夏休みに子どもたちがワクワクに出会う。全国で行われた「ハミングバード 体験コミコネ」
子どもたちの夢や学びをサポートする寄付プログラム「ハミングバード プログラム」。社会課題となっている「子どもの体験格差」に着目し、子どもたちがやりたいこと好きなことを見つけ、未来の選択肢を広げるきっかけを得られるよう、学校外におけるさまざまな体験を支援しています。その取り組みの一環として、スターバックスでは地域の子どもたちへ心に残る豊かな体験を提供する「ハミングバード 体験コミコネ」を実施しています。
アート、工作、音楽、手話など、パートナー(従業員)が自分たちの得意なことを活かして企画した子ども向けの体験イベントで、夏休み期間に当たる8月2日~9月1日に全国の一部店舗で開催。子どもたちが家庭で過ごす時間が増える夏休みは、家庭の経済的事情や保護者の時間的余裕、身近な体験機会の有無などにより、子どもたちの体験の機会に差が開きやすい時期であるためです。
学ぶ、触れる、奏でる…多彩な体験を通して子どもたちの世界が広がった活動の一部をご紹介します。
都会で育つ子どもたちの防災体験―――横浜ベイクォーター店

横浜ベイクォーター店では、8月21日、横浜市消防局の協力を得て「キッズ防災ワークショップ」を開催しました。対象は小学生以下。都会で暮らす子どもたちが、防災を“体験しながら学べる”機会をつくることを目的とした取り組みです。
横浜市では、若年層の防災意識の育成を課題としています。共働き家庭が多く、子どもだけでの外出の機会や塾通いで帰宅が遅くなることもあるなど、都市部ならではの危険があるためです。
イベントの参加は予約不要。その理由をストアマネージャー(店長)の工藤はこう語ります。
「フラッと立ち寄れる環境をつくりたかったからです。学校や自治体によって防災教育の機会は異なりますし、できるだけ多くの子どもたちに触れてほしいと思いました」
そのため、チラシを置いたり、店頭でボードを掲示したりと、参加のハードルを下げる工夫を重ねました。
そこで今回は、楽しみながら自然と防災に興味を持てるよう、店内の一角に複数の体験ブースを設けました。119番通報体験では、専用機器を通して消防局の担当者と会話形式で進行します。「住所を教えてください」「ケガはありますか?」といった問いかけに、子どもたちは少し緊張した表情で答えながら、もしもの時の行動を学んでいました。

ほかにも、消防局員のお手本を見て心肺蘇生法を実践したり、パートナーと一緒に防災ランタンを作ったりと、楽しそうに学ぶ子どもたちの姿を、親御さんたちが見守っていました。
伝統を継承する、三線体験&エイサー実演―――沖縄アブロうるま店

沖縄アブロうるま店では、8月21日の夕方に「青年会のお兄さん達と三線を弾いてみよう♪」を開催しました。地元の呉屋青年会を招き、沖縄伝統楽器「三線(さんしん)」に触れる体験プログラムです。
沖縄には、しまくとぅば(方言)、エイサー、琉球舞踊や組踊など、独自の伝統文化が受け継がれています。しかし近年、子どもたちがこうした文化に接する機会は減少しており、この日も参加者の半数以上が、三線を触ったことがない人たちです。
「文化や言葉は、衰退すると失われてしまう。スターバックスを通して、沖縄の伝統文化を若い世代に継承するお手伝いがしたい」
そんな想いで、ストアマネージャーの宮里が中心となって企画しました。沖縄の昔遊び、しまくとぅば、竹とんぼづくりに続く、第4弾です。
店の前にはゴザを敷き、4歳の子どもから外国の方まで参加者が座り、楽譜を見ながら恐る恐る音を鳴らしていきます。ドレミファソラシドの音階を弾くのも簡単ではなく、何度も挑戦しながら、初めて自分で奏でる三線の音色を楽しんでいました。
三線体験の後には、青年会のメンバーによるエイサーの実演も行われました。

演舞が始まると、お店の中からも外からも多くの観客が集まり、力強いばちさばき、華やかな手踊り、伸びやかな歌声に魅了されていきました。心地よいエイサーの音色が夜空に響き、琉球文化を体験できるひとときとなりました。
音楽の楽しさと夢を届けるピアノ教室―――名古屋 アピタ長久手店

名古屋 アピタ長久手店では、芸術大学でピアノを専攻するパートナーの長澤が中心となり、8月の3日間に「ピアノ教室」を開催しました。ピアノに触れるのも初めての子から、もっと上達したい子まで、幅広い子どもたちが対象です。子育て世代が多い長久手エリアで、子どもたちに地域の人と人とのつながりを感じてほしいという想いが背景にあります。

また、長澤を含む今の大学生たちはコロナ禍で生活に大きな影響を受け、人とのつながりや自分を表現する機会が限られてきた世代でもあります。だからこそ、パートナーたちにとっても、自分の得意を発揮し、人とのつながりを感じられる機会をつくることができればと、ストアマネージャーが今回の企画を託しました。
ピアノ教室の当日は、長澤が自前のキーボードを持参しました。ピアノ初体験の子どもでも直感的に音の位置が理解できるよう、鍵盤に「ド・レ・ミ」と分かりやすく明記した手作りの「音階シール」も用意し、ピアノが初めてでもすぐに演奏する楽しさを体感できるような工夫をしました。
レッスンも長澤が担当し、子どもたちが1人ずつ順番に鍵盤へ向かい、一人ひとりに寄り添いながら丁寧に教えていきます。
最初は緊張した様子で参加していた子どもたちも、実際に鍵盤に触れて音を鳴らすうちに少しずつ緊張がほぐれ、表情が生き生きと輝いていくのが印象的でした。「何回もやりたい!」と自ら伝えるほど、夢中になって楽しむ姿も見られました。
「私も子どもの頃に、初めてピアノを弾いた時、『音楽って楽しい!』と感じる体験をしたことをきっかけに、視野が広がり、今では大学でピアノを専攻しています。今回のピアノ教室が、子どもたちにとって、私のように音楽の楽しさや将来の夢につながるきっかけになったら」と長澤は話します。
子どもたちの笑顔があふれ、地域とのつながりも育むことができたハミングバード 体験コミコネ。それぞれの体験が、子どもたちの自信や未来の可能性を広げるきっかけにつながりますように。