合言葉は「ワーク・ライフ・ブレンド」。人生を豊かにする働き方


働きやすさのベースとなるワーク・ライフ・ブレンドとは?

仕事とプライベートを切り分けて考えるのではなく、仕事もプライベートもブレンドして人生をよりよくしていく「ワーク・ライフ・ブレンド」。スターバックスではこの考えを大切にし、年齢や性別、人種、障がいの有無など個性の異なるさまざまな人が、さまざまな働き方を選択できる環境づくりを進めています。

多様な人々にとって魅力的な職場であることは、女性の働きやすさにもつながります。実際に、全国1,656店舗の約6割で女性のストアマネージャー(店長、以下、SM)が活躍しています(2021年3月末現在)。さらに育児や介護などでライフステージが変化しても働き続けることができる制度など、働きやすい職場環境を整えてきました。

そういった取り組みを評価していただき、Forbes JAPANが主催する真の女性活躍を目指すアワード「JAPAN WOMEN AWARD 2019」では、企業部門(1,000名以上の部)で7位を受賞しました。女性パートナーが多いことが評価されての受賞となりましたが、今後も、性別や年齢を問わず、一人ひとりのパートナーが自分の能力を発揮し、心地よく活躍できる職場を実現したいと考えています。

パートナー一人ひとりの多様な働き方を制度でサポート

社員、アルバイトに関わらず、様々なパートナーが働いているスターバックス。東日本営業本部の本部長として約500店舗を管轄する林千暖(はやし・ちはる)さんに、働き方の現状について伺いました。

「大学生を中心として若い層が活躍しているのはもちろんですが、前の仕事をリタイアしてセカンドキャリアにスターバックスを選ぶ方も多くいます。子育てがひと段落して入社し、53歳でSMになった女性や、当時76歳で専業主婦からパートナーになった女性もいるんですよ」

さまざまな人が活躍できる環境の背景には、 多様な働き方の選択肢が用意されていることも影響しています。例えば、スターバックスの正社員パートナーは、転勤を前提とせずにキャリアを追求することができるようになりました。

業務範囲を絞り、短時間勤務を可能にした「カフェ アテンダント制度」もあります。この仕組みを利用して、非常勤講師として仕事をする方が、夏休み期間だけ店舗で働いた事例もありました。

「アルバイトには年齢制限がないため、お孫さんのいる方もたくさんいますし、親子で同じストアで働く、といったケースもあるんですよ」(林さん)

多様なパートナー同士で、お互いの得意なことを生かし合う

一緒に働く人を大切にする文化が強く根付いているのも、スターバックスの特徴です。林さんは、多様なパートナーがいる店舗ならではの光景をたくさん見聞きしてきたと言います。

ある店舗では、70代のパートナーが休憩時間に大学生パートナーから進路相談を受けていました。「店舗では一番の新人ですが、今まで歩んできた人生経験で、若い世代に伝えられることがあるんじゃないかと思って。みんなと積極的に話すようにしているんです」とそのパートナーはにこやかに話していたそうです。

最高齢パートナーの山田さんとパートナーのみなさん

「仕事のことだけにとどまらず、教え教えられる、そんな関係性を築けるのはお互いに尊厳をもって接しているからこそ。みなさん本当にキラキラした顔で働いていて、店舗を訪れると『私もがんばろう!』と背筋が伸びるんですよ」(林さん)

ライフプランを明確にすることが、働きやすさにつながる

かくいう林さんも、1999年の入社以来、店長、ディストリクトマネージャー(地区担当マネージャー)として勤務し、産休育休を取得して復職するなど、ライフステージが変化するなかで「ワーク・ライフ・ブレンド」を実現してきたひとりです。

「私自身が感じたのは、必要な制度は整っていて、使い方は自分次第ということ。組織の状況や自分自身の環境を踏まえて、『こういう立場で復職したい』『育休期間もこれくらいがいい』など、自分がどうしたいのかを伝えれば、会社はサポートをしてくれます」(林さん)

どんなに制度が充実していても、自分のライフキャリアが描けていないと、制度をポジティブに活用できなくなってしまいます。そのためスターバックスでは、育児に限らず「あなたはどうしたい? 」「どう生きたい? 」を共有する職場での対話を重視しています。

仕事とプライベートは切り分けるのではなく、うまくバランスをとっていくもの。より良い「ワーク・ライフ・ブレンド」実現のためには、自分がどういう人生を歩みたいかを考え続ける必要があります。

「一人ひとりが考えるスキルを身につけられるよう、私たち管理職もサポートしていきたいですね」(林さん)

スターバックスが掲げるOur Mission and Valuesには「お互いに心から認め合い、誰もが自分の居場所と感じられるような文化をつくります」という一文があります。

ワークとライフをどうブレンドしたいか、自分のビジョンを持つことで、その考えを認め尊重しあう文化が培われ、職場での活躍の場が広がる。誰にとっても働きやすい環境は、そんな好循環から育まれています。

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