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Ethical Sourcing

日本上陸30周年「スマトラ マサ デパン」に込めた未来への共創。日本のロースターが生産者と共にレシピを描き出す、特別な一杯ができるまで

2026年07月21日
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  • 2026年07月21日

スターバックス コーヒー ジャパンの30周年という節目を祝う特別なコーヒー豆「スマトラ マサ デパン」が誕生しました。インドネシア語で「未来」を意味するこの名前には、過去30年間の感謝と、これから先へ続く物語への願いが込められています。

スマトラの大地で生産者が丹精込めて育て上げた命のバトンを、日本のマスターロースターが産地への敬意を払って仕上げた特別な一杯です。生豆が海を渡り、焙煎を経てお客様のカップへ注がれるまで、そこには想いが詰まっています。今回は、マスターロースターである木戸田さんの言葉とともに、一杯のコーヒーが紡ぐストーリーをご紹介します。

「2つの加工法の融合」という初の試みとチームの決断

太陽の光を受けて育ったスマトラ産の生豆は、遠く海を渡り日本で焙煎を行う、スターバックス リザーブ ® ロースタリー 東京に到着します。スターバックスの焙煎は通常、シアトルから提供される厳格なレシピに基づいて行われますが、今回の30周年記念豆では異なるアプローチがとられました。米国のチームと共創する形で、使用する生豆は、ワハナ農園で加工したものを使用し、「焙煎プロファイル」や「仕上げの色」などは日本のチームで実施することになりました。

木戸田さんによると、今回の記念コーヒーは、スマトラでは珍しい「水洗式(ウォッシュド)」と「乾燥式(ナチュラルプロセス)」という2つの異なる手法で加工された生豆のブレンドが使われているそうです。しかし、これを焙煎するのは至難の業だったようです。

「水洗式と乾燥式では、火の入れ方が真反対にあるんです。カレーのスパイスを炒める時、水分の違うものを一緒に入れるとどちらかが焦げてしまうのと同じで、一緒に焼くとどちらかに熱を持っていかれてしまう。両方の良さを出すための火入れのポイントを見つけるのが本当に大変でした」と木戸田さん。

簡単には焙煎できない難しい構成。全員で安全に焙煎できるプロファイル(温度変化の軌跡)を選ぶか。議論を重ねて、チームは「より美味しい方」を選びました。
「今まで全員でチャレンジできないような難しいプロファイルでしたが、これを自分たちの成長の証にしようと思ったんです。結果的に、豆や焙煎への理解を深める機会になり、全員にとって特別な豆になりました」

日本のお客様を想い、導き出した「甘さ」へのこだわり

約10種類もの焙煎パターンを試作する中で、シアトルと日本のチームでは意見が分かれる場面もありました。シアトルはスッキリとしたコーヒーを好んだのに対し、木戸田さんたちは「甘さ」を引き立たせるプロファイルを選んだのです。

「水洗式のスッキリ感がありながらも、乾燥式の甘さがより引き立っている方を選びました。日本のお客様は乾燥式のコーヒーの味わいがとても好きだからです」
日本のマーケットを誰よりも知る彼らの熱意はシアトルにも伝わり、最終的にそのプロファイルが採用されました。

「これまで30年間通ってくださったお客様も大事にしたいですし、新しいスターバックスの表現ができたらいいなと。全国2100店舗で、リザーブ店のような個性豊かな風味が味わえることが楽しみです」と、木戸田さんは期待に胸を膨らませます。

バンコクでの涙。作り手とロースターの熱いつながり

焙煎の初焼きを終えた直後、木戸田さんは出張先のバンコクで、憧れだったワハナ エステート(農園)のオーナー、アンドゥリさんと偶然対面する機会を得ました。

念願叶って焙煎したての豆(試作品)を本人に手渡した木戸田さん。「難しいプロファイルだったけれど、チームみんなで成長したいと思ってこれを選びました。私たちはもっと成長して、この豆に見合う美味しいコーヒーをお客様に届けますと伝えました。」

焙煎は生豆に熱を加えるだけの作業ではなく、産地の汗と涙の積み重ねをお客様のカップの中にある「日常の幸せ」へと変換する、責任あるバトンタッチ。その熱い想いを胸に日々コーヒー豆と向き合う東京のチームは、一つひとつ丁寧に焼き上げています。

「小さいコーヒー屋と同じような思いで、このロースタリー東京を運営しています」と、木戸田さんはそう微笑みます。

目の前の大量の豆を処理するのではなく、最後の一杯を飲む人の笑顔を思い浮かべながら、火力をコントロールする。それこそがマスターロースターの哲学なのです。

笑顔のリレーが未来へとつなぐ、至高の一杯「スマトラ マサ デパン」

木戸田さんは、スターバックスで働く18年間はコーヒーとともに歩んできた日々だと振り返ります。

「自分がバリスタとして店頭で働いていた頃は、今の自分がマスターロースターとしてコーヒー作りに関わっている未来なんて想像もできませんでした。自分たちの手でこうしてお客様へ届けられる日が来ていることに、本当にすごい感謝しています」

誰かが30年間つなぎ続けてくれたバトンを今、自分が受け取っている。その感謝があるからこそ、「私もまた次の誰かのために、マスターロースターのバトンを渡すための未来を、今もうすでに作り始めている」と、これから先を見据えていました。

「未来と共創」をテーマに作られた「スマトラ マサ デパン」は、これまでのスマトラコーヒーのイメージを覆す、スイカや煎茶を思わせるさわやかな風味を持っています。購入時に付属する3種類の特製カードとともにお客様に届けられる遊び心も魅力です。

「私たちのコーヒーは、日常のそばにあるものであってほしい。30周年という特別な豆ではありますが、いつもの通りの日常の中で気兼ねなく飲んでいただきたいです」

スマトラから届いた豆がロースターの情熱によって磨かれ、バリスタの温かい手を通じてお客様へ届く。その笑顔のリレーの根底には、より良い未来をコーヒーの体験を通して共に作りたいという誠実な想いがあります。

スターバックス コーヒー ジャパン30周年記念コーヒー「スマトラ マサ デパン」。この一杯を口にするとき、日本のロースターが挑んだ情熱のプロファイルと、国境を越えてつながるすべての人の笑顔を思い浮かべてみてください。スターバックスはこれからも、お客様の今日と明日を彩る至高の一杯を情熱を込めて焼き上げていくことでしょう。

Farm to Cup 特設ページ

スマトラの「農園の種」から「一杯のカップ」に辿り着くまで、たくさんの情熱と愛情でつながれたコーヒーの旅をご紹介します。

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