自然循環が息づく場所。新しい体験が都城・icoiaから始まる
霧島連山東側の麓、宮崎県都城市に1月27日、霧島酒造とのコラボレーションによる新施設「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」が誕生しました。施設の構想から2社が手を携えそれぞれの地域や私たちの未来に向けて想いが詰まった場所。「資源の循環と地域のつながりが生み出す、みんなの“いこい”の場」として、自然との共生を体感できる新店舗の魅力をご紹介します。
霧島連山の風景と共に過ごす、特別なコーヒー時間

コーヒーを手に席に着くと、大きなガラス窓の向こうに望む霧島連山。淡い金色が稜線を柔らかに浮かび上がらせる朝も、青空の下に力強くそびえる雄姿も、そしてゆっくりと山肌が色を変える夕暮れも。どの時間に訪れても、地球の鼓動を感じることができます。
この土地に寄り添うように誕生したのが、KIRISHIMA GREENSHIP icoiaです。

建築を隈研吾氏が手掛けた自然と調和した建物内には、霧島酒造直営の焼酎のライフスタイルを提案するショップ「KIRISHIMA LIFE STORE ipomea」、暮らしを支える植物・味覚で楽しむ植物・彩りを添える植物・水と共に生きる植物の4エリアから成る植物園「めぐりの森」、そして「スターバックス コーヒー 都城 KIRISHIMA GREENSHIP icoia店」が並びます。


さらに、外階段を上がった先には屋上庭園「見晴らしの丘」、店舗前には芝生が広がる「いこいの庭」も。大淀川の支流・沖水川と、その向こうに広がる霧島連山を眺めながら、ゆったりとコーヒーを楽しめるのが魅力です。

サツマイモ発電が照らす、いこいの場
植栽豊かなエントランスを抜けると、左にipomea、右に植物園「めぐりの森」があります。「めぐりの森」では、焼酎の製造工程で発生する蒸留温排水の熱エネルギーを再利用して年間を通して室温が保たれており、約60種類の亜熱帯植物を楽しめます。
訪れたらぜひ探してほしいのが、サツマイモとコーヒーノキ。この施設で手を取り合う霧島酒造とスターバックスを象徴するように、仲良く並んで植えられているんです。

スターバックス店舗があるのは、この植物園の奥。
ガラス越しに植物園を眺められるほか、植物園内でもコーヒーを楽しめるという、ここならではの過ごし方ができます。さらに、ガラス張りの店内はもちろん、テラス席やいこいの広場では心地よい風に吹かれながら、霧島連山を眺めるひとときが待っています。
この豊かな自然を未来へとつなぐため、スターバックスと霧島酒造が力を入れたのは、ここを“自然と共生した憩いの場所”とすることでした。
このコラボレーションの根底には、両社が大切にしてきた、「持続可能な未来へ向けた地域や環境づくり」への想いの共鳴があります。そのためicoiaでは随所に資源循環の仕組みを取り入れています。そのひとつが、電力です。施設の電力は、なんと“サツマイモ発電100%”で賄われています。

霧島酒造の焼酎の原料は、水はけのよい火山灰土壌のシラス台地で育ったサツマイモ。焼酎製造過程で出る芋くずや焼酎かすから精製されたバイオガスを、隣接する霧島酒造のプラントで電気に変える“サツマイモ発電”。今後は、īcoiaをはじめ、都城市内のスターバックスから出るコーヒーかすも、サツマイモ発電に活用される予定です。
資源が巡り、人が集まる場所へ

スターバックスの店舗内にも、訪れた人が都城の自然を体感できる工夫が散りばめられています。

グレーの内装ボードは、コーヒーかすや南九州の土「シラス 」を混ぜ込んだもの。
そして、カウンター下の竹の間をよく見ると、茶色の斑点や白い繊維のような模様があります。これは、スターバックスのコーヒーかすと、霧島酒造の焼酎づくりで出るサツマイモの繊維を再利用した素材で、“余すことなく資源を活用する”という二社の想いを表現しています。

また、サイレンのロゴは、シラスを使って左官職人が仕上げた唯一無二のもの。中央の大きな「いこいのテーブル」とスツールには、都城の森で育ったイチイガシが使われ、地元で育った木のぬくもりを感じてほしいという願いが込められています。

こうした想いは、ここで働くパートナー(従業員)たちの心にもしっかりと根付いています。霧島酒造の従業員や地域の方と「たい肥クラブ」を結成し、開業の1年も前からコーヒーかすと焼酎かすを活用したたい肥作りを通して交流を深めてきました。出来たたい肥で都城の森から採取したどんぐりを育て、将来的には植林 して森へ帰すことを目指し、開業の1年も前から活動を通して交流を深めています。
(詳細はこちら)。
「リサイクルの壁や、いこいのテーブルは、たい肥クラブの活動の“循環”という部分を象徴していると思う」と語るのは、ストアマネージャー(店長)の松堂さん。前任地の福岡でもコミュニティ コネクションに積極的に取り組み、親しみやすい笑顔でいつもみんなを温かく迎えてくれる存在です。

都城に暮らして1年。この土地の印象を聞くと、「本当に自然が豊かな場所」と松堂さんは話します。
「四季折々の自然を感じられ、近くに流れる川の水からも、この土地の美しさを実感します。icoiaは、そうした自然を体感できる場所です」
たい肥クラブを地域交流の場として育て、より多くの人を巻き込みながら次のアクションにつなげていきたいという想いも語ってくれました。
「活動に参加していないお客様にも、いこいのテーブルなどを通して都城の自然の豊かさを感じていただけたらうれしいです」
そのワクワクが形になっているのが、壁に掲げられた「icoia部活動募集中!」のボードです。

モルック部・ヘルスケア部・スケッチ部・フードペアリング部・手芸部・写真部など多彩なジャンルから、訪れた人が参加したい活動に投票できる仕組みです。
「地域の皆さんとできることを一緒に考えたくて、この形にしました。一緒に働くパートナーの強みを生かした活動を挙げています。できるだけ多く実現していきたいと思っています」と、松堂さんの前向きな気持ちがあふれています。
icoiaは、都城の自然とその循環を体感できる、地域のいこいの場です。これから様々な活動を霧島酒造や地域の人たちと共に育てていきます。自然を想い、資源を活用し、人がつながる。そのめぐりが、ここから始まります。
