“第2の人生“をスターバックスで。輝く2人のパートナーの挑戦。


9月16日は、敬老の日。今回は、スターバックスの店舗で活躍する、2人のシニア世代のパートナー(従業員)にスポットを当てます。スターバックスは、年齢や性別、役割や価値観を超えて、誰もが自分の居場所と感じられる環境づくりを、創業以来大切にしてきました。今回は、スターバックスのパートナーとして働いていたお孫さんから、“第2の人生”の背中を押された足立原さんと、バリスタとして店舗を支える大井さん、2人の挑戦を追い、それぞれのやりがいとスターバックスとの関わりに迫ります。

スターバックスの“先輩”である お孫さんが導いた新たなキャリア。 足立原さんの挑戦と成長

JR大船駅に直結する大船ルミネウィング店の足立原さんは、ライフスタイルに合わせ、業務を限定して働く「カフェアテンダント制度」を利用。コーヒー豆の仕込みや原材料の補充、店内の清掃などを行いながら、パートナーのサポートとお客様への接客をこなす、カスタマーサポート(CS)というポジションや、レジ業務を中心に店舗に立っています。経営していた焼肉店を閉めたあと、少しゆっくり過ごそうと考えていた時、新たな人生の扉を開いたのは、お孫さんの「ばぁばはコーヒーが好きだから、コーヒー屋さんで働いたら?」という一言でした。お孫さんは実はスターバックスの元パートナー。若者が多く集まる場所という印象が強く、最初は自分がそこで働くことは想像もしていませんでした。しかし、お孫さんがこっそり応募したことで、新しいキャリアが始まりました。

スターバックス コーヒー 大船ルミネウィング店(神奈川県)の足立原さん

足立原さんが大船ルミネウィング店で働き始めてから6年。彼女は、若いパートナーたちとのコミュニケーションを何より大切にし、積極的に職場に溶け込んできました。「私は自分の年齢を意識せず、若い人たちと同じように接することが大切だと思っています」と足立原さん。その結果、自然と職場で頼られる存在になっていきました。「私が一番年上じゃないですか。だから、この方に聞けばいいのかなと思われるみたいで…」と笑いながら話しますが、彼女が持つ経験やあたたかい人柄が、若いパートナーたちから信頼を集めることにつながっています。

自分の年齢をあまり意識しないよう、周りのパートナーと接しているという足立原さん

お孫さんから受け継いだノートを使う日を心待ちに

足立原さんが大切にしているのは、お孫さんが都内の店舗でアルバイトしていた頃に記したノート。そのノートには、コーヒーのレシピやちょっとした気づきなどがメモされており、彼女は「いつか役に立てられたら」と、日々の仕事に取り組んでいます。今はレジでの接客やコーヒー豆の提案などがメインですが、ビバレッジを作るバリスタとしてさらなる成長の機会を目指すことに意欲的で、先日パートナー向けのラテアートを学ぶセミナーにも参加。「ラテアートに挑戦してみましたが、まだまだ練習が必要ですね」と笑顔を見せつつ、「今後はもっと上手に作れるようになりたいし、お客様に美味しいラテを提供できるようになりたい」。そう言って、お孫さんのノートを眺めます。

お孫さんから受け継いだノートが活躍する日もそう遠くないはず

スターバックスで働くことで、足立原さんは“第2の人生”を豊かにし、若い世代と触れ合う中で自分自身も成長できる喜びを感じています。「若いパートナーたちからエネルギーをもらい、彼らの活力が私の励みになっています」と話します。また、お客様とのコミュニケーションも大切にしており、日々のお客様とのつながりを通じて多くの学びを得ています。その姿勢こそ、新しい人生を楽しんでいる証なのかもしれません。

大井さんが大田原美原店で広げる笑顔の輪

栃木県の那須塩原駅から南に9キロほどの大田原美原店で、バリスタとして、カウンター内で絶え間なく作業をこなす大井さんはもともとビール会社の営業職をしていました。スターバックスでのキャリアをスタートさせたのは、車で訪れた隣町の西那須野店で感じた“あたたかい雰囲気”と“親しみやすさ”がきっかけでした。それまで接客経験はなかったものの、自身が感じたあたたかさに魅了され、今度はそのぬくもりを届ける立場になりたい、と新たな挑戦を決意しました。

スターバックス コーヒー 大田原美原店(栃木県) 大井さん

大田原美原店で働き始めた当初、大井さんは「カフェアテンダント制度」を利用していました。しかし、次第にバリスタとしてのスキルを磨き始め、カウンターでお客様にコーヒーを提供するように。「朝が得意だったので、急な代役が必要な際にも店舗の役に立てるよう、バリスタに挑戦したいと思いました」と大井さん。その挑戦を支えてくれたのは、周囲のパートナーたちのサポートでした。

お客様とのコミュニケーションを大切にしたおかげで、プライベートでの交友関係にも変化があった

「お客様ファーストを意識することで、些細なことが気にならなくなりました」。お客様との対話を大切にし、そこで得られる喜びを積み重ねています。また、お客様のお名前やつながりの中で発見した気づきを忘れないように、メモを取る習慣を続け、その丁寧な姿勢が信頼を築くことにつながっています。

一方で、困難から学ぶこともありました。ある時、大井さんはお客様から「これは甘いものですか?」と聞かれ、「甘くないです」とお伝えしたところ、後からお客様から「甘かった」という電話がかかってきたことがありました。この経験で、「お客様の味覚はそれぞれ異なるので、自分の感覚だけで答えないようにしようと学びました」と語ります。この経験から、お客様のニーズに寄り添うことの大切さを痛感し、日々の業務に生かしています。

パートナーに慕われる大井さんも、最初は慣れずに苦労したそう

お店を起点に広がる地域のお客様とのつながり

大田原美原店で働くことで広がった交友関係についても語ってくれました。「スーパーなどで『今帰り?』や、お店で『また来るね』と声をかけられることが増えました。店舗でのつながりをきっかけに、お客様との関係が続いていることが嬉しいです」と話すように、彼女のあたたかい人柄が多くの人々との絆を築いていることがわかります。若いパートナーたちとのコミュニケーションも大切にしており、「孫世代でも子どもの世代でも、同じように接しています」と大井さん。

ドライブスルーでお客様と接客している時が一番楽しいという大井さん。一瞬のつながりでも、笑顔になって帰ってもらいたいという

また、大井さんは同世代や高齢のお客様が初めて来店した際には、自分の経験を基に対応し、「私も最初は分からなかったから大丈夫ですよ」と声をかけることで、安心感を届けています。彼女の心あたたまる対応が、大田原美原店で一緒に働くパートナーのサービスに深みを加え、その経験を通じてさらに成長を遂げています。大井さんにとって、スターバックスで働くことは単なる仕事以上の意味を持ち、自己成長の場であり、社会とのつながりを広げる大切な場となっています。

足立原さんと大井さん、2人のパートナーがスターバックスで始めた“第2の人生”は、現状に満足せずに、前向きで、楽しみながら成長を続けることで、周囲にポジティブな影響を与えています。「年齢や性別、役割や価値観を超えて、誰もが自分の居場所と感じられる」。2人の挑戦と成長は、店舗のパートナーやお客様にとっても励みとなり、スターバックスの大切にしている価値観そのものです。一人のパートナーとして、今日もたくさんの人々に元気と笑顔をお届けしています。

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今年もスターバックスの「Be a Santa ドネーションプログラム」がはじまりました