子どもたちの目がキラキラ輝く。“森の授業”とは? (静岡県浜松市)


「上手にできた!」「楽しかったー」と、子どもたちの嬉しそうな声が響いているのは、浜松城公園店のテラス。7月下旬、浜松市産業部林業振興課と合同で、親子を対象としたワークショップ「森の授業とマイ箸づくり」を開催しました。「地元の森の魅力を知ってほしい」というパートナー(従業員)の想いから始まったイベントのようすをお届けします。

サステナビリティへの想いが重なり、活動を共に

面積の約70%が森林に包まれる浜松市は、古くから植林が行われ森林が守られています。その美しさは日本三大人工美林のひとつに数えられ、スギやヒノキは天竜材として品質も高く評価されています。その恵みを地元の子どもたちに知ってもらおうと、「森の授業」は開催されました。

スターバックスと天竜材とのかかわりも深く、浜松城公園店には建材やテーブルなどに天竜材を使用。そして昨年11月には浜松発のJIMOTO Made「天竜杉スリーブ付カップ237ml」を発売。パートナーたちは天竜材の良さを地元のお客様に伝えてきました。

森を熟知し箸づくりのノウハウのある林業振興課と、広い層に集客力を持つスターバックスのタッグ。林業振興課の藤江俊允さんは浜松市にとってサステナビリティの活動を伝えていくためにスターバックスは力強いパートナーだと語ってくれました。

「スターバックスの発信力、企画力は我々には非常に魅力的。従業員の方々の意識も高く、僕らとは違う角度からイベントがよくなるよう意見もいただいています。今後も連携していきたいですね」

天竜美林を誇り、“森の応援団”になってほしい

ワークショップは午前と午後の2回開催し、約30組の親子が参加。藤江さんは「街の人には今回のイベントを機に森林の応援団になり、身近な資源があることをいろいろな人に伝えてほしい。地域の人たちみんなで森を守る体制を作りたい」とそのねらいを語ります。

水源や山崩れの防止など森林の役割は大きく、そして間伐や植林で森を守る人、木材を作る人、製品を作る人、売る人、買う人…私たちはいろいろな立場で、日常的に森林にかかわっています。また、浜松市の森林の約50%が、適切に管理された森林であると国際的に認められたFSC森林認証を取得し、大切に守られています。

パートナーや林業振興課の職員がパネルや紙芝居などを用いて伝えるそうしたストーリーに、子どもたちの眼差しは真剣そのもの。スターバックスで使用しているペーパーカップやペーパーバッグなどFSC認証材の製品にも実際に触れて理解を深めました。

そして授業の後は、浜松市産の間伐材(ヒノキ)を使ったマイ箸づくりに挑戦。子どもも親も一緒に、夢中になって木をミニ鉋(かんな)やヤスリで削ります。上手に作れた箸は「お家でつまみ食い用にします(笑)」と言う天竜区在住の凪さん(小学5年生)は、ワークショップを経て「天竜材が自然環境を守っていることがよく分かりました」と笑顔に。出来上がった箸を手にした子どもたちのキラキラした表情が印象的でした。

「身近にあることを知る」「自分事として考える」ことができるように工夫されていたワークショップ。浜松城公園店ストアマネージャー(店長)の細井さんは、「子どもたちの記憶に残り、ノートや箸を選ぶときにFSC認証のロゴを探してもらえるような、選択肢に意味を持てる機会になっていたらうれしい」と、子どもたちの生活に小さなアクションが起こることを願っていました。

地球環境によい選択ができる店づくりを

森の授業はコロナ禍でいったん中断したこともありましたが、パートナーからの働きかけで再開。浜松のJIMOTO Madeの発売が転機だったと浜松城公園店の前ストアマネージャーで、現在プレ葉ウォーク浜北店ストアマネージャーの吉岡さんは言います。

「JIMOTO Madeは浜松市産のFSC認証材を使っているので、市内の店舗パートナー全体が、地元の森林についてより自分事にとらえられるようになったと感じました」と、吉岡さん。天竜材についてもっと勉強したいという気持ちが起こり、市内のパートナーたちが林業振興課とのオンライン勉強会や間伐の現場を見学する森林ツアーに参加。実際の現場を見てそこで働く人の話を伺い、「私たち自身がその意味を理解することで、お客様へ伝える熱量が変わる」と細井さんも言います。

その熱量はお客様にも着実に伝わっているようです。小学校教員のお客様からの依頼で出前授業も開催。林業振興課は地元林業関係者とともに森林を守る大切さを伝えました。スターバックスは自社のサステナビリティに配慮した取り組みを伝えるため、JIMOTO Madeの天竜材を納入する木材会社とともに「作る責任、使う責任」というテーマでFSC認証に関する授業を行いました。

スターバックスが地域の方々にとって身近な店だからこそ、子どもたちには森が生活に密着していることをより伝えられるはず。「学校で習ったことが身近なお店に来てつながると行動って変わると思います。お店に来た時にドリンクを楽しむ、空間を楽しむことにプラスして、地球環境によい選択ができることを思い出してもらいたい」と細井さん。

浜松市に7年ほど住み、自分の地元のように浜松が好きになったという吉岡さんは、「海も山も近くて、これだけの魅力があるのは当たり前の事ではないことを、地域の人にもより感じてもらいたいです」と語ります。11月にも出前授業の予定があり、「一過性で終わらず、継続していくことが大切だと思っています。学校から、スターバックスに課題を相談しようと思ってもらえるような存在になれたらいいな」と想いを強くしていました。

これからも地域の未来に向けて、そこで暮らす方々に必要とされるお店を目指して取り組みを続けていきます。

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スターバックスの「品質基準」: おいしさを保ち続けるための積み重ね