すべての人にとって持続可能なコーヒーの未来を創るための取り組み

Smiling woman in flowered shirt holding mug that says "Colombia"

<こちらの文書は、2021年9月29日に米国スターバックスより発信された英語の原文より翻訳しました。>

創業50年を迎えるスターバックスでコーヒーをリードするミシェル・バーンズさんとそのチームは、 コーヒー生産者と農園にとって最良の結果を生み出すための取り組みを行っています。

ミシェルさんは2018年のコロンビアへの旅をはっきりと覚えています。雲間から太陽が顔をだす中、コロンビアの主なコーヒー産地の一つであるカルダスの険しい山の中を上り、そして谷に降りていくという2時間半のトレッキングの旅でした。そこで、彼女と彼女のグループは、地元の若い生産者15人と出会いました。数十年続いた武力闘争が終わり、彼らは地元に戻って最近コーヒー栽培を始めたばかりでした。

「自分たちのストーリーを私たちに語ってくれました。コロンビアで起こった内戦やいろんな課題について、そしてコーヒー栽培をしていた家族を失ってから、コーヒーから離れていたことなどのストーリーです。」と、スターバックス・グローバルコーヒー・ティー・ココアのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントであるミシェルさんは思い出します。

「土地を取り戻すために再び戻ってきた彼らに、私たちにできることはないか尋ねました。」

その瞬間、そしてこの旅の最後に感じた“次世代の生産者の人生に前向きな影響を与え、支援することの大きな可能性”は、リアルタイムの農業・経済変革のためのラボである「Granos de Espreranza(希望の穀物)」と呼ばれるスターバックス・コロンビア・イニシアチブとなりました。

現在、コロンビアのナリニョ地方の生産者100人がそこで最新の気候、土壌や農薬の分析技術、コーヒーの栽培やビジネスの手法を学んでいます。コスタリカのスターバックスの研究用の農園であるハシエンダ アルサシアで得られた革新的な手法を活用しています。コーヒー生産の過程で使用する水の量を減らすことのできるエコパルパー(コーヒーチェリーから果肉を除去する機械)のような新しい技術も導入しています。

また、この瞬間をきっかけに「コーヒー豆から一杯のカップまでの旅」についてのミシェルさんの視野が広がっただけでなく、特にコーヒーを栽培する人や、彼らが働く畑などすべてにとってコーヒーの未来が持続可能なものになるようにするための行動や投資にスターバックスが積極的に取り組むことが重要であり、喫緊の課題であることも実感しました。

そのために、スターバックスは世界中に10のファーマーサポートセンターを開設し、2025年までにコーヒー生産者に1億本の健康なコーヒーの木を提供することを約束しているだけでなく、地域のコーヒー生産者が低金利の融資を得られるようにしたり、グアテマラで、コーヒー生産者世帯の収入源を多角化するための、試験的なプログラムを行ったりしています。

資源の利用を減らし地球環境により多く還元することへのコミットメント

スターバックスはまた、2030年までにカーボンニュートラルなグリーンコーヒー(生豆)を実現し、生豆の加工で用いられる水の量を50%削減するという目標を掲げました。

「大胆な目標です。手法や技術面で必要となることや、いろんな取り組みを一つにしていくことなど、私たちにとっては新たな領域となります。すべての答えが出揃っているわけではありませんが、それらを探していくべく野心的に取り組んでいきます。」と、ミシェルさんは言います。

具体的には、スターバックスは“最初の10フィート(農園から始まる)”において、二酸化炭素の排出と水の使用量の削減、そして生産者への精密な農機具の提供や、気候変動に強い品種の提供と利用促進、森林の保護と再生に力を入れています。

節水のための戦略の一環として、スターバックスは、コーヒーの加工に使われる水の量を、最大で80%削減することのできるエコパルパーへの投資も行っています。これまで、スターバックスは、このような新しいエコパルパーを、世界で12,000基設置する支援をしました。

「世界中で起こっている水不足の問題の大きさを考えてみてください。環境により良い装置の開発や特定、使用する効果的な使用方法はないか?スターバックスのサプライチェーンでは、現在20万を超える数のエコパルパーが稼働しています。このような技術のスケールを拡大する上で、私たちはその一歩を踏み出したにすぎないのです。」

「そこに大きな可能性を感じていますし、また私たちにできる数々の前向きなインパクトを考えると、とてもわくわくします。そして、このような取り組みは、私たちだけで行うものではないという点も、すばらしいことだと感じています。業界の他の人たちとも協力していくことによって、この取り組みはコーヒー業界すべてに役立つことでしょうし、スターバックスはオープンソースで知を共有することにコミットしていますので、これが農業全体に広がることを願っています。」と、ミシェルさんは言います。

農園からカップまでのコーヒーの旅

ミシェルさんは26年前にスターバックスで初めて、同僚のパートナー(従業員)からもらった手作りの赤いマグを、今でも大切にしています。このマグを手の中に抱いていると、親しみや友情、心地よさや温かさを感じると言います。自分なりの方法で、毎日のコーヒーを楽しむたくさんの人と同じように、このマグは彼女のコーヒーの時間には欠かせない存在です。

最近では、このマグでコーヒーを飲むと、焦らずゆっくりと、この瞬間を楽しむことの大切さを思い出すと言います。

これまで50年、コーヒーはスターバックスの中心にありました。気候の危機、コーヒーのさび病などの農作物の病気、緊迫した政治情勢、生産者の高齢化、継続するコロナによる物流の混乱、労働力・人材不足など、物事がとても複雑な時代に、注目を浴びるリーダーとして、ミシェルさんもいつもこのことを思い出しています。

「会社のハートやミッション、コーヒーへの愛情、そしてコーヒーエクスペリエンスを体現し続けることが大切です。」

「伝統に敬意を表し、Our Mission & Valuesの根底にあるスターバックスが、どこでなぜ始まったのかを忘れないこと、そしてもらうものよりも、たくさんのものをお返ししたいという想いを持ち続けていくことによって、私たちは最も大きく大胆な目標に向かって進んでいくことができるのです。」

このような想いで、スターバックスは、コーヒー業界の先駆けとして、C.A.F.E. (Coffee and Farmer Equity)プラクティスという認証プログラムを設計しました。これは、世界中の30以上のコーヒー産地の、生産者やサプライチェーンが直面する課題を理解し、そこで得られた知識を共有しながら、高品質なコーヒーを倫理的に調達し続けていくための仕組みです。

C.A.F.E.プラクティスには、経済的な透明性、環境におけるリーダーシップ、社会的な責任および品質基準の4つの項目にわたって200以上の基準が定められており、独立した第三者機関の監査による評価が行われます。スターバックスは、一般の市場価格を超えるプレミアム価格を支払うことによって、コーヒー生産者の収入につなげるだけでなく、最も高いレベルのパフォーマンスを達成したサプライチェーンに経済的に報いています。

スターバックスのMission & Valuesを体現することへのコミットメントは、地球環境保護の施策の実施や生産者への支援、コーヒーづくりのプロセス全体をお客様に理解いただく取り組みなど、コーヒー業界を率いる女性のリーダーとしての、ミシェルさんの日々の仕事の原動力です。

「この仕事の大きさを考えてみてください。ここまでに、どれだけたくさんの人の手がコーヒーに触れているのか?農園から何マイルを旅してコーヒーが店舗に届けられているのか?とてもたくさんの手、そしてたくさんの距離ですよね。私たちの仕事、考え、そして行動の中に、それらが反映されていなければなりません。40万人のパートナーをサポートしているのと同じように、私たちは40万人の生産者をサポートするために働いているのです。」と、ミシェルさんは言います。

スターバックスは毎年、世界のコーヒーのおよそ5%を占める8億ポンドのコーヒーを調達していていることを考えると、「生産者や、彼らのコミュニティの生活や暮らし向きに、前向きな影響を与えられる、私たちの可能性がとても大きいことが分かります。」と、ミシェルさんは言います。

「私たちが正しいことをしよう、解決法を見つけよう、生産者やそのコミュニティを大切にしようと頑張る姿を、人々は、これまで何十年にもわたって注目し続けてきました。だからこそ、スターバックスを信頼し、すべての人にとって、コーヒーの未来を持続可能なものにする方法についての議論を、スターバックスにリードさせてくれていますし、その機会を与えてもくれています。これは特権でもあり、同時に大きな責任でもありますが、これにきちんと答えていくことが、とても大切です。この課題について、そしてそのために何が必要なのか、そしてこの先どのようなことが待っているのかを考えると、“私たちにはやらなければならないことがある”、といつも思います。私たちは勇気を持たなければならない、リードしなければならない、コーヒーの生産者とその家族の、より良い未来を創るために、大胆な目標を掲げなければならない、そしてコーヒーの素晴らしさや芸術、そしてコーヒーという儀式を、私たちすべての文化の中に、何十年も持ち続けていくことができるようにしなければならないのです。」

Michelle Burns with barista in Starbucks store
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青とオレンジのグラデーションが想いをつなぐ。JIMOTO Made+新作は琉球ガラス