コーヒーストーリー vol.5


みなさん、はじめまして!!東東海エリア エリアコーヒーマスターの梶原真央です。

エリアコーヒーマスターは、所属するお店や地域で、仲間のパートナー(従業員)やお客様に、コーヒーの魅力や楽しさを分かりやすく伝えるブラックエプロンバリスタ(※)です。私を含めて16名のエリアコーヒーマスターが全国で活動しています。私も普段から、店舗や地域のお客様、そして一緒に働く仲間とコーヒーを楽しんでいます。

※社内の試験に合格し、コーヒーの豊富な知識を持つ証であるブラックエプロンを身につけているバリスタ

お店では一人でも多くの仲間やお客様にコーヒーの楽しさを伝えられるよう、お客様向けに『COFFEE PRESS』というコーヒー新聞を発行したり、先日は「今年は家でコーヒーを始める!」というお客様と一緒に、ワクワクしながら抽出器具とコーヒー豆を選ぶお手伝いをしました。

スターバックスでは世界中から届いたコーヒーを楽しむことを「旅」になぞらえて、コーヒージャーニーと呼んでいます。今回は、私がみなさんを「コーヒージャーニー」にご案内します。

それでは旅の始まりにふさわしい、このクイズから出発です。 コーヒーの発祥の地はどこでしょう?

① ブラジル

② インドネシア

③ エチオピア

私たちバリスタは普段から、お客様がコーヒージャーニーを楽しめるよう、コーヒーの知識を深めお伝えできるよう努めています。そして、一杯のコーヒーをまるで旅をするように楽しんでいただきたいと思っていますし、旅がみなさんの人生を豊かにするように、一杯のコーヒーはみなさんの日常を豊かにすることができると私は信じています。

そして、クイズの答えは、「③ エチオピア」です。

コーヒーの始まりは、西暦800年から900年頃までさかのぼります。エチオピアのヤギ飼いのカルディ少年の伝説はご存じでしょうか?茂みに生えた野生のコーヒーの実を食べたヤギが元気になることに気づいたカルディが、自分でもその実を食べてみたところ活力が沸いてきた、と言い伝えられています。

そしてエチオピアから世界各地へのコーヒーの旅がここから始まったのです。

また“Bunna dabo naw(ブンナ ダボ ナオ)”「コーヒーは我々にとってパンである」というエチオピアに伝わることわざが表すように、現在でもコーヒーはエチオピアの人々の生活に密接に関わっています。

エチオピアでは、コーヒーをいれる儀式、「コーヒーセレモニー」が今も社交の場として生活に根付いています。このセレモニーはコーヒー豆を焙煎し挽いて抽出するまでの全工程に及ぶもので、大切な人をおもてなしする日本の茶道にも似た雰囲気です。

スターバックスのエチオピアのコーヒー豆のパッケージには、このコーヒーセレモニーに敬意を表して、コーヒーを抽出する時に使う「ジャバナ」という伝統的なコーヒーポットが描かれているんですよ!

コーヒーは生産地からカップに注がれるまで、たくさんの人々の想いをのせてやってきます。一杯のコーヒーを通じて生産地の風景や文化を知ること。そしてそこで暮らす生産者の方々の想いに触れること。そんなコーヒージャーニーの中で、生産者を想うことがさらにコーヒーのサステナブルな未来について考えるきっかけになったらいいなと私は思っています。

今、私は大好きなエチオピアのコーヒーを飲んでいます。カップに顔を近づけた瞬間華やかな香りに包まれ、一口飲むとベルベットのようななめらかな口あたりとダークチョコレートの風味に、思わずため息がもれるほどに美しくおいしいコーヒーです。私はいつもエチオピアのコーヒーを飲むと、写真や文献でしか知らないはずのエチオピアの景色や、そこで暮らす人々の歌声までもが、鮮やかに目の前に広がるような気がするのです。

みなさんも、次にエチオピアのコーヒーを飲むときには、コーヒーセレモニーを楽しむエチオピアの人々のことをほんの少し想像してみて下さい。実際に行くことが叶わなくても、このおいしいコーヒーを大切に作ってくださった生産者の想いが、コーヒージャーニーによって、より深くみなさんに届き、より感動的なコーヒー体験ができるはずです。

旅をするようにコーヒーを楽しむコーヒージャーニー体験、いかがでしたでしょうか。一人の自由きままな旅、大切な方とのドキドキする旅、はじめての方とのワクワクする旅、そのどれであっても、旅がみなさんの人生を豊かにするように、コーヒージャーニーも素晴らしい体験をもたらしてくれると信じています。