思い出に残る1杯を。Group eGiftに込められたスターバックスの願いとは


「結婚する友人へいつもの仲間から、お祝いのメッセージとギフトを贈りたい」など、複数人で一緒に気持ちとギフトを贈りたいと思った経験はありませんか?スターバックスには、みんなから1人へ想いを届けたいギフトシーンにぴったりな「Group eGift」というサービスがあります。

今回は、Group eGiftのサービスを立ち上げたデジタル戦略本部の小林さんに、サービスの誕生ストーリーや込められた想いを語ってもらいました。

感謝を伝え合うスターバックスの文化が開発のきっかけに

スターバックスのデジタルギフトと聞くと、eGiftをイメージされる方が多いかもしれません。

eGiftは個人間で贈り合いますが、新しく誕生したGroup eGiftは、オンライン上で寄せ書きを作成し、ドリンクチケットと一緒に贈ることができるデジタルギフトです。「Group」とあるように複数人から1人へギフトを贈れることが大きな特徴です。

メッセージを集めることも、ギフトを受け取ることもリンク1つで完結するため、忙しくてなかなか集まれない仲間へも気軽にギフトを贈ることができます。

このGroup eGiftを企画した小林さん。スターバックスには、これまで複数人から1人へ贈るギフトサービスはありませんでしたが、スターバックスならではのある文化がきっかけでGroup eGiftが誕生したのです。

「私がGroup eGiftを開発したきっかけは、スターバックスのパートナー(従業員)同士が贈り合うGABカードです。2019年スターバックスに入社しましたが、素晴らしい行動をとったパートナー(従業員)に対する感謝や敬意を、日常的にGABカードを使って伝え合う文化が根付いていてびっくりしました。

各々の好きなタイミングで、自分の言葉でGABカードを書いたり、プロジェクトが終わった時などはGABカードを寄せ書きのように集めて、みんなから1人に渡すこともあります。GABカードというツールを通じて『ありがとう』『頑張ったね』をカジュアルに伝える様子がとても素敵だと感じましたね。」

「これをデジタルギフトでやりたいと思ったんです」 スターバックスで、日常的に行われている想いの交換からインスピレーションを受けたことをきっかけにサービス化を目指すようになったそうです。

お客様の使いやすさにこだわったサービス設計

GABカードとデジタルギフトを掛け合わせたサービスを作ろうと動き出した小林さんですが、その道のりは険しいものでした。

「企画段階では私の完成イメージを周囲に伝えても、ピンと来ている人が少なかった気がします。アイデアを形にしていくことって難しいんだなと実感しました。そこでサービスがイメージできるものを用意し、それを持って説明して回ることにしたんです。すると共感してくれる人が増えていき、これならできそうだなという確信が持てましたね」

Group eGiftを作る上で小林さんが強く意識した点はGABカードのように、誰でも気軽に簡単に参加できることです。複数人で1人にメッセージを届けるために、都度ログインが必要となるとお客様に負担がかかってしまいます。大切な想いを届ける障壁となりかねないため、それはどうしても避けたかったそうです。

しかしあまりにも簡単に書き換えができてしまうと、他の人が書いたメッセージを誤って削除してしまう可能性も…。簡単に誰でも利用はできるが、間違いが起きないような仕組みであること、利用するお客様のことを徹底的に考えながら、開発を進めていたと小林さんは振り返ります。

想いをつなぐ体験と1杯を提供し続けたい

こうしてスターバックスの文化から誕生したGroup eGift。ご利用いただくお客様にどのような価値を提供したいのか、込められた想いについて聞いてみました。

「スターバックスは、美味しいコーヒーの提供だけでなく、素晴らしいコーヒー体験をお届けしたいと考えています。このGroup eGiftも、コーヒーと交換できるeGiftだけでなく、その先の想いをつむぐギフト体験を提供したいです。仲間からメッセージをもらい、贈られたギフトでコーヒーを飲むと、いつもの1杯もどこか特別な1杯になるはずです。この体験こそ私がGroup eGiftで届けたいギフトですね。ギフトを貰った方が、心温まる瞬間をスターバックスで体験いただければ、きっとその方も、誰かに贈りたくなると思うんです。そうやって、人の想いがつながり、循環して輪のように広がっていく。人の想いが溢れる世の中って素敵ですよね」

大好きな先生へ生徒全員から。部署全員からお世話になった上司へ。特別な場面はもちろんですが、ちょっとしたお礼などさまざまなシーンで活用することができるGroup eGift。

ギフトを受け取った方のホッと一息つく瞬間が、さらにより良いものになるようにスターバックスはこれからも想いをつなぐ体験と1杯を提供し続けます。

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スマトラ島で感じた、一杯のコーヒーの背景にあるもの。