ともにコーヒーのサステナブルな未来をつくる


2019年6月11日(2021年3月21日更新)

<こちらの文書は、英語の原文より翻訳しました。>

エシカルな調達に加え、生産者のコミュニティもサポート

スターバックスは、40万人以上の生産者から、世界の約4%のコーヒーを購入しています。スターバックスは、私たち、そしてコーヒー業界全体の成功は、コーヒーを生産する人々の暮らしと、持続可能な栽培の実現に直結していると考えています。

私たちは、人と地球の両方がより良くなっていくような、責任あるコーヒー調達の約束のもと、2015年から、スターバックスのコーヒー豆は、99%がエシカルに調達されています。コーヒー小売業者として、早くからこのマイルストーンを達成しました。

スターバックスはこの数字を100%にすると約束しています。この最後の1%を追求し続けることが、より良い世界をつくる力になります。そのためにスターバックスは、新しい生産者や協同組合と連携し、コーヒーの未来を守るサポートをしていきます。

さらに私たちは、コーヒー農家や地元住民、コミュニティに様々なチャンスを生み出すための支援をしています。これまでの生産者コミュニティへの投資や、コーヒーに関する技術的な知識や新たな栽培方法を取り入れるための資金など、約1億5,000万ドルを投資してきました。

スターバックスの取り組む、オープンソースなアプローチ

業界を主導して、取り組みを進めるために、様々な形態のオープンソースのアプローチを行っています。

・C.A.F.E.(Coffee and Farmer Equity)プラクティス

「C.A.F.E.プラクティス」はスターバックスのエシカルな調達の礎です。国際環境NGO「コンサベーション・インターナショナル(以下CI)」とともに開発したガイドラインは、社会・環境・経済についての包括的な基準を規定します。このガイドラインに沿うことで、生産者のコミュニティを持続性をもって強化し、また、高い品質の維持を可能にします。このプログラムに参加している生産者は、その国の平均よりも生産性が高いことが実証されています。

・コーヒーの研究開発

2013年、スターバックスは、コーヒーの研究開発のために、自ら農園を購入しました。コスタリカの240ヘクタールのコーヒー農園「ハシエンダ アルサシア農園」です。農学や栽培の専門家チームが新しいツールや技術の開発やテスト、そして新しい世代のハイブリッドコーヒー品種の開発を行っています。これらはすべて、世界中の生産者がサステナブルで効率的に栽培できることを目指して行われています。

・オープンソースアグロノミー

スターバックスは、9つのファーマーサポートセンターを運営しています。アグロノミスト(農学者)や品質の専門家が協力して、生産者が育てるコーヒー豆の生産性や品質を高めるサポートを行っています。生産性や品質だけでなく、彼らの暮らしを改善することをも目指しています。

このサポートは、すべての方に開かれています。つまり、世界中のコーヒー生産者は、スターバックスへ納入しているかいないかに関わらず、私たちのファーマーサポートセンターに来て、アドバイスを受けることができます。私たちは、20万人のコーヒー生産者に対してトレーニングを実施するという目標を2020年に達成しました。

私たちの目標(達成済):スターバックスサポートセンターおよびその他の革新的な取り組みにより、2020年までに20万人のコーヒー生産者へトレーニングを実施し、彼らの作物および生計の長期的なサステナビリティを改善することを支援する

「生産者に健康なコーヒーの木を提供することは、既存の土地の生産性を高め、森林伐採を防ぐことにつながります。世界中の自然と暮らしが活気に溢れて健康であることを守る、この長期的な試みをスターバックスと協力して行えることを私たちは誇りに思います」(コンサベーション・インターナショナルexecutive vice president・シニアサイエンティスト ドクターM.サンジャン)

・健康的なコーヒーの木

スターバックスは、過去5年間に5,000万本近くの病気に強いコーヒーの木をメキシコ、グアテマラ、エルサルバドルの生産者に無償配布しました。これらの木々は、さび病などの病気や老化などで生産性が落ちている木と植え換えられています。この取り組みは、私たちにコーヒーを販売しているいないに関わらず、生産者たちと研究をシェアするという、私たちのオープンソースアプローチの延長線上にあります。

私たちの目標:2025年までに1億本のコーヒーの木を生産者へ提供。業界広域での取り組みであるサステナブル・コーヒー・チャレンジを通して、10億本のコーヒーの木を提供するという約束の一部として

・生産者およびエシカルに調達したコーヒーへの投資

私たちは生産者コミュニティ全体を視野に入れて、割増価格設定や二次的支払いなどの短期的サポートや、サプライチェーンを横断する投資による長期的サポートなどを検討しています。

・生産者の生計を考慮した購買実践

スターバックスは、商業的市場価格に加え、プレミアムを上乗せした価格を支払っています。これらの価格は、コーヒー豆の品質が高いこと、C.A.F.E.プラクティスの基準でエシカルな調達だと認証されていることに動機づけられています。また、C.A.F.E.プラクティス全体を通して継続的な改善を見せる人々に対し、我々はさらに追加のプレミアムも支払っています。

そして、すべての国に対して、私たちは経済的な透明性を求め、私たちがグリーンコーヒー(生豆)に支払っている金額のどれだけを生産者が受け取っているのか確認し、彼らが適正な価格を受け取ることを保証しています。可能な限り、コーヒー豆購入の契約は、何年も前に確定する様にしています。これは、すべての人にとって不安定さを減らし、また生産者とサプライヤーの間の長期的な関係性を育むことに役立ちます。

私たちは、すべての状況に当てはまる価格システムは持ち合わせていませんが、「長期的な固定価格(long-term price fixed)」と「後に決められる価格(price-to-be-fixed)」の2つの契約モデルを通してコーヒー豆を購入する方針を持っています。これらはいずれも、商業的市場価格を上回る価格を特色としています。

「長期的な固定価格」の長所は、事前に価格を決めることにより価格の予測ができることです。「後に決められる価格」は、年月を経て価格が上昇している場合、売り手側に有利になりえます。初めにスターバックスと売り手が、商業市場価格を越えるプレミアムの金額を決め、後に売り手がいつ価格を固定するかを決めることが許されているのです。

・緊急救援財政支援(Emergency Relief Funding)

2018年、コーヒー豆の価格が下落し、生産コストを下回った際に、スターバックスは、緊急生産者支援基金に取り組みました。メキシコ、エルサルバドル、ニカラグア、グアテマラのサプライチェーンに最大で2,000万ドルを約束しました。

これは、「後に決められる価格」の契約モデルで契約している生産者(典型的には小規模農家)が、収穫の後に二次的な支払いを受けることを可能にしました。生産コストを賄い、また利益を上げるのに十分となるようにしました。私たちは、このような取り組みを2020年にも延長して実施しました。2019-2020年の市場の状況は、やや改善されていましたが、私たちは2,800万ドルの支援金をニカラグアとグアテマラの生産者に配布しました。

「全米コーヒー協会は、スターバックスのコーヒー生産者を支援するこの重要な取り組みを称賛します。この取り組みは、コーヒー豆の供給の増加が価格に影響を与えているという状況において、とりわけタイムリーなものです」(全米コーヒー協会 会長兼最高責任者ビル・マリー)

・グローバル生産者基金(ファンド)

スターバックスグローバル生産者基金(Starbucks Global Farmer Fund)は、資金の足りない生産者のニーズに対処し、サプライチェーンのレジリエンスを改善し、長期的なコーヒー豆の供給を保証するために設立されました。

コーヒーの木の植え替えや農園設備の改善などを通して、コーヒー生産者が農園を強化するための融資として、当初5,000万ドルから、2020年には1億ドルに増額。2020年時点で、5,000万ドル近くを我々は世界中のコーヒー生産国に投資しました。

私たちの目標:2025年までに生産者への融資に1億ドルを投資

「低収入国の多くのコーヒー生産者が基本的な生活費を稼ぎ、家族を養うのにも苦労している理由のひとつが、融資へのアクセスがないということです。米国国際開発庁は、米国政府の「Feed the Future」イニシアチブを通じて、スターバックスなどの企業と連携して、小規模農家が品質の高いコーヒー豆を生産し続けられる、また彼らの世帯やコミュニティでの貧困を軽減していくサポートができることを誇りに思います」(米国国際開発庁、フードセキュリティー事務局、プライベート・セクター・エンゲージメント部長 アビーバ・トニックさん)

・女性のエンパワーメント

スターバックス財団(Starbucks Foundation)は、生産地コミュニティをサポートしてきた長い歴史があり、コミュニティを強固にするためのプログラムに2,500万ドル以上を投資してきました。

2018年より、財団は、女性のリーダーシップ、資金へのアクセス、および健康な家庭というテーマにまつわるプログラムをサポートする組織を助成することに注力しています。これらのプログラムは、教育への障壁を打破し、清浄な水と下水処理を普及促進し、女性や少女への教育機会を創出することを目的にしています。

財団は合計600万ドル以上に渡る20の生産地での助成金を、アフリカ、アジアとラテンアメリカのコーヒー・紅茶生産地を支援している団体に提供しました。

私たちの目標:2025年までに、生産地コミュニティにおける女性25万人をエンパワーを目指す。2020年3月時点で、生産地での助成金を通して12万5,000人以上の女性に手を差し伸べました。

「女性の全面的な参加は、コーヒーを生産している家庭の成功のための極めて重要な要素です。我々はスターバックス財団と連携してコロンビアとインドネシアで女性にリーダーシップスキルを提供し、清浄な水や下水や衛生など、健康な家庭生活のために不可欠な要素を普及促進するプロジェクトを支援することを嬉しく思っています。女性のリーダーたちは彼女らの声やスキルを、家族やコミュニティが繁栄する力を強めていくために使うでしょう」(ルーテル教会世界救援団、「Coffee & Cocoa」シニア・リレーションシップ・マネージャー リックペイサーさん)

・生産地の多様性

スターバックスは、購買の取組みを多様化することにより、コーヒーの品質のみならず、世界の多様な地域からの高品質のコーヒーの需要を活発にすることに取り組んでいます。このことは、小規模生産農家が大多数を占める、規模の小さなコーヒー生産地の支援となります。

・サステナビリティ債

スターバックスは3つのサステナビリティ債を発行しています。最初は米国の社債発行を通じて2016年に、2017年には弊社初の円建てコーポレートサステナビリティボンド(サステナビリティ社債)を、そして2019年5月にこれまで最大のものを発行しました。これらの債券から集められた資金の一部はコーヒーのサプライチェーンを保護し、改善するために役立てられています。

・デジタル・トレーサビリティ

C.A.F.E. プラクティスの一環として、私たちはコーヒー豆の調達先であるすべての農園とすべての生産の情報を常に得ています。2020年には、「スターバックス・デジタル・トレーサビリティ(Starbucks Digital Traceability)」という新しいウェブ・ツールを立ち上げましたhttps://stories.starbucks.com/stories/2020/new-starbucks-traceability-tool-explores-bean-to-cup-journey/)。

お客様がコーヒーを飲みながら、コーヒー豆からカップまでの旅についてさらに学びを深める方法を用意しています。お客様がトレーサビリティー・ツールを使って、店舗で自分の気に入ったコーヒーの袋をスキャンすると、豆が世界のどこから来たのか知り、それを育てた生産者と出会うことができ、彼らの仕事ぶりを見ることができます。

私たちは、デジタル・ツールがどのように生産者を力づけ、生産地コミュニティに最善のサポートができるのか探求を続けています。

私たちのミッションは、すべての人々にとってのコーヒーの未来を守ることです。スターバックスのエシカルな購買については、さらにこちらをご覧ください。starbucks.com/responsibility/sourcing

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「借りるカップ」どう広げる?店長が考えるリユースの未来