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子どもたちへ心に残る豊かな体験の機会を届けよう!- 「ハミングバードプログラム」 2026年度ご報告

2026年09月18日
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  • 6 min read
  • 2026年09月18日

今年15年目を迎えた「ハミングバード プログラム」。子どもたちの夢や学びを支援する想いに、2026年度は16,838,438円の寄付が集まり、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(以下、CFC)が運営する子どもたちへの体験奨学金事業などに役立てられることとなりました。

プログラムではさらに、スターバックスの店舗独自の取り組み「ハミングバード 体験コミコネ」を全国の一部店舗にて実施。その様子とパートナー(従業員)たちの想いをお届けします。

子どもたちの夢や学びをサポートする寄付プログラム「ハミングバード プログラム」とは

2012年度からお客様と一緒に取り組んできた「ハミングバード プログラム」。寄付を通じて子ども・若者を支援する取り組みで、東日本大震災の震災遺児となった子どもたちの進学支援という形からスタートしました。その後、支援の対象を全国へ広げ、2020年度からは、経済的困難を抱える子どもや若者の学びや体験を応援するCFCを寄付先に追加。2022年度からは寄付先をCFCに一本化し、支援を続けています。

支援の目的は子どもたちに心に残る豊かな体験を届けること。社会課題である「子どもの体験格差」に着目し、未来の選択肢を広げるきっかけとなる学校外の体験の提供に、CFCを通じて寄付金が役立てられています。

こうしたハミングバード プログラムの一環として、全国のスターバックスの一部店舗で実施しているのが、地域の子どもたちへ体験を届けるイベント「ハミングバード 体験コミコネ」。夏休み期間に当たる8月2日~9月1日に開催しました。

子どもたちが家庭で過ごす時間が増える夏休みは、家庭の経済的事情や保護者の時間的余裕、身近な体験機会の有無などにより、子どもたちの体験の機会に差が開きやすい時期であるためです。

※店舗での体験提供は、スターバックス独自の活動であり、ハミングバード プログラムの寄付金を活用した活動ではありません。

子どもは学校だけでなく、スポーツや芸術、音楽、キャンプなど学校外での体験からも刺激を受け、成長をし、人とのつながりを育みます。夢が見つかる、大切な人に出会う――学校外での心に残る豊かな体験は、将来の選択肢が広がるきっかけにもつながります。

パートナー(従業員)が自分の得意なことやこれまでのつながりを活かして企画し開催した「ハミングバード 体験コミコネ」。その一部をご紹介します。

手話で広がる世界を子どもたちに届けたい。鎌倉御成町店の「手話カフェ」

鎌倉駅近くの鎌倉御成町店では、8月下旬に「手話カフェ」を開催。午前は幼児~小学校低学年の親子、午後は小学校高学年~中学生が参加し、楽しく手話に触れるコミコネを実施しました。企画したのは、大学生アルバイトの髙濱です。

同店では、手話を第一言語とするパートナーが髙濱を含む2名在籍していることから、月に1回、ろう者・聴者を問わず、パートナーが手話であいさつなどを行う「サイニングデイ」を実施しています。今回の手話カフェは、その取り組みをさらに広げ、子ども向けに特化した初めてのワークショップとして企画されました。

大きなコミュニティテーブルに座る子どもたちへ、髙濱は「本日は手話カフェに来てくださり、ありがとうございます」と、手話で語りかけます。横ではアシスタントのパートナーが内容をボードで示し、子どもたちの理解を助けます。

配られた「ゆびもじ」のシートを使い、まずは自分の名前を表現するところからスタート。文章へと少しずつステップアップし、スターバックスでのドリンクの注文方法を手話で学ぶなど、実践的で楽しい内容が続きます。

初めて企画を担当した髙濱は、子どもたちが飽きずに楽しめるよう、視覚的に楽しく伝える工夫を随所に盛り込みました。

例えば…
・ブドウ:房の形を手で表現する。
・フラペチーノ:ゆびもじの「フ」をつくり、クリームの形に見立てて回す。

また、「聞こえないとはどういうことか」を子どもにも理解できるよう、丁寧に説明する時間も設けました。

店頭の案内を見て参加した親子は、参加した理由をこう話してくれました。
「息子が幼稚園で手話の歌を学んで興味を持っていたので参加しました。楽しそうに取り組んでいましたし、こうして手話に触れられる機会があってよかったです」
テーブルの下でこっそり練習する子、真剣な眼差しで髙濱の手元を見つめる子。会場には、初めて触れる言語への好奇心で満ちていました。

当日の子どもたちの様子に、髙濱は「一生懸命さが伝わって来てうれしかった」と語ります。
「こうした体験を子どもたちが家や学校で話してくれたら、手話でお話することが当たり前にある社会につながると思います」と、手話が広がるきっかけになることも期待しています。

子どもの頃の体験が未来をつくる。髙濱自身の経験

髙濱は、昨年の東京2025デフリンピックに出場し、女子バレーボールチームの金メダルに貢献した選手でもあります。その背景には、幼いころからのスポーツ体験がありました。
「スイミングやサッカー、野球など、小さなころからスポーツを体験する機会がたくさんあったので、体の動かし方の基礎が身についていました。バレーボールを始めたのは、ろう学校の中等部から。子どもの頃からスポーツを体験し、また聴者と一緒にスポーツをしていたからこそ、聴者とのコミュニケーションの取り方も自然と学べたと思います」
こうした子どもの頃の体験が、デフリンピックでの金メダルという未来にもつながったと、髙濱は実感しています。

その“体験が未来をつくる”という実感は、スターバックスでの経験にも重なります。
大学1年生からアルバイトを始め、今年で4年目。
「ろう学校に通っていたころは、聴者と関わる場が少なかったです。大学に入り、スターバックスで働き、聴者と接する機会が多くなりました。パートナー同士のコミュニケーションの中で、聴者の考え方を知ることもでき、将来の自分の仕事にも活かされると思います」

髙濱は、大学卒業までの時間の中で、店舗の垣根を超え、ろう者・聴者が交流できる場を広げたいと考えています。
「デフリンピックの時のように、だれもが自然に交流することができる場をつくれたら」
互いの使う言語が異なると、コミュニケーションには壁が生まれやすくなってしまいます。子どもの頃から、手話も含めて様々な言語に触れる機会が増えれば、その壁は少しずつ低くなり、世界が広がる。今回の企画の根底には、そんな想いがあります
「まずは『ありがとう』など、ひとことでも手話で伝えてもらえると、とても嬉しいです」

ハミングバード 体験コミコネは、こうしたパートナーたちの想いと地域の力を結び、子どもたちへ心に残る豊かな体験の機会を届けることで、夢や学びをサポートし、一人ひとりの可能性を広げることを目指しています。

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