Starbucks Greener Storesがサステナブルな未来への取り組みを加速


2021年9月22日

<こちらの文書は、英語の原文より翻訳しました。>

Greener Storesを活用して拡大可能なソリューションの実証実験を実施し、二酸化炭素の排出量、水の使用量、廃棄物を50%削減しプラネットポジティブの目標達成を目指す

「循環」に焦点を当てたGreener Storesとして、北米以外の初めての店舗を中国・上海に出店
向こう1年で日本、英国、チリにも出店し、Greener Storesプログラムを世界的に展開

創業50年を迎えたスターバックスはオープンソースな「Greener Stores」のフレームワークを拡大し、自社の環境への影響を低減するだけでなく、規模を活かして持続可能な未来を目指す世界的な取り組みを加速します。

2018年に発表されたGreener Storesのフレームワークは世界自然保護基金(WWF)との共同で開発したしくみで、二酸化炭素排出量、水の使用量および廃棄物の削減など環境への影響を低減する店舗への転換を加速することを目的としたものです。米国とカナダのGreener Storesは2,300店舗を超えましたが、北米以外においてもこのフレームワークにより新規出店および改装を進め、2025年までに世界で10,000店舗を展開します。

スターバックスのチーフサステナビリティオフィサーのマイケル・コボリさんは、「プラネットポジティブな会社になるための私たちの取り組みは、コーヒー生産地から始まり、店舗へ、そしてお客様の手へとつながります。パートナー(従業員)のサステナビリティへのエネルギーと情熱が私たちの日々の原動力であり、Greener Storesの基準を本格的に導入した理由でもあります」と、語ります。

未来のための店舗づくり

店舗デザインだけでなく、店舗の運営全体の性能基準を定めた、Starbucks Greener Storesにより北米では、従来の店舗デザイン比で30%の省エネを達成しました。これは年間3万世帯以上が使用する電力に匹敵する量となります。さらに、最新のテクノロジーで水の処理と節水を行い年間30%、49億リットル以上の節水ができます。また、直営店舗の90%が、リサイクルやコンポスト化、豆かすのお客様への提供、スターバックス® フードシェア プログラムによる店舗で販売できなかったフードの寄付などの廃棄物の転換と循環による削減に取り組んでいます。

スターバックスの店舗開発担当シニアヴァイスプレジデントのアンディ・アダムズさんは、「環境に配慮した店舗の設計と建設は責任ある事業運営に必要であるだけでなく、ビジネスにとっても良いことを私たちは証明してきました。2018年、店舗の建設と設計はもちろん、環境に配慮した長期的な視野での小売事業の運営に関するこの新たな基準を確立しました。現在、スターバックスはGreener Storesの基準を世界的に展開し、プラネットポジティブのゴール達成に向けて歩みを加速しています」と言います。

「循環」に焦点を当てた、北米以外で初となるGreener Storeが中国・上海にまもなくオープンします。この上海の店舗は廃棄物の削減、資源の再利用を目的に設計・建設され、将来のイノベーションの土台として活用されます。

さらに、上海の店舗のようにプラネットポジティブな取り組みをお客様にも体験いただけるようなGreener Storeをサザンカリフォルニアと、スターバックスの故郷であるワシントン州シアトルに試験的に出店する予定です。この取り組みは直営店舗だけでなく、ライセンス店舗等にも展開し、サステナビリティのプログラムを革新・拡大しながらエネルギー、二酸化炭素、水、廃棄物の削減をさらに力強く進めていきます。

世界中に広げる

今後1年については、日本と英国、チリにGreener Storeを出店し、世界に広げていきます。

スターバックスはまた、アリゾナ州立大学との連携によるプログラムの一環であるイノベーションの実証店舗を活用した実証実験機能を拡大する予定です。12月に開設されるアリゾナ州立大学‐スターバックス センターは、ライフサイクル全般にわたって環境への負荷を軽減することを目指すさまざまな建物の設計、建設、運営に他社が参加するきっかけとなるような取り組みも実施します。同じくアリゾナ州立大学と連携したオンライン学習サイト“スターバックス グローバルアカデミー”を介してスターバックスに関わる人や関心のある人たちががツールキットや学習用ライブラリーなど、オープンソースなこの取り組みに関する情報を活用できるようになります。

WWFプライベートセクター・エンゲージメント担当のシニアヴァイスプレジデントであるシーラ・ボニーニさんは、「スターバックスによるGreener Storesプログラムの拡大は、責任ある環境保護とイノベーションに対して引き続きコミットしていこうというスターバックスの姿勢を反映したものです。このプログラムをオープンソースにし、かつ世界に拡大することによって、スターバックスは店舗の内外を問わずリソースポジティブな未来への道を切り開こうとしています」と述べます。

サプライチェーンもグリーンに

環境に対するスターバックスのコミットメントは、店舗を越えてサプライチェーンにも広がっています。

リソースポジティブなゴールに向けての取り組みの一つとして、スターバックスは生豆のカーボンニュートラル達成と、生豆の加工における水の使用量の50%削減をそれぞれ2030年までに達成することを発表しました。この取り組みは「(農園から港までの)最初の10フィート」に焦点を当てたものです。

Starbucks Greener Storesのフレームワークとってのカギは、施設に設置した太陽光発電設備および革新的な再生エネルギーへの投資と電力供給契約を通じてクリーンエネルギーへの転換を加速させていくことにあります。今年夏、スターバックスは1メガワットのソーラーパネルを、スターバックスの商品を国内外に供給する世界最大級の施設の1つであるスターバックス・カーソンバレー焙煎工場・流通センターに設置しました。工場に設置した太陽光発電システムは、この焙煎工場・流通センターの年間の電気量のおよそ3分の1を発電する予定です。

カーソンバレー焙煎工場のソーラーパネル

「カーソンバレー焙煎工場で、私たちの「循環」の取り組みの輪が完成します。スターバックスのコーヒーは日の光で育ち、焙煎されるのです」とコボリさんは言います。

スターバックスの世界中の焙煎工場では、耐用期間が終了した焙煎機を40%エネルギー効率の良い新たな焙煎機に入れ替えています。 カーソンバレー焙煎工場ではまた、日々の活動の中で電気自動車を活用していますが、向こう1年で電気自動車をスターバックスのサプライチェーン全体に拡大する予定です。

Greener Storesのフレームワーク