コロナ禍でもあきらめない!地元の中学生とのつながりで生まれたもの(岐阜県・恵那市)


岐阜県にある中央自動車道・恵那峡サービスエリア(以下SA)(下り線)は、御嶽山など岐阜の山並みに囲まれたのどかな雰囲気のSAです。ここに位置する恵那峡SA(下り線)店では、オープン以来、様々な地域との取り組みを行っています。コロナ禍で店舗内外での活動が制限される中、2020年11月にオンラインで開催した、地元・恵那市立恵那東中学校の職業体験をご紹介します。

未来を担う地域の子どもたちのために、コロナ禍の今できること

恵那東中学校の職業体験で中心となって動いたのが、シフトスーパーバイザー(時間帯責任者)の古山さん。同中学校に娘さんが通っていた縁から、例年2年生が行う職業体験がコロナ禍の影響で中止になったことを知り、「未来を担う子どもたちのために何かできないか」と考えたのがきっかけでした。

オンラインでは講話を聴く、ビデオを見るなど受け身のプログラムになりがちですが、「子どもたちの自主性を育てることを大切にしたプログラムにしたい」と、パートナー(従業員)と先生方とできることを模索しました。そうして考え付いたのが、「フラペチーノ®のオリジナルカスタマイズ案をつくる」という企画です。約140人の生徒が、客層やカスタマイズに関する情報などをもとに、グループごとに案を制作してくれました。「この体験を通して互いを認め合ったり、誰かを批判するのではなく称賛したりサポートしたりする心を子どもたちに伝えたいと思いました」と古山さん。

当日の生徒たちの様子を、「みんなとても楽しそうに、熱心に取り組んでいました」と、当時2年生の学年主任だった水野雄介先生。恵那峡SA店との取り組みは初めてでしたが、パートナーと対面や電話で何度も話し合ったそうで、「地元で距離が近いからこそ密に相談できました」と水野先生。

カスタマイズ案を考える生徒たち。

カスタマイズは全部で24案提出され、その中からパートナーたちが最優秀賞を発表。喜んだりがっかりしたり、子どもたちのリアルな反応が画面越しに伝わってきたと古山さんは振り返ります。そして、最優秀賞に選ばれたのがこちらのフラペチーノ®です。

『バニラ クリーム フラペチーノ®』をベースに、ホワイトモカシロップとチョコチップを中に加え、キャラメルソースをかけたものです。発案者の加藤 舞さんは、発表当時のことを「すっごく驚いて、わーってなりました(笑)。誰が飲んでもおいしいと思ってもらえるようにと考えました」と笑顔で話してくれました。店頭でおすすめされる12月という時季を考え、味を甘くしたことと、雪景色を表現したビジュアルがポイントだそう。

このカスタマイズ案は、恵那峡SA店、恵那店の2店舗で2週にわたり、店頭でおすすめして販売もしました。その理由を「自分たちのアイディアが店舗で形となり、誰かに届いていることを実感してもらうことが、子どもたちの自己肯定感向上につながると考えたからです」と、ディストリクトマネージャー(地区担当マネージャー)の大江さんは言います。

その反響は大きく、子どもたちだけでなくその親や祖父母の三世代が店に足を運んでくださり、「今までにない経験で楽しい授業だった」「子どもが初めてたくさん学校の事を話してくれた」など、たくさんの感想を直接聞くことができました。加藤さんも店に行った親子のうちの一組です。「お父さんが選ばれるのはすごいことだって言って、お店に連れて行ってくれました。こんな経験ができてすごく嬉しいです」(加藤さん)

「誰もが住みよい街にしたい!」という思いで続ける地域貢献

恵那峡SA店ではほかにも多くの活動に参加しています。呼吸器に疾患がある方やご家族の会、介護施設などへ赴き、コーヒーを淹れて参加者と話しをしたりレクリエーションをしたり。認知症の当事者やご家族の集いへは、こうした活動を知った恵那市役所から声がかかり参加するに至りました。

積極的に地域と関わる理由を、「その地域の課題が見えてくるから」と、ストアマネージャー(店長)の大内さんは言います。「少子高齢化やそれに伴う認知症患者の増加など、課題が分かればスターバックスとしてできることが考えられます。また、私たちの活動を広く知っていただくことで、誰かの心を動かしたり何か別の行動につながったりすると思うんです」

こうした地域とのつながりにより、SAという立地ながら地元のお客様が多くを占めています(一般道からも来店可能)。「スターバックスがこの場所にあるから、私たちも地域の一員だと思っています。必要にされるお店として地域の皆さんの笑顔を増やしていけるようこれからも活動を続けたいです」(古山さん)

地域を明るく照らす役割を担い、これからもつながりは続いていきます。

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コーヒー生産地に想いを馳せる:エチオピア編