て、『やるやん!』と思ったことがあります」(千恵さん)

そんなふたりは趣味だけでなく、共感することも同じ。「見えないところで努力したり人に優しくしたことは必ず自分に返ってくる」という信条を共通して持ち続けているそう。ただし、性格の違いはあるようです。

「私のほうが楽観的。妹のほうが悩みやすいかな」とあかねさんが言うと、同調した千恵さんが、しみじみとした口調で思い出を語り始めました。

「サーフィンで波を越えることを『波越え』と言うんですが、あるとき、私が仕事のことで悩んで、姉に相談をしたんですね。すると姉は、こうアドバイスをしてくれました。『そんなの波越えと一緒やから、体に力を入れすぎずに、遠くを見てやっていったらいいよ。そんな波、すぐに乗りこなせるよ』と。姉はいつも、自分たちの趣味や価値観に合わせてアドバイスしてくれるので、すごく腑に落ちるし、気持ちもラクになれる。そこにはとても感謝しています」(千恵さん)

人生の伴侶として、スターバックスとともに成長を

Best Place to Work(自分らしく輝ける場所)を探し求めた結果、同じキャリアをたどることになった藤井さん姉妹。最後はそんなふたりに、スターバックス文化の一つであるグリーンエプロンカード(感謝や称賛のメッセージを伝えるカード))を通じて、エールの交換をしてもらいました。

【これからも一緒にがんばりましょう! 共によろしくおねがい致します! つらい時も一緒にがんばりましょう!】(あかねさん書)

【いつもchieをリードしてくれて導いてくれてありがとう! これからも2人一緒に支え合い、けんかもしながら成長していこうね♪これからもよろしくお願いします!】(千恵さん書)

嬉しさと照れ臭さが入り混じったような表情でカードの文字を見つめながら、何度も頷き合う姉妹。スターバックスを舞台にしたふたりのストーリーは、今後も長く続きそうです。

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Enjoy Coffee At Home スターバックス® アイスコーヒー ブレンド編