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【ハミングバード プログラム】被災地・石巻から全国へ。助け合いの気持ちが紡ぐ「子どもたちへの支援」の形

2025年06月18日
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  • 8 min read
  • 2025年06月18日

東日本大震災で震災遺児となった子どもたちの進学支援をきっかけに、「一人ひとりにできる小さなことが積み重なれば大きな力になる」というメッセージのもと、2012年度にスタートした『ハミングバード プログラム』。当初は東日本大震災で震災遺児となった子どもたちの進学支援を行う『公益財団法人みちのく未来基金』への寄付を行ってきましたが、たくさんのご支援もあり、目標を達成いたしました。

2022年度からは、経済的困難にある若者や子どもたちの夢を応援する『公益財団法人チャンス・フォー・チルドレン』(以下、CFC)に支援先を切り替え、日本全国の若者や子どもたちの支援プログラムとして多くのお客様に共感いただきながら取り組んでいます。そして今年は、あらゆる子どもたちへ体験機会を届けるためのプログラムへと進化しました。

このように支援の形は変わっても、「ハミングバード プログラム」は引き続きあたたかいご支援をいただき、2025年度は多くのお客様のご協力のもと、17,648,434円もの寄付金をCFCにお届けすることができました。

なかでも、プログラム開始から3日間で175枚ものスターバックスカード「ハミングバード」を新たにお客様の共感とともにお届けしたのが 、宮城県・石巻市の店舗です。今回はハミングバード プログラムへ強い想いを持って取り組むイオンモール石巻店の佐々木さんと石巻バイパス店の山内さんとともに、両店舗の常連のお客様である佐藤さんにもお話しを伺いました。

復興とともにこの地に根付いてきた、石巻のスターバックス

イオンモール石巻店と石巻バイパス店は、毎年ハミングバード プログラムを両店舗で情報共有しながら取り組み、全国で群を抜いて熱い支援が見られます。
 
イオンモール石巻店は、東日本大震災の発災から約2年後、被災地である石巻市内のスターバックス1店舗目としてオープンしました。石巻出身の佐々木さんは、当時を振り返ります。
「復興がまだ進んでいない時期にスターバックスがオープンするということは、当時の石巻に暮らす人たちにとって明るい気持ちにさせてくれるニュースだった思います。いたるところで『スターバックスができるんだってよ!』と話題になっていましたし、誰かの希望になるのってすごいなと思っていました」

当時を振り返る佐々木さん

「私は石巻で生まれ育ちましたが山間部でしたので、津波などの被害は受けませんでした。だから、何か少しでも地元の人たちや周りの人たちの力になれないかと思って、スターバックスで働いて笑顔や安らぎを届けられたらと、オープニングスタッフとして入社することにしたんです」(佐々木さん)
 
一方、石巻バイバス店で働く山内さんは千葉県出身。震災当時は千葉県の地元のスターバックスに勤めていましたが、テレビで見る被災地の現状に対して何かできることはないかと考え、プライベートで「震災支援ボランティア」として石巻を何度も訪れた後に移り住みました。
 
「イオンモール石巻店がオープンする年に初めて石巻を訪れたのですが、当時はようやく瓦礫がなくなって、まだいたるところが更地の状態。何か少しでもできることをしたくて、街のマルシェなど色々なお手伝いをしに千葉から通っていましたが、石巻で出会う人たちはみな、震災で大きなものを失ったはずなのにとても元気で、逆に私自身がパワーをもらっていました」

石巻の人たちとのことを話す山内さん

山内さんが石巻の人たちの温かさに触れ、「この土地で何かできないか?」との気持ちが強く芽生えて石巻に移住してきてから10年。お客様との会話の中で「震災は起こってほしくなかったけれど、あなたと出会えたことが嬉しい」との言葉をもらったこともあるそうで、「石巻という土地は自分にとっての居場所」だと山内さんは言います。

ハミングバードの説明には、配慮やためらいもあった

開店当時、ハミングバード プログラムについてお客様に説明する際には、「これから震災に関わる話をするけど、良いですか?」と必ず確認をしてから、聞いてくださる方が傷つかないように配慮を重ねてきたそうです。大切なプログラムだからこそひとりでも多くの人に広めたい反面、少しためらいもあったと二人の本音を話してくれました。
 
「私は震災を経験しておらず、移住してきた側の人間なので、震災を経験された方に対して『震災孤児のプログラムで……』と説明をするのには勇気が必要でした。それでも、しっかりお話しを聞いてくださる方が多かった印象です」(山内さん)
 
「もしかしたら、このお客様は被災されて悲しい思いをした方かもしれない、と常に考えてしまいがちなため、勇気を持ってお伝えする場面が多くありました。お客様の中には『実はうちは孫がいるんだけど、お父さんもお母さんもいなくなってしまったので私が育てることになったんです』というような方も。そういう方に、『みちのく未来基金』の存在自体を知ってもらうことができたのも、良いきっかけだったと思います」(佐々木さん)
 
ハミングバード プログラムの支援者を増やすだけでなく、その背景を話すことで支援先の団体の情報や、どんな支援を受けることができるのかの支援内容を広めることができるのも、日々のコミュニケーションがあってこそ。その姿勢は、地元の常連の方々にもたしかに伝わっていたようです。

佐々木さん、山内さんに震災当時のことを振り返りながら想いを伝える佐藤さん

そんな常連のひとりである佐藤さんは、一年のうち365日通うほど、スターバックスを訪れることが日常になっていて、今ではパートナー(従業員)全員の名前を覚えているほどだとか。「毎日来ると、みんな挨拶してくれる」とパートナーとの交流を楽しんでいますが、震災直後のことを「『大変だったね』という言葉は自分にとって禁句だった。だけど、笑顔と挨拶が一番の励ましになっていたんじゃないかな」と振り返ります。
 
「私は大きな震災を宮城で三度経験しています。でも、お互いに『がんばってやるべぇなぁ』という感じですね。もう、震災は二度といらない。津波もいらない。波はさざなみだけでいい。でもね、海岸線に住んでいる人たちというのは横のつながりが強いんです。言葉は荒いけど、人とのコミュニケーションは取りやすい。震災があって『困っていればお互いに助けよう』という姿勢はさらに強くなったんじゃないかな」

助け合いの精神が根付く石巻から、全国の子どもたちへ

もしかすると、その助け合いの気持ちが根付く地域だからこそ、ハミングバード プログラムにご協力いただける人数も石巻には多いのかもしれません。子どもたちへの支援内容が、『学習支援』から『体験支援』に変わるということに対しても、お客様の反応にはこれまでと大きな変化は感じられなかったと山内さんは語ります。
 
「もともとハミングバード プログラムは、東日本大震災で震災遺児となった子どもたちの進学支援を目的として始まって、目標金額を達成できたという喜びがありますし、お客様がそれだけスターバックスの取り組みに共感し協力してくださったということだと思います。今年からは支援の形が『子どもの体験支援』に変わりましたが、子どもたちの支援になることには変わりはない、という感覚が強いですね」
 
佐々木さん自身も、「小さな積み重ねで目標金額を達成した」との想いを感じているそうです。
「東日本大震災の寄付から、次は全国の子どもたちに届けられるということは、それ自体が良い助け合いであり、恩返しのような気持ちでもあります。金額が集まったから終わりにするのではなく、『子ども』を軸に他の社会課題へ取り組めるのは嬉しいことでもあります。一人でも多くの子どもたちのためになるのであれば続けていきたいとの想いは変わりません」

想いを綴った手作り絵本

イオンモール石巻店と石巻バイパス店のパートナーのほとんどが南三陸での震災経験者で、東日本大震災がきっかけで始まったプログラムだからこそ「たくさんの方に知ってほしい」との想いで、両店舗ではハミングバード プログラムについてまずはパートナー同士で理解を深めるところから広めているそうです。

震災当時のパートナーは少なくなったものの、新しいパートナーには、みちのく未来基金への寄付から始まり、ハミングバードのカード1枚1枚を大切に発行してきたストーリーを共有し、何年も変わらない積み重ねてきた想いを伝えています。

イオンモール石巻店には、ハミングバード プログラムの意義を伝える「手作りの絵本」がありました。「助け合いの気持ち」が、確実に広がっている様子が伺えます。被災地から全国へ。子どもたちを支援したいという想いは、これからも重なっていくのでしょう。

最後に佐々木さんが言います。

「あるお客さまから『震災の時にいっぱい助けてもらったんだから、今度は俺だぢがやんねな!(宮城弁)』と言っていただきました。店舗のパートナーとお客様とで一緒に取り組んできたプログラムなので、ハチドリのひとしずくのように少しでも未来を明るくするお手伝いができたら幸せです」

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