コーヒーストーリー vol.19 「コーヒーを片手に地球のことを考えてみませんか?」


みなさん、初めまして!!

北関東・新潟エリア エリアコーヒーマスターの原山由起です。

何をするにも、気持ちのよい季節ですね。私はベランダに机を出し、外の空気を吸いながらコーヒーを楽しんでいます。そして・・・風の音や川の流れる音を聞きながら、新緑の香りが更にスパイスとなって、自然を満喫しながらコーヒーを飲める日が来るのを楽しみにしてます。自然の中で楽しむコーヒー、最高ですよね。

さて、来る4月22日は「アースデイ」。今日はアースデイの話から始めましょう。

「アースデイ」一人ひとりが、地球のことを考えて行動する日

はじまりは、50年前。世界最初の「アースデイ・地球の日」はアメリカで誕生しました。

大学に通う学生が、「母の日や父の日はあるのに、地球の日がないなんておかしい!」となんでもない日を‛地球の日‘と、平日の4月22日を記念日にしました。

記念日と言っても、ある人は山に登り自然を感じ、ある人は車ではなく自転車で旅をし、ある人は街のゴミを拾ったり…。だれもが自由な、その人の方法でアクションしよう!そして、その活動を知らせあい、大きな輪を作ろうというものです。初回にもかかわらず、なんと2000万人以上が参加するイベントになったそうです。

日本では、2001年から毎年アースデイ前後の土日に代々木公園をはじめ、全国各地で自然エネルギーの普及とゴミを出さないイベントのあり方を提示しています。

「一人ひとりが、地球のために自分ができるアクションに取り組む日」、とても素敵な日ですよね。

みなさんは4月22日をどう過ごしますか?

地球環境とコーヒー

ここからはコーヒーのお話。そう、自然環境を守りながらおいしいコーヒーを飲み続けていくための方法があります。

ここでクイズです。

「環境にやさしいコーヒー栽培のために、森林を維持したり、新たに植える木を何というでしょう?」

①マザーツリー

②カバーツリー

③シェードツリー

正解は③シェードツリーです。シェードというのは「日陰」を意味します。

コーヒーの木を守るシェードツリー

コーヒーの栽培には日光が必要ですが、それ以外に木の周りの地温を低く保つために日陰も必要です。

コーヒーの葉は、直射日光に当たると日焼けしてしまいます。そうすると、栄養が偏りコーヒー豆の生育状況がバラバラになってしまいます。そのために、コーヒーの木よりも、背の高いバナナやマンゴーなどの木を一緒に植え、適度な日よけにします。天然の「日傘」のようなものですね。

上の写真で、人と同じくらい高さなのがコーヒーの木、背の高い木がシェードツリーです。

この木を植えることで、農園にはたくさんの樹木が茂り、様々な鳥や昆虫などが集まってきます。そして、木から葉が落ちて土に帰れば良質な肥料となり力強い土壌を作ってくれます。化学肥料はほとんど必要のない、自然の状態で成長に必要な栄養素を確保できます。また、日光対策の他、強い風や霜から守る役目も果たしてくれるのです。

一方、シェードツリーを植えることで面積あたりの収穫量は減ります。また、木と木との間を避けながら一つ一つ人の手で手摘みをする、とても大変な作業です。ですが、シェードツリーとコーヒーの木が作り出す豊かな自然は、そこで暮らす様々な生物にとっても良い環境を作り出していると言えるのです。

グアテマラのコーヒーと過ごすアースデイ

まもなくやってくる4月22日。例えば、コーヒーを飲みながら自然環境や、コーヒーのサステナブルな未来を考えたり、学んだりする日にするのはどうでしょうか?

私がこの日におすすめしたいコーヒーは、グアテマラ アンティグアです。

このコーヒーの生産地、中米の「グアテマラ」はシェードツリーを多く植えることによって、たくさんの動植物が育ち、森林などの自然環境を守ろうとしている生産地のうちの1つです。コーヒーの味わいはココアやレモンの風味をそっと感じ、やさしいだけではなく少しスパイス感を感じる、エレガントな味わいです。

もし一杯のコーヒーが地球環境につながっているとしたら…。皆さんは、どんなアクションをしますか?このブログを通して、皆さんのアースデイがコーヒーをきっかけに地球を考える一日になったらとてもうれしいです。

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「借りるカップ」どう広げる?店長が考えるリユースの未来