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People & Community

手から伝える手話に想いを込めて~温かなコミュニケーションのかたち~

2025年11月07日
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  • 8 min read
  • 2025年11月07日

スターバックスがインクルージョン&ダイバーシティのメッセージとして掲げる、「NO FILTER」。そこには、先入観や思い込み、偏見を持たず、人種、年齢、性別、役割や雇用形態、障がいの有無、個人の価値観などの違いを超えて一人ひとりが互いに認め合い、誰もが自分らしくいられる社会を目指す、という想いが込められています。

2025年11月、耳がきこえない・きこえにくいアスリートたちによるスポーツの祭典「東京2025デフリンピック」が、東京の地で初めて開催されます。しかも今年はデフリンピック100周年という記念すべき節目の年。この特別なタイミングに合わせ、スターバックスでは、 “サイニングストア” nonowa国立店のパートナー(従業員)とともに、ふたつの特別な商品をつくりました。

これらの商品にはどんな想いが込められているのでしょう。パートナーたちとの開発ストーリーをお届けします。

手にするたび、会話が生まれるアイテム

今回誕生した商品は、鮮やかなブルーグリーンのステンレスボトルと、日常に寄り添うグリーンのジャーナルブック。

ステンレスボトルは、手に取ると、触った部分が黄色やピンクに変わり、触れるたびにちがった表情を見せます。表面には、STARBUCKSを表すアルファベットの指文字、そして、“ありがとう”を意味する手話のイラストがあしらわれています。

ジャーナルブックはグリーンのハードカバー。持ち運びに便利なA5サイズで、ページをめくると、簡単な挨拶や数字、ドリンクの注文時に役立つ表現など、日常生活で使える手話のフレーズが、シンプルなイラストで紹介されています。

触れた場所が体温によって色が変わります
元々手の表現だけだった手話の説明に人のイラストを入れることで分かりやすくなりました

nonowa国立店は、日本で初めて手話を共通言語とする“サイニングストア”として、2020年に誕生しました。オープン当時も、いくつかの手話を紹介したジャーナルブックをサイニングストア限定で販売していましたが、今回はその内容をアップデート。実際に店舗でよく使われているフレーズを選び、イラストもより実践的でわかりやすくリニューアルしました。

伝えたい未来を、言葉に、かたちに

今回の商品開発は、nonowa国立店のパートナーと、マーチャンダイジング商品開発の鐘ヶ江さんのディスカッションからスタートしました。1時間半にわたる話し合いのテーマは、“商品を通じて届けたい未来”。普段からお店で手話を交えてコミュニケーションを取っているパートナーたちは、実感を伴う言葉で語りました。

「たくさんの人に手話を知ってもらって、言語は無限にある、ということを伝えたい。持っているだけでポジティブになって、ワクワクできる商品にしたいな」

こう力強く話したのは、サイニングストア立ち上げ時から働く梅田さん。ろう者の親を持つ“コーダ(CODA)”でもある梅田さんは、幼いころから手話とともに育ってきました。

コーダとしての経験、手話言語について話す梅田さん

2024年春にアシスタントストアマネージャー(副店長・以下ASM)として加わった聴者の森さんもこう話します。

「ろう者と聴者は、言語というツールが違うけどきこえてもきこえなくても、誰もが可能性を広げて、自分の“やりたい”を実現できる社会が来るといいよね」

目指したい社会への想いについて伝える森さん

nonowa国立店のコンセプトは“Infinite Possibilities(無限の可能性)”。日々の接客のなかで、その価値観がお客様にも広がっていけば、そんな素敵なことはありません。

2021年にストアマネージャー(店長)として着任し、手話を一から学んだ聴者の吉田さんもうなずきます。

「言語が違っても最終的には心を通わせられる。ただ心の壁を越えるために、まずは相手の言語に自分が寄り添うことがコミュニケーションの第一歩なんだと、このお店での経験から学びました。例えば日本語が通じない外国に行って、相手が日本語で話しかけてくれたら、“ああ歓迎されているな”ときっと心が動くはず」

それぞれの意見を聞きながらnonowa国立店での日常、そこで生まれる会話についても語る吉田さん

立ち上げ時からお店に立ち、現在はASMとして働く佐藤さんは、聴覚に障がいのある当事者の立場から、素直な思いを打ち明けます。

「ろう者は日常生活の中で“ありがとう”と言うことはあっても、言われる機会が少ない、と最近気づきました。街で知らない人に道を聞かれて、『耳がきこえないんです』と言うと、立ち去っていってしまう人が多い。でも本当は、私だって人に道を教えて『ありがとう』と言われたいんです。そして、誰もが知っている日本語の“ありがとう”のように、手話の“ありがとう”がみんなに広まったら素敵だなと思います」

自身の経験と想いについて伝える佐藤さん

ろう者、聴者関係なく、日本語だけでなく、手話で“ありがとう”を言い合える社会。

その場の全員が共感し、商品を通して達成したいビジョンが定まりました。そして、そのビジョンにふさわしいかたちとして、実用的で、持ち運びもしやすいジャーナルブックとボトルの商品化が決まったのです。

手話でも“ありがとう”を伝えるきっかけを目指して

商品化までには、およそ半年にわたる話し合いや試作が重ねられました。

「誰にとっても大切で、ろう者にとっては、自らの思いや考えを伝える媒介である手。そんな手のぬくもりを感じられる商品にしたいと思っていたので、触れた部分がしっかり変化するように、塗料の調整には苦労しました。色がはげにくく、かつ体温にきちんと反応する塗装にするために、何度か調整を重ねました」と鐘ヶ江さんは話します。

ノートの見返し部分に書かれたメッセージも、担当者との幾度もの打ち合わせを経て、丁寧に選び抜かれた言葉です。「NO FILTER」への強い願いを込めました。

「私たちができるのはここまで。これからは、全国のパートナーのみなさんにこの商品を手に取ってもらい、お客様から『これはなぁに?』と聞かれたら、それぞれの言葉で伝えていってほしい。そして“ありがとう”を手話でも伝える輪が、自然と広がっていってくれたらうれしいですね」と鐘ヶ江さん。

パートナーの方々からもらった想いを形に落とし込む大変さについて話す鐘ヶ江さん

今回のように、パートナーの声を反映しながら商品をつくるのは、鐘ヶ江さんにとってもかけがえのない経験でした。

「スターバックスが商品づくりで最も大事にしているのは、“人と人がつながること”。生活に根ざしたシンプルな言葉を通して、ろう者と聴者の世界のあいだには壁なんてない、ということに気づいてもらうきっかけになればいいなと思っています」(鐘ヶ江さん)

パートナーたちも、完成品を手に取り、喜びが抑えきれない様子です。

「ボトルの青は、平和を連想させる色だと思う! 触るたびに表情が変わるのも、唯一無二ですね」(吉田さん)

「全国のお店から、商品を通して私たちのメッセージが広がっていく。そんなポジティブな未来を想像すると、日本を変えられるかもしれないとワクワクします!」(梅田さん)

「思いがかたちになって、他の店舗にも広がっていくのは本当に嬉しいこと。“この商品にはこんな気持ちがこもっているんです”と、早くお客様やパートナーにも伝えたい!」(森さん)

佐藤さんも、「私たちが重ねてきたコミュニケーションが、こうして形になって本当にうれしい。私たちの想いを、お客様にまっすぐ伝えていきたいです」と笑顔を輝かせました。

形となった実物を見て喜ぶパートナーたち

あなたの手から伝える想い

今回誕生したボトルとジャーナルブックはnonowa国立店だけではなく、スターバックス公式オンラインストアでも販売します。また、デフリンピックの開催期間にあわせて競技会場近くの一部店舗でも販売される予定です。 ボトルとジャーナルブックをきっかけに、一体いくつの会話が生まれていくのでしょうか。ろう者と聴者の世界をつなぐ、やさしいコミュニケーションのかたち。ぜひ、あなたの手からも、その輪を広げてみてください。

■カラーチェンジングステンレスボトルARIGATO 355ml

■ジャーナルブックARIGATO

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