“豆かすリサイクル”から生まれた、秋の新作もっちりボール


スターバックスで飲んだ一杯のコーヒー。抽出されたあとのコーヒー豆が姿を変えて私たちのもとに戻ってきます。

9月27日(水)に発売になる秋スイーツ「もっちりボール 抹茶&パンプキンミルク」には、コーヒーの豆かすをたい肥にして育てられた抹茶とカボチャが使用されています。今回、パートナー(従業員)たちのカボチャ収穫体験に密着しました。

コーヒー豆かすリサイクルループとは?

畑にコロコロと鈴なりになっているカボチャ。ここは兵庫県加古川市で野菜を生産する農家グループ・水足営農の畑です。ここでは、「コーヒー豆かすリサイクルループ」で作られたコーヒー豆かすのたい肥(以下、豆かすたい肥)を利用して野菜が育てられています。

「コーヒー豆かすリサイクルループ(以下、リサイクルループ)」とは、スターバックスが2014年から取り組む廃棄物を減らすための循環システム。抽出した後に残るコーヒー豆かすを、たい肥や飼料としてリサイクル。これらで育てられた野菜や牛のミルクの一部が、スターバックスのフードやドリンクとなってお店に戻ってくるサステナブルな仕組みです。

豆かすたい肥

できるだけ化学肥料は使わないで、カボチャのほかトウモロコシやピーマン、トマトなどの野菜を育てている水足営農。リサイクルループには2014年のスタート当初から参加してくださっています。

「豆かすのたい肥を使うようになって、土が変わり、トウモロコシは甘くなるなど味が良くなった。今はこのたい肥以外は使っていないよ」と、水足営農代表・松野 明さん。豆かすたい肥を用いることで、「“捨てるのではなく、活用する”という循環型農業に参加できたのは、この地区としても良いこと」と、想いを教えてくました。

もっちもちの生地にクリームを入れたもっちりボールは、抹茶は100%、カボチャは一部にリサイクルループの野菜を使用。そしてパッケージには、リサイクルループをイメージしたイラストをデザインしています。

原画は全国のパートナーから募集し、305作品の中から選ばれた8作品が採用に。デザインコンテストを行うことでパートナー自身にリサイクルループに興味を持ってもらい、かつパッケージをきっかけにお客様に取り組みを伝えたいと考えています。

収穫体験で、確かな“ループ”を体感!

今回、水足営農での収穫体験に参加したのは、イオンモール桑名店の武本さん、香川大学病院店・高橋さん、アミュプラザ博多2階店・吉武さん。パッケージにイラストが採用された8人のうちの3人です。

3人ともカボチャの収穫体験は初めて。

「これはえびすカボチャ。大きいもので1.2~1.3㎏になります」と、松野さん。

ツルをたどっていってもカボチャをなかなか見つけられない3人に、水足営農の皆さんが「ここにあるよ」「これ、採ってええよー」と、声をかけてくれます。恐る恐るハサミを入れ、カボチャを持ち上げると手にずっしりとカボチャの重みを感じて、3人の表情はパッと笑顔に。

ほかにもアイスコーヒーとともにもっちりボールの試食をしたり、パッケージのイラストについて話したりと交流を楽しんだ3人。水足営農の皆さんは、「生産者の事も考えてくれてうれしい」と目を細めます。袋に入りきらないほどのカボチャやピーマンまでをお土産にいただき、笑顔の絶えない時間を過ごしました。

普段なら顔を合わせることのない「育てる人」と「商品を売る人」がつながる時間を経て、3人は「ループをより実感できた」と声をそろえます。

「貴重な体験で、パートナーやお客様にこのつながりを伝えたい」(高橋さん)、「天候に左右されるご苦労を聞いて、食材を大事にしたいと改めて思いました」(武本さん)、「お客様やパートナーにリサイクルループでもっちりボールができるまでのストーリーを早く伝えたい」(吉武さん)と、決意も新たに。もっちりボールが店頭に並ぶ日が待ち遠しくて仕方ない様子です。

イラストに込めた3人3様の想い

最後に、3人が描いたパッケージイラストを紹介しましょう。イラストにどう表現するのかを考える時間が、さらにリサイクルループや環境への想いを深めていったと言います。

「豆かすを運んでくださる業者の方、作物を育ててくれる方、それをスターバックスに届けてくれる方…私たちが実際にお目にかかることのない方々とのつながりがあることを思いながら描きました」とは、吉武さん。

リサイクルループにかかわる人や物、場所…、コーヒー豆かすがお店から出てお店に戻って来るまでのストーリーを1本の線でつなげました。

「リサイクルループはいろいろな人の力で動く特別な取り組み。このイラストを眺めることが絵本を見るように親子で楽しめるような時間になり、考えるきっかけになったらうれしいです」

「リサイクルループは無限やなぁって思いながら描きました」と言う高橋さんは、∞(無限)マークをイメージしたリピート柄で“循環”を表現。ところどころにスマイルマークを隠して楽しさをプラスしました。

「採用が決まった時はうれしくて泣いてしまいました(笑)。新しく生まれ変わってフードでおいしく楽しめる素敵な取り組みを、お客様やパートナーに伝えていきたいです」

“コーヒー豆の旅”と題し、豆かすが様々なものに生まれ変わるようすを描いたのは武本さん。次世代にいい環境を残すことが大事だと日ごろから考えているそう。

「購入することで豆かすの循環がまた始まることを表現しました。スターバックスでひと息つきにきただけでも、世の中の営みの一部になれていると感じていただきたいです」

イラストはランダムに全8種類を展開します。お店でもっちりボールを食べること、感じたことや見たことを誰かに伝えることもまたループのひとつです。日々の生活の中で世界にちょっと良いことができる素敵な輪に、加わりませんか。

スターバックスが取り組むコーヒー豆かすリサイクル

※もっちりボールに使用している抹茶は100%、原材料のパンプキンミルククリームに使用している一部のかぼちゃは、スターバックスのコーヒー豆かすをリサイクルした、たい肥を使用して栽培されています。

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一枚のカードから始まる大きな物語