【ハミングバード プログラム】日々のスターバックス通いの「ほんのひととき」が、若者・子どもたちの夢の応援に
スターバックスが全国のお客様と一緒に取り組む寄付プログラム『ハミングバード プログラム』。スターバックス カード「ハミングバード」の発行や利用、eTicketの利用が、経済的に困難な若者・子どもたちの教育支援に寄付されます。2023年度は3月9日から5月15日まで実施し、お客様のご協力のおかげで、15,685,823円もの寄付金を公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンにお届けすることができました。
大阪のスターバックス コーヒー 御堂筋本町店は、今年度のスターバックス カード「ハミングバード」の発行数が全国1位。さまざまなお客様がハミングバード プログラムに参加してくださいました。お客様やパートナー(従業員)は、どのような想いでご協力いただいたのでしょうか。
大阪の中心街の御堂筋本町店「お客様に活力を」
御堂筋本町店のある本町駅は地下鉄御堂筋線で心斎橋駅から1駅。大阪の中心街、本町はオフィスで働くビジネスパーソンや外国人観光客で賑わう街です。ガラス張りの御堂筋本町店の店内から見えるのは、大通りをせわしなく行き交う車や人。
忙しい人たちが集う御堂筋本町店では、パートナーの応対も独特の「本町」仕様なのだそうです。
「御堂筋本町店では元気良く大きい声で挨拶することを心がけています。やっぱりいらっしゃったお客様に活力をご提供したいので」(兵頭さん)
そう話してくれたのは、御堂筋本町店でシフトスーパーバイザー(時間帯責任者)として働く兵頭さん。同店でハミングバード プログラムに取り組んだ、立役者の1人です。
兵頭さんは入社して1年7ヵ月。元々大阪が地元だった兵頭さんは梅田にある店舗のパートナーの応対に感銘を受けて、自身もスターバックスで働くことを志したのだそうです。お客様とのコミュニケーションを大切にする兵頭さんの姿勢には、そんな原体験が関係しているのかもしれません。
パートナー同士で想いを共有し合ったから得られた共感
ある日、兵頭さんはストアマネージャー(店長)からハミングバード プログラムがはじまることを知らされました。2022年度のプログラム開催時はまだトレーニング中で、実質今回がはじめての参加でしたが、シフトスーパーバイザーである兵頭さんは、リーダーの立場で他のパートナーたちを引っ張らなくてはいけません。
兵頭さんがまず最初に行ったのは、寄付先のことをよく知ることでした。
「パートナーのみんなが気持ちを一つにするためには、やっぱり寄付先のことを知って同じ感情を共有しなきゃいけないと思ったんです。何もわからずに、ただハミングバード プログラムのスターバックス カードを発行してください、eTicketを寄付してくださいと言っても、お客様もピンと来ないですよね」(兵頭さん)
2012年に東日本大震災をきっかけにはじまったハミングバード プログラム。復興支援の目標寄付金額を達成することができたため、今年度より公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンを通して、全国の経済的に困難な若者や子どもたちが、夢を諦めずに学びたいことを学べるように支援する活動へ寄付しています。
兵頭さんは新しい寄付先に関する資料を読み、日本に「相対的貧困」と言われる課題があることをはじめて知ります。
たとえば、毎日のご飯を食べることはできるけれど、進学したいのに塾に通うことができない、習い事に通うことができないなど。日本の子どもの7人に1人が相対的貧困な状態にあると言われています。
「『相対的貧困』という課題があること自体をまったく知りませんでしたが、7人に1人と言われたときに、じゃあ自分の周りにもいたのかもしれないと思い返しました。そこで、自分が見過ごしていたかもしれないことも含めて、他のパートナーにも自分が育ってきた環境を振り返って、相対的貧困な状態にある子どもたちの境遇と比較してもらい、しっかり考えてもらいました」(兵頭さん)
ハミングバード プログラムの目的を明確にし、想いを共有しあった御堂筋本町店のパートナーたち。それぞれのパートナーが自分の言葉でお客様にご案内することができるようになり、お客様にも共感してもらえるようになった結果、カードの発行数は全国1位になりました。
社会課題を身近な「自分ごと」に
では、お客様はどのような気持ちでハミングバード プログラムにご参加いただいたのでしょうか。
発行されたカードのうちの1枚は、長く御堂筋本町店に通っていだいている川端さんがご購入してくださったもの。高品質で希少な豆を取り扱うスターバックス リザーブ®である御堂筋本町店を気に入っていただき、わざわざ電車に乗って週末に通っていただいているというお客様です。
実は兵頭さんよりも御堂筋本町店歴が長いという川端さん。ハミングバード プログラムにも以前からずっとご参加いただいているそうです。
「私がスターバックス カードを収集していたこともあって、最初は違うデザインのカードが欲しいという理由でハミングバード プログラムに参加したんです。それ以来毎年、カードが販売されるたびに利用させてもらっていたので、今年も自然な流れで参加しました」(川端さん)
世の中では至る場所で社会課題に関する情報を目にします。何か力になりたいと思う人は少なくありません。しかし、具体的に自分に何ができるのか、信頼のおける団体に寄付するにはどうすればいいのかなど、いざアクションを起こそうとすると、難しいものです。
「SDGsと良く言われていますが、具体的に何をすればいいの?となるじゃないですか。でも、こうしてスターバックスが選択肢を提示してくれて、スターバックス カードを購入すると100円寄付できる。すごく参加しやすいですよね。
寄付した方が良いんだろうな、という漠然とした気持ちはあっても、自分で信頼できる寄付先を見つけるのはやっぱりハードルが高いですから」(川端さん)
お客様の「ほんの少し」が集まり、大きな力になる
お客様と一緒にさまざまなソーシャルアクションに取り組んでいるスターバックス。「誰かを助けたい」などの強い気持ちがなくてはいけないのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、みなさんが日々のコーヒーを楽しむ「ほんのひととき」のご協力が、大きな力になり、先々で困難を抱える若者や子どもたちの支援につながっています。
「もう今は気に入ったスターバックス カードしか購入していないのですが、ハミングバード プログラムのカードは毎年購入させてもらっています。私は寄付への意欲がすごく高いというわけではありません。でも毎週末、好きで飲んでいるコーヒーが、ついでに何かの役に立ったらいいじゃないですか。
来年度もハミングバード プログラムが実施されるのであれば、きっとまた参加させてもらうと思います」(川端さん)
「10年以上続いているプログラムなので、川端さんのような常連さんが“今年もこの時期が来たのか”と言ってカードを発行してくれたりします。お客様と共通の認識が持てて、仲良くなれる感じがして嬉しいです。
はじめての方には、1回お伝えしてすぐに参加してもらおうとは思っていなくて、お客様が社会課題について知るきっかけになってくれればいいなと思っています。来年度以降も積極的にご案内をしていきたいです」(兵頭さん)
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