目指すのは「Connect to the future」。未来へ、つなぐこと。
2022年6月1日(水)8時、千葉県東金市、道の駅みのりの郷東金にオープンした「スターバックス コーヒー 道の駅みのりの郷東金店」。地域の方や観光客であふれ、グリーンのエプロンをつけたパートナー(従業員)が一人ひとりのお客様とつながり、笑顔が生まれていました。スターバックスが、サステナブルな未来を実現するため、全世界で展開している環境に配慮した店舗「グリーナーストア」の国内2号店には、コーヒーやスターバックス ラテ、フラペチーノⓇを楽しむお客様たち。「木のぬくもりを感じる」「このグラス飲み心地いいね」と弾む会話。そこには、いつものスターバックスがありました。
ストーリーの詰まったスターバックス。地域の未来を、地域と一緒に作っていく
スターバックスは、全国に1,704店舗(2022年3月末時点)を展開していますが、東金市への出店は初めてです。道の駅みのりの郷東金店は、グリーナーストア日本2号店、コーヒー豆かすリサイクルの地域内ループ、再生可能エネルギーの導入、店内のマグやグラス提供による廃棄物削減、千葉県産「サンブスギ」の活用、市の木「ラカンマキ」の植栽など多くのストーリーを持ちます。オープンを控えた5月最後の土曜日。店舗を引き渡す社内イベントでストーリーを深く知った38人のパートナーは、それぞれお客様に伝えたいことを考えながら、オープンに向け、オペレーションの確認を続けました。
パートナーには東金市や山武市など地元出身者が多く、地元を盛り上げたいという思いを強く持ちます。ストアマネージャー(店長)の佐久間さんは、「地域、地球のサステナブルな未来に向けて、できることから一歩ずつ取り組んでいきたいです。一人ひとりが考え行動し、表現する中で、楽しさやわくわくを感じ、チャレンジし続ける笑顔あふれる店舗にします」と語ります。地域の未来を作っていくのは、地元の方々との連携が不可欠。「地域とのつながりが、持続可能な文化、未来を創っていくと信じています」と地域と一緒に成長する店舗のビジョンを思い描きます。
道の駅は、多様なものを受け入れる”器”。地域の魅力の発信拠点に
「地元の方が待ちわびていた日。並んでいる方の笑顔にそう感じ、私自身も嬉しいです」。道の駅みのりの郷東金の今関雅喜駅長はやわらかな表情で、オープンしたばかりの店舗の様子を眺めます。
「道の駅は、器だと思っています。大きな器で、地域の方が、そこに食材や物販はもちろん、伝統や産業を持ち込む。器に集まった東金の魅力を発信していきたいんです」と、道の駅の存在意義を語る今関駅長。
道の駅は、地域のお囃子や獅子舞、盆踊りや植木伝統樹芸士による市の木「ラカンマキ」の造形技術の披露など、地元の文化が交わる拠点。コロナ禍でこうしたイベントは減少していましたが、少しずつ再開していきたいと考えているそうです。「スターバックスのパートナーさんにも来てもらって、そこでコーヒーを振る舞ってもらったり、おいしい淹れ方を教えてもらったり、つながりを作っていけるといいですね」と、これから生まれる交流を心待ちにしています。直売所では、地域の米粉や鶏卵などを使った加工品も多く販売しています。地元の学校と一緒にレシピを考えることもあり、「クッキーやシフォンケーキ、プリンに合うコーヒーのペアリングも教えてもらえたら、さらに楽しみ方が広がりそうです」と話します。
「地域の方が持ち寄った魅力を、観光客、地元の方、立ち寄るすべての方々に届ける」ことを役目と考える今関駅長。店舗のオープンをきっかけに、道の駅を利用する観光客や若年層の増加を見込み、店舗とともに地域の活性化、魅力向上に努めます。
地域資源を知り、未来につなげていく。工場見学やワークショップでの貢献
出店のきっかけとなったのは、スターバックスが10年以上続ける豆かすを飼料にするリサイクル活動です。このリサイクルで協業する三友プラントサービス株式会社の専務、小松源さんは、「工場を構えている地域と共生し、ともに成長してきました。豆かすがリサイクルされる工程を工場でリアルに、またバーチャルでの方法も活用しながら知ることで、資源循環への理解を深めるきっかけになれば嬉しいです」とこれまでの地域とのつながりや東金市内の工場を起点とした地域交流を思い描きます。
工場横の森には、木を傷つけない方法で設置した大きなツリーハウスがあります。「将来的には、そこで地域の方とワークショップを開きたいと思っています。商業都市として発展してきた歴史とポテンシャルのある東金市、そこに住まう方たちに、企業として協力してトライアングルを形成し、東金の発展に貢献していきたい」と語ります。
「未来へつなぐ」。店舗ビジョン実現のために
道の駅みのりの郷東金店を訪れた方たちは、「自転車で来られるお店ができました。フラペチーノ注文します」「700ぐらい全国のスターバックスに通ったけど、ついに地元にお店が開いた」「ラカンマキやサンブスギがあって地元の人にとって親しみやすい」「タンブラーを持って通いたいと思います」と笑顔で話しました。
出店する地域の未来を守り、ともに成長していくため、スターバックスはコーヒーを通して、コミュニティに活力と潤いを届けています。「お店のどこにいても、お客様と笑顔でつながっているような空間を、この先の未来にも残していきたいです」と佐久間さん。店舗のビジョンである「Connect to the future ~未来へつなぐ~」を実現するため、パートナー、地域と一緒に、その一歩を踏み出します。