沖縄・美ら海とローカルの人々と、スターバックスとのつながりで生まれる、豊かな時間が育む場所へ


この海のためにできること。持続可能な試みへと繋げる「もとぶフローミー」とは

沖縄で人気の観光スポット「美ら海水族館」の近くにあるスターバックス コーヒー 沖縄本部町店。海に面した、2階のガラス張りの席からは、眼前に広がる青い海の彼方に瀬底島、伊江島が望め、非日常的で特別感のある時間を過ごすことができます。海を眺めながらコーヒーを楽しめる店舗は県内でも珍しく、観光で訪れるお客様だけでなく、地元の方々にも多くお越しいただいています。

店舗のデザインコンセプトは“コーヒーゆんたく”。「ゆんたく」とは沖縄のことばで「おしゃべり」や「団欒」という意味です。「地域のお客様や観光で訪れる方が集い、地域・人・スターバックスが、店舗を通じてたくさんの繋がりが生まれる空間になるように」と想いを込めてデザインされました。

店舗の目の前に広がるこの美しい海を未来につなげるため、沖縄本部町店ではオープン当初から月に2回程、地域のビーチクリーン活動に参加。地元の方とパートナー(従業員)が一緒に協力しあって、近場のビーチで清掃活動を行い、生分解されないプラスチックゴミなどを収集しています。

「ペットボトルや洗剤容器、ライター、使い捨てのプラスチックフォーク、ハンガー、スリッパ、釣り道具の浮き…いろいろありました。家庭ゴミだけでなく、外国の文字がプリントされた漂流ゴミも多いです」と話すのは、直近まで沖縄本部町店でアシスタントストアマネージャー(副店長)を務めていた富村さん。

実は店舗1階の壁にはプラスチックなど、ビーチで拾った漂流物で作られたアート作品が飾られています。「もとぶフローミー」と言われるこのアートは、海や川の漂流物などを使って作品を生み出すアーティスト、淀川テクニック氏が手掛けた作品。魚の形をした「もとぶフローミー」には、スターバックスと地域の皆さまの懸け橋となるような「きれいな海を守っていきたい」という願いが込められています。
地域の方たちとビーチクリーンで集めた漂流物を材料に地域の子どもたちが工作をした小さな作品を、淀川テクニックが一つの作品として作り上げています。「フローティング(浮く)」と、世界的な名作の絵本「スイミー」から、「フローミー」と名付けられました。

アート作品「もとぶフローミー」©淀川テクニック

「ビーチに落ちているゴミを拾い集めていく際、地域の子どもたちはまるで宝探しをするように目を輝かせていたのが印象的でした。『フローミー2号も作りたい』という思いもありますが、それはビーチにゴミが捨てられているということなので、2号が制作できないことが本来の理想です」と語るのは、スターバックス勤務歴15年で、現在の沖縄本部町店のストアマネージャー(店長)を務める下地さん。

「もとぶフローミー」を見た地域の方々からは「あの綺麗なビーチに、こんなにゴミが?」と驚く声も多く、地域の子どもからは「あの海から拾ってきたゴミで作ったの?何で海にゴミが落ちているの?」と聞かれ、ハッとさせられたと言います。
「今はコロナウイルスの影響で、地域の皆さまと協力しながらのビーチクリーン活動が実施できていないのですが、10年、20年後の未来に美しい海を残したいので、しばらくは私たちだけでも続けていきたいです」と下地さん。

ビーチクリーン活動の様子

「ビーチクリーン活動をスタートした翌年に『今まで産卵しなかったウミガメが産卵した』という報告をいただきました。やってきたことに意味があったのだ!と実感することができ、とても嬉しかったです」プロジェクトスタート当時の沖縄本部町店・初代ストアマネージャー金城さんも、続けることで達成できる意義を実感しています。

私たちが環境のためにできること。タンブラー利用でゴミを削減

「ビーチクリーン活動に参加しはじめてから、日常でも環境に配慮するようになりました。通勤中にゴミ拾いをしているパートナーもいます。私は使い捨てのプラスチックフォークを使わないようにしたり、エコバックを持ち歩いたり、プラスチックカップを無駄に使わなくても済むように、いつもタンブラーも持ち歩いています」とパートナーの原田さん。

原田さんが愛用しているのは、スターバックスと環境配慮に取り組むMiiRがコラボレーションしたタンブラー。
「保温、保冷機能があるので通年使えます。加えリッド(蓋)部分は、直接口をつけて飲むタイプのもの以外に、ハンドルタイプとストロータイプがあって、付け替えられるのも魅力です」

下地さん(右)と、原田さん(左)

本部町店では、全店の取り組みになる前から店内利用時の冷たいドリンクを“蓋なし”で提供する取り組みを積極的に行うだけでなく、使い捨てカップを削減するために、マグカップでの提供やタンブラー利用を推奨しています。
「沖縄全体のマグ利用率を増やすため、本部町店も50%マグ使用率を目指して奮闘中です」と下地さん。

「サステナブルを少し意識するだけでも、廃棄するゴミを減らすことができ、地球環境の維持に繋がると思います。気軽に始められる取り組みのひとつが、タンブラーを利用すること。持ち運びができて何度でも使えますし、保温・保冷機能に優れているものは長時間ドリンクの温度を維持できます。マグカップやタンブラーを持参した方には、ドリンクの価格が22円値引きになるため(店内利用時。テイクアウトの場合は21円引き)お得感を感じていただけるかもしれません。 意外と知られていないのですが、マイタンブラーはドライブスルーでも使っていただけます」(原田さん)

右から下地さん、原田さん、パソコン画面内 富村さん、金城さん

本部町店は今後、ビーチクリーン活動以外にも「地域の課題に気づき、解決へと繋いでいく役割も果たしていきたい」と言います。
「目指しているのは、痒いところに手が届く存在です。役場や地域の小学校と連携した活動を始め、多種多様な方々との交流の場としての役目を担えて行けたら良いなと思っています。」(下地さん)

地元の方々とのコミュニケーションを大切にし、地域のお客様と共に、沖縄の美しい海を守り続けようとする沖縄本部町店。この想いや活動が本部町だけでなく沖縄県全体に、日本全国に、そして世界に広がっていくよう、今日も本部町店のパートナーはタンブラーを通じてお客様へお伝えしています。