Fujisawa SST×タンブラー部 自分たちの街のためのマイタンブラー

夏休み真っ盛りの7月中旬から8月中旬にかけて、スターバックス 湘南 蔦屋書店で「スターバックス タンブラー チャレンジ」を行いました。
「マイタンブラーの利用で、自分の住む街にいいことが起こるとしたら?」そんな発想から、街のみんなでマイタンブラーを利用していただこうという実証的な取り組みです。今回は、その様子をご紹介します。
リサイクルの仕組みを、カードゲームで楽しく体験

2023年の夏に始動した「タンブラー部」。マイタンブラーを楽しく使いながら、廃棄物削減に取り組む参加型プロジェクトです。今年は、「スターバックス タンブラー チャレンジ」として、特定の店舗や地域で実証的な取り組みを行うことに。そのひとつとして、選ばれた地域が神奈川県藤沢市にある『Fujisawaサスティナブル・スマートタウン』通称Fujisawa SSTです。
「湘南の未来のために、今できること」をテーマに、サステナビリティを学び、マイタンブラーの利用に一人ひとりが取り組むことで、街の廃棄物を削減し、緑を増やそうという取り組みです。
この日行われたのはサステナビリティを学ぶことができるカードゲーム「リサイクルマスター」体験ワークショップ。ゴミ問題やリサイクルについて、遊びながら学べる時間が用意されました。
参加者の親子連れのお客様は、「海の近くに住んでいるので、環境のことに興味がありました。ゲーム形式だったので、子どもも楽しそうに参加していました」と話してくれました。
ワークショップに参加した方には、リサイクル堆肥と植物の種がプレゼントされ、環境へのアクションを持ち帰ってもらいました。

本を片手に思い思いの時間を過ごせる湘南 蔦屋書店は、Fujisawa SSTに住む近隣の方々のサードプレイスとなっています。
「半年前からタンブラーを使い始めました」という近隣に住むお客様は、「自分の行動が何かにつながっていると聞いて、嬉しくなりました」と、生活の中でできるサステナブルな活動を心がけているそうです。
7月19日から8月17日までの1カ月間、マイタンブラーを使って注文する人の割合を高めることで、ゴミを減らし、リユースの文化を広げようと積極的におすすめしました。店内ではタンブラー利用を推奨するPOPの掲出や、タンブラーを持参することで広がるストーリーを紹介。さらに、利用率が一定以上に達すると、リサイクルたい肥と種が街と商業施設にプレゼントされます。

“街のために”生まれたアクション
今回の取り組みが生まれたのは、今年4月。マーケティング本部の高橋さんが、Fujisawa SSTを運営するFujisawa SSTコンソーシアムの志波さんに声を掛けたことをきっかけに、「街のためにできることを考えたい」という想いが重なり、企画が動き出しました。
Fujisawa SSTについて、志波さんは、もともと工場跡地であった場所に、2014年に作られたと教えてくれました。住宅だけでなく、商業、教育、福祉、物流といった機能がひとつに融合し、持続可能な暮らしを支える“スマートタウン”として成長を続けているそうです。

どんなかたちなら街の方々に喜んでもらえるか、どうすれば最初の一歩を踏み出しやすくなるか。意見を交わす時間を重ねてたどり着いたのが、今回のプロジェクトのアイデアでした。
「スターバックスさんのような企業が、私たちの街の文化や価値観に共感してくれて、一緒にチャレンジしてくれることがありがたいですね。地域と一緒に取り組めるよいきっかけになったと思います」と、志波さんはにっこり。 高橋さんは、「湘南 蔦屋書店のストアでは、マグやグラスを利用する方が多く、日常の中にサステナブルな意識が根づいています。そんな場所だからこそ、今回のような取り組みが自然に受け入れてもらえるのではないかと考えました。“自分の街のため”という視点が、行動を後押ししてくれるのかを検証するスターバックス タンブラー チャレンジを行うなら、この街でやってみたいと思いました」と、プロジェクトへの想いを明かしてくれました。

さらに、「“地球のために”という呼びかけよりも、“街のために”という言葉の方が、自分ごととして行動につながると感じました」と、この街の住人に寄り添った活動にしたかったと言います。
それに対して志波さんは、「ビーチクリーン活動に参加して、半日サステナブルな活動をしましょうという形ではなく、ひとりで気軽にワンアクションができるのが、すごく素晴らしい。そのハードルの低さが、スターバックスさんならではだと感じました」と、感心した表情で当時を振り返っていました。
街とスターバックスが向き合う「循環のこれから」
「今回のような取り組みを通して、『スターバックスでこんなこともしているんですね』という声をいただく機会が増えました。特に、夏休みに親子で参加できる点を喜んでくださるお客様が多かったです」と語るのは、ストアマネージャー(店長)の金さん。

「日々の接客の中で、Fujisawa SSTのサステナビリティに対する感度の高さを感じています。そんな地域のお客様へ、今回はどう伝えるか、どう盛り上げるかを、私たち自身も考え、パートナー同士で何度も話し合いました」(金さん)
まずは自分たちがマイタンブラーを使い、その姿を自然にお客様に届けていく。そんな意識の積み重ねが、チームの中にも広がってきているようです。

タンブラー部が目指すのは、マイタンブラーを使って“使い捨てない”を当たり前にすること。そのために、これからも地域のみなさんと一緒にチャレンジを続けていきます。