プリンチ®に期間限定で登場する新年を祝う『フォカッチャ デッラ ベファーナ』とは


ミラノ発のイタリアンベーカリー プリンチ®では、新年を祝うイタリアの伝統菓子『フォカッチャ デッラ ベファーナ』が今年も登場します。イタリアの古い言い伝えにまつわるという発酵菓子が、プリンチ®に誕生したストーリーを追いました。

イタリアで新年に食べる伝統菓子

イタリアでは1月6日はキリスト教の祝日「エピファニア(公現祭)」。この日はベファーナという名の魔女が、良い子にはお菓子を、悪い子には炭を運んでくるという言い伝えがあり、イタリアの街はお菓子や魔女の人形などが並んでにぎわいます。そしてエピファニアのお祝いに家族みんなで食べるのが、魔女の名を冠した『フォカッチャ デッラ ベファーナ』です。

名に“フォカッチャ”とついていますが一般的なフォカッチャとは全くの別モノで、クリスマスの伝統菓子・パネトーネと同じパネトーネ種を使って焼き上げた発酵菓子。中にはそら豆が1粒入っていて、切り分けて食べた時にそら豆が当たった人には幸運が訪れるといわれています。

家族や仲間と食卓を囲むイタリアの文化を日本でも

『フォカッチャ デッラ ベファーナ』には、プリンチ®のヘッドシェフ・松田武司さんの「本物のイタリアパンを日本に伝えたい」という強い想いが込められています。それは本場の製法や味だけでなく、食文化も伝えるということ。「イタリアではエピファニアがクリスマスシーズンの終わりを告げ、街には魔女ベファーナの炭のお菓子が並びます。家族みんなでフォカッチャ デッラ ベファーナを切り分けて食べ、キリスト教の祝日ではありますが新年を祝うという側面もある。こうしたイタリアの祝い方があることを日本に伝えたいと思いました」と松田さん。

プリンチ®では直径約20cmもある『フォカッチャ デッラ ベファーナ』の中にそら豆の代わりのアーモンドを1粒忍ばせ、特製フェーヴ1つと炭を模した小さなココアクッキー9粒をセットで販売。アーモンドが当たった人には魔女のお菓子の代わりにフェーヴを、はずれた人には炭のクッキーがもらえるという楽しみをプラスしています。ベファーナからもらえるのはお菓子か炭か…というイタリア文化を体感できる仕掛けです。「イタリアではお祝いや食事はファミリーでというのが基本。職業によって休憩時間が決まっていて、お店を閉めて職場のみんなでお昼を食べるという習慣があるほど。日本でも、みんなで集まって食べるという習慣を楽しんでいただければ」と、楽しみ方を教えてくれました。

ちなみにフェーヴはヨーロッパの職人が作った磁器製で、3種類のうちランダムに1種類を同梱。プリンチ®の象徴的なハードブレッド「プリンチ ローフ」、日本の店舗で一番人気のコルネッティを使った「コルネッティ サンドイッチ」、プリンチ®が日本1号店を出したスターバックス リザーブ® ロースタリー 東京の「エプロン」を模した3種類で、コレクター心をくすぐるかわいい仕上がりです。

伝統的な製法にこだわり、出来上がるまで約48時間

もちろん味にもこだわっています。「機械を入れて効率化することもできますが、そうすると味が本場のものから離れてしまいます。だからフォカッチャ デッラ ベファーナを含めほかのパンも、伝統的な製法や味わいを守っています」と、手間を惜しまずイタリアのパン文化に真摯に向き合う松田さん。『フォカッチャ デッラ ベファーナ』は発酵から焼成し粗熱をとって完成まで、実に約48時間かかっています。

卵や砂糖をふんだんに使ったバニラ風味のリッチな生地にオレンジピールを加えて焼き上げ、トップにはカリッとした食感の甘味のある上掛けが。天然酵母のパネトーネ種を使っていますが、ふんわりとした生地のクリスマス菓子のパネトーネに対し、『フォカッチャ デッラ ベファーナ』は生地が詰まってしっとりとした食感が特徴。シンプルで素朴な見ためにもイタリアらしさがあふれています。

イタリアパンの本格的な味わいと楽しみを届ける『フォカッチャ デッラ ベファーナ』とともに、家族や友人と素敵な新年のひとときをお過ごしください。

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