Enjoy Coffee at Roastery  コーヒーを目や耳で感じる、特別な空間


はじめまして! 東東海エリア コーヒーマスターの杉本です。春の日差しが感じられるようになってきましたが、夜はまだまだ冷える日が続きそうですね。私は夜、温かいミルクをたっぷり入れてシナモンを少し振った、お気に入りの TOKYO ローストをゆっくり飲みながら、1日を振り返る時間を楽しんでいます。

私はお店で、お客さまにコーヒーを楽しんでもらうときに「ぜひこのコーヒーがつくられた場所や関わっている人を想像して味わってみてください」とお伝えしています。その方が、よりそのコーヒーが特別で味わい深くなると思うのです。

実は先日、私はこのTOKYO ローストを焙煎している、東京の中目黒のスターバックス リザーブ® ロースタリー 東京のツアーに参加しました。そこで私は、目や鼻、耳を使ってコーヒーが私たちの手元に届くまでの流れを体験し、このコーヒーが更に特別になりました。

今日は皆さんにも、そのロースタリー体験をご紹介したいと思います!

目で見る:壁や通路のアートで生産地や人に思いを馳せる

ロースタリー 東京は4階建てですが、その階段や通路の壁に、コーヒーに関する様々な絵や写真が描かれています。

たくさんのコーヒーの木や火山などの豊かな自然、スターバックスの自社農園、収穫する様子や加工作業をする人々などが描かれていて、コーヒーがどのように栽培され、一杯のカップになっていくのかを想像できます!

各階ごとに異なるアートを楽しめますが、私が気になったのは、エレベーター近くの隠れスポットのような階段のアートでした。

この何気ない場所にも、一面にコーヒーに関わるアートが書かれていたことにびっくり。生産地に生息する、トラなどの野生動物や木々が茂る森の様子が生き生きとリアルに描かれていて、改めてコーヒーが栽培されている遠い生産地に想いをはせることができました。

コーヒーを味わう前に、まずはここにきて生産地へ想いを巡らせてみるのがおすすめです!

音や香りで感じる:生豆~いつものコーヒー豆になるまで

次はグリーンビーン ローディング ステーションと呼ばれる、生産地から届いた生豆を扱う場所へ。焙煎前の生豆を見たことはありますか?

ここでは、生豆やそれをいれる麻袋を見ることができます。麻袋は生産地によって外観が異なり、カラフルなものもあれば、シンプルなものも。ここでは生豆の状態を確認し、大きなタンクに運ぶ作業を行っています。麻袋はぎっしりとコーヒー豆が詰まっていてとても重そう!

いつものコーヒー豆になる「前」の生豆の香りを思いっきり吸い込んでみると、少し青さの感じるような香り。色は緑や灰色がかったものなどがあり、TOKYO ローストにブレンドされている「スマトラ」は少し灰色がかっているそうです。生豆の生産地域ごとに色が少しずつ異なっているのは新たな発見でした。

そしていよいよ、大きな焙煎機で生豆が焙煎されるところへやってきました。

ちょうど焙煎が終わったコーヒー豆が冷却用のトレーに出てくる瞬間を見ることができました!ロースター(焙煎士)が焙煎機の扉をゆっくりと開けると、焙煎したてでつやつやのコーヒー豆がザザッという心地よい大きな音と共に飛び出してきました。

私が訪れたときに焙煎していたのは、まさにTOKYO ロースト。ピカピカのコーヒー豆が、香ばしくあたたかみのあるいい香りと共に勢いよく登場したときは圧倒されました! ここでしか聞くことができない、焙煎の音やコーヒーの香りを感じながら、それぞれのコーヒーがもつ風味を最大限に引き出すロースターの仕事に感動しました。彼らは気温や湿度によって、焙煎の度合いを調整しているそうです。

味わう:最後に、「コーヒーを楽しむ!」

生産地から届き、焙煎されたコーヒーをいよいよ味わいましょう! 焙煎されている音や様子を見ながら楽しめる、メインバーで楽しむのがおすすめです。

実は、私も少しバーでの抽出を体験しました。焙煎に情熱を注ぐ仲間の様子を見たことで、お客様にコーヒーを届けるという私たちの責任の重さをこれまで以上に感じると共に、最後の一口まで大切にしたくなる、おいしいコーヒーをこれからも提供し続けたいと強く感じました。 ぜひ、3種類のコーヒーを楽しむことができる「ロースタリー フライト」をサイフォンによる抽出で楽しんでみてください!サイフォンは美しい抽出の様子も楽しめるだけでなく、香りもより豊かにはっきりと感じられる、抽出器具です。

ここまで見たコーヒーの生産地のアートや、焙煎後のコーヒー豆が飛び出てくる音に想いをはせ、ゆっくりとコーヒーの香りをかぎ、カウンター内にいるバリスタたちとコーヒーについてお話しながら、味わってみてくださいね。

私は、ロースタリー 東京で感じた体験を通して、よりコーヒーが届くまでの工程が身近になると共に、さらに関わっている人々や場所を知ることで、これまで以上にTOKYO ローストを大切に感じました。

ぜひ機会があれば、ロースタリー 東京に訪れてみてください。お客様にとってのスターバックス、そしてコーヒーというものがさらに特別なものになると嬉しく思います!そして、TOKYOローストを買う機会があれば、お客様の手に届くまでの長い旅に思いを馳せながら、袋を開けた瞬間のコーヒーの香りを楽しみ、味わってみてください。

私もコーヒーマスターとして、お客様がよりわくわくしていただけるような魅力的なコーヒーストーリーをお客様へ伝えていきたいと思います。


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桜島を眺めながらコーヒーを。受け継がれるパートナーたちの想い(鹿児島県)前編