コーヒーの生豆から1杯のカップまでの製造過程をご案内|スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京


2019年2月に東京・中目黒に誕生し、6周年を迎えたスターバックス リザーブ® ロースタリー 東京。この場所では、全国のスターバックスにお届けしているコーヒー豆「TOKYO ロースト」 や、スターバックス リザーブ®のコーヒー豆を日々焙煎しています。
今日は店舗に並ぶコーヒーがどのように作られているのか、ロースタリー 東京での製造の様子を3つのパートに分けて、それぞれの担当者からご紹介します。

左から、生豆の保管・管理担当の藤田さん、ロースター(焙煎士)の伏井さん、パックライン担当の古畑さん。

コーヒーの製造工程その1:コーヒー産地から届く生豆を迎える「グリーンビーンローディング」

こんにちは! ロースタリー 東京、マニュファクチャリングチームの藤田です。みなさんは、焙煎前のコーヒーを生豆(なままめ)と呼ぶことをご存知でしょうか。私が担当するのは、一袋約60~70kgの麻袋に入ってコーヒーの産地から届く生豆を荷受けし、焙煎時まで保管・管理し、焙煎機へ届ける(グリーンビーンローディング)、製造の最初の工程です。

生豆は大きなトラックでロースタリー 東京に運び込まれます。生産地から大切に届けられた生豆を傷つけないように、慎重にフォークリフトで荷受けをしています(毎回とびきり緊張します)。

無事に荷受けができたら、品質保持のために24時間一定の温度と湿度で管理された倉庫で保管をします。その後、焙煎機へ生豆を運ぶ工程があります。生豆には生産地由来の小石などが混ざり込む場合があるので、あらかじめ取り除く作業を行っているのですが、焙煎機に運ぶ途中でも念のため再度、それらを取り除く工程があります。このようにして安心・安全に焙煎ができるよう整ったところで、私の仕事はひと段落です。

ロースタリー 東京では、麻袋を開けて、焙煎機へ生豆を運ぶ工程を店内からご覧いただけます。麻袋から生豆を出す瞬間は絶好のシャッターチャンスです。生豆を見るお客様はいつも笑顔で、私も嬉しくなります。ぜひ、生豆の色や香り、大きさなどを感じてみてください。

コーヒーの製造工程その2:コーヒー豆のおいしさを引き出す「焙煎」

ここからのパートは、ロースター(焙煎士)の伏井よりご紹介します。ロースターは、生豆を焙煎機で焙煎し、コーヒー豆のおいしさを引き出す役割を担っています。

ロースターの仕事は、コーヒー豆のコンディションや、その日の天候、気温などを確認し、焙煎のための準備を整えることからスタートします。天候や気温を確認するのは、一定のクオリティのコーヒー豆をお届けするために、その日の環境によって焙煎の具合を細かく調整する必要があるためです。

バリスタが朝の準備をしている少し静かな時間帯に焙煎機を動かしはじめると、飛行機のエンジンのような大きな音が館内に響きます。焙煎機が温まり準備が整うと、約60〜80kgの生豆が一気に焙煎機の中へ入っていきます。

コーヒー豆が焙煎機から出てくる際は、お客様の表情が驚きに変わり、歓声や拍手が起こります。一度にコーヒー約5,000~6,600杯分に相当する量が焙煎されるので、迫力のある光景です。

豆に熱を与えはじめると、豆は水分を失い、青々とした香りからパンが焼けたときのような香りを放ちはじめます。色も淡い緑から黄色、そして茶色へと変化します。香りや色だけでなく、音に関しても、豆の中に炭酸ガスや水蒸気が発生することでパチパチという音が大きくなっていき、さらに熱を加えると今度は小さくピチピチという音へ。この音が聞こえてくるともうすぐ完成の合図です。

ロースターは最高の一杯をお届けできるよう、毎日コーヒーと向き合って焙煎を行っています。

コーヒーの製造工程その3:焙煎したコーヒーを全国のスターバックスへ届ける「パックライン」

最後のパートは古畑がご紹介します。私が担当するパックラインはロースタリー 東京の4階に位置し、1階の大きな焙煎機で焙煎されたコーヒー豆すべてが運び込まれて次々に袋詰めされていく、臨場感あふれる光景をご覧いただける場所です。

4階のパックラインに面した席では、袋詰めされたコーヒー豆がベルトコンベアに乗り、目の前を流れていく様子を眺めることもできます。

私の大好きな「TOKYO ロースト」も、このパックラインで包装され、日本全国のスターバックス店舗に向けて出荷されます。また、より洗練されたコーヒーを楽しみたい方のための特別なブランド、スターバックス リザーブ®︎は、国内のスターバックス リザーブ®︎取り扱い店舗のほか、アジアの一部店舗にも出荷されていきます。

パックラインにある包装機は、1時間で最大1,080袋を包装することができます。私たちはそのひとつひとつを手に取り、品質を確認し、ここを旅立つコーヒーが最高の状態でお客様のもとに届けられるように、情熱とともに箱に詰めています。

生豆がロースタリー 東京に届き、焙煎され、そして全国のスターバックスへとまた旅立っていく。コーヒーの製造工程を見届けながら、特別なコーヒータイムを過ごしてみてはいかがですか?

ロースタリー 東京店舗では、製造工程を実際にめぐる「ロースタリーツアー -Manufacturing-」も承っています。もし機会があれば、ぜひご参加ください。

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