コーヒーストーリー vol.15「コーヒーチェリー1粒1粒に込められた想い」
みなさん、初めまして!!
西九州・沖縄エリア エリアコーヒーマスターの上原梓です。
2021年も残り2週間ほどですね。みなさんにとってどんな1年間でしたか?
まずは恒例のコーヒークイズから。
■クイズ
完熟したコーヒーチェリー(コーヒーの果実)をコーヒーの木から収穫する人のことを何と呼ぶ?
■解説
正解は【2.ピッカー】です。
収穫作業(コーヒーチェリーを摘む)ことをピッキングと言い、収穫する人のことをピッカーと呼んでいます。
コーヒーは標高の高い山の斜面で栽培されています。農園によっては山の斜面でコーヒーを栽培しているところもあり、とても大変な仕事です。
気候変動の影響によって今までコーヒー栽培をしていた土地での栽培が難しくなり、より標高の高い山の斜面で働くことになります。そのことで、ピッカーの皆さんの負荷が高まる可能性もあります。
ピッキングの作業は、一粒ずつコーヒーチェリーの成熟度を見ながら手摘みで行います。
ただコーヒーチェリーを収穫するわけではないのです!
成熟度は色によって見極めます。成熟していないコーヒーチェリーを収穫すると、コーヒーの香りや風味が期待通りの味にならなかったり、せっかく手間暇かけて栽培したものが台無しになってしまうことも。
ピッカーの方々の熟練の技によって真っ赤に熟したコーヒーチェリーが収穫され、皆さんにおいしい状態でお届けできるよう旅支度がはじまります。
おいしいコーヒーが皆さんのもとに届くまでの間に、多くの人々のたくさんの想いがつながっているんですよ。
コーヒーを一口飲むときにふと、そんなことを思い出していただけると、私はとてもうれしいです。
さて、今日はそんな私たちのコーヒーを1つ、ご紹介します。
いよいよクリスマスシーズン本番!
ということで、スターバックス® クリスマス ブレンドのコーヒーの楽しみ方を紹介します!
このコーヒーはクリスマスシーズンになると販売されるコーヒーです。その年によって使用しているコーヒーの生産地が異なることもあるため、毎年味わいが少しずつ異なります。クリスマス ブレンドがお店に初めて届くとき今年はどんな風味だろうとワクワクしてパッケージを開封します。
今年のクリスマス ブレンドはインドネシア、グアテマラ、コロンビア、パプアニューギニア産のコーヒーがブレンドされています。なめらかな風味、そして余韻の中にに心があったまるようなスパイス感を感じさせてくれます。寒い冬のシーズンにスパイスの使われた食べ物や飲み物を飲むと体が温かくなりますよね。
そしてクリスマス ブレンドの為に3~5年間熟成させた希少なエイジドスマトラコーヒーを使用しており、どこか優しい懐かしさを感じさせてくれます。
そしてお客さまにクリスマス ブレンドをお届けするときに、「もうクリスマスだね~」「2021年が終わってしまうね~」と1年を振り返りながらお話しする時間がとても楽しいです。
私がおすすめするクリスマス ブレンドの抽出器具はソロフィルターです。
金属製のフィルターでドリップし、クリスマス ブレンドのなめらかな風味を引き出すことができます。
抽出方法はとても簡単で、10gのお豆と180mlのお湯があれば、場所を選ばずどこでもいれたてのおいしいコーヒーが楽しめます。
例えば、忙しい朝でもコーヒーをコーヒースクープ1杯をフィルターにセットしあとはお湯を注ぐだけ。家中にクリスマス ブレンドの香りが広がります。味わいも、より穏やかでまろやかに感じられます。
特におすすめは空気の澄んだ自然いっぱいのところで、バーナーを使ってお湯を沸かしクリスマス ブレンドを飲むことです。心がホッとしてリフレッシュされますよ。
特別なクリスマス ブレンドをいろどってくれるぴったりなデザートも紹介させてください。
クランベリーブリスバーです。(ブリスとは至福の意味)
こちらもクリスマス ブレンドとの相性を考え、毎年クランベリーやホワイトチョコ、スパイスの配合が少しずつ調整されています。今年は甘さが強めのクランベリーを使用し、クランベリーブリスバー全体の甘みがクリスマス ブレンドとぴったり合います。
お店のフードケースの中でキラキラ輝いていますので見つけたら是非クリスマス ブレンドと合わせて至福の時間をお過ごしてくださいね。
1年の締めくくりのこの季節。コーヒーに関わる人々により一層の感謝であたたかい気持ちになって、大切な人に1年の感謝をクリスマス ブレンドを通して伝えたくなりますね。
生産者のコーヒーへの情熱が込められたこのクリスマス ブレンドが世界中のスターバックスでお客様にお届けできていることに、私も1人のコーヒーマスターとして嬉しい気持ちでいっぱいです。
みんながワクワクしたり誰かを想う素敵な時間になりますように…。